「下流の宴」　林真理子著　毎日新聞連載｜掲示板スレッド

珠緒合格！様に同感です。

ここ何日も投稿しようかと思いながらやめていたのですが、
連載終了前に一言言わせてください。

ずっと予想をされている方がいらっしゃいますが、
なぜそんなに福原家に批判的な内容ばかりなのでしょう。
この掲示板は受験される方が多い掲示板だと思いますし、
お子さんに中学受験をさせる方も少なからずいらっしゃると思います。

中学受験する息子にお弁当を作る、応援する。
普通に他のお母さん方もされることじゃないですか。
ニートになった息子が犯罪の片棒を担ぐような弟のいる女性と
結婚したいと家に連れて来て良い顔が出来る方はあまりいないと思います。
少なくとも私は息子がそういうことをしたら許せるとは思えません。
由美子だって一般的な普通の教育ママだと思いますが。

可奈の生き方もそこまで責められるべきものでしょうか。
本人の強み、顔を武器にしてそこに磨きをかけて
それなりの女子大に入ってやってきただけだと思います。
わざとできちゃった婚を仕組んだわけでもありませんし。

翔のふがいなさはもうどうしようもないとは思いますが、
そこまで福原家の人々が「天罰」を受けるほど非道な事をしてきたとは思えないのですが…
いかがなものでしょうか…。

珠緒の努力は認められるべきものですし、根はいい子だとは思います。
そこにあそこまで強い言い方をした由美子の言動は許されるものではないとは思います。
しかし、そんなに叩いてやらなくてもいいではないか、
自分がその立場なら同じような反応をしてしまったかもしれないと
擁護してしまう私もまた、薄っぺらい愛情の教育ママなのかもしれません。

物語の登場人物へのスタンスなど、人それぞれです。
その後を予想されることは議論する上で結構な事だと思いますが
決めつけるような書き方はいかがなものかと思います。
不愉快に思われたら申し訳ないのですが、こういう意見もあるということを知っていただけたらと思い、
投稿させていただきました。

ちょっと視点を変えてのコメントを。

由美子さんは天罰を受けているわけではないし、
極端な悪いことをしているわけでもありませんね。
普通の中流家庭がもつ「普通」の価値観によって
対処しているだけでしょう。したがって、非難される
いわれはないと思われても不思議はありません。

しかし、その中流家庭でも不登校やニートがかなり
の割合で蔓延しているのは周辺で見聞きしておられる
とおりですね。

結論的にいえば由美子さんとその家族は現代を生きる
リスク管理に問題があったということでしょう。
中学受験、高校受験、大学受験はエピソードであって
も、それをクリアしても人生のリスクはヘッジ
されません。
リスクヘッジをできるものとは、受験をクリアできなく
ても他の選択肢を見出しうる力をもちうるものです。

リスクが幸いに顕在化しないでスムースに人生が
進んで行く方もあるかもしれませんが、そうでない方も
大勢います。久美子さん一家はリスクが顕在化する
ことで小説としてなりたっているのです。そして、
珠緒さんはそれなりにリスクをヘッジできる力を
もっている例として描くことで、作者は何事かを
読者に訴えたかったのでしょう。

あなたは受験生の娘や息子に弁当をつくる以外に
どのようなリスクヘッジをしていますか、という
問いかけであるし、大学に入ってから不登校に
なったとき、どう対処しますか、であるし、
蹴活でうまくいかなかったときにどう対処して
いますか、就職したあとでも職場でうまくいかなかった
ときにどう対処していますか、であると思われます。親の心配はどこまですればいいのでしょうね　(w

みなさんの書き込みを読んで、ここまで読者が自分の身に置き換えて、
ああだこうだと言えるところが、
林真理子という作家の持つ力なんだ、と実感しました。
どのキャラクターもホントに良く描けてますよね。

私も、由美子を見ながら、子を持つ親として共感する部分も
多かったですよ！
「うわーわかるけれどそこまで言っちゃダメよう！」と
亮太と珠緒が家に謝りにきたシーンまでは、何度も何度も思いました。

塾までお弁当を届けたりするシーンなんか、オレンジ色のマフラーが
夜の雪に映えて由美子の愛が伝わるようでした。
由美子は由美子で頑張ったのですが、がんばりの方向が
違っていたのかもしれないなーと思いますが、、、
その努力の方向が、子供に合っていなかったというか。

さて、あとたった５回です。
これからの展開で、合格した珠緒に由美子がどう出るのか、
目が離せません！！由美子にも心の平安を得てほしいなぁ。

「最後に言いたいです」様が書かれた投稿はとても大人気ない内容だと思います。これだけ投稿が多いと自分の意見に合わない内容のものも当然出て来るでしょうし、私も誰のとは言いませんが、そういうものもなかったわけではありません。だからと言って、私は、十人十色でそういう意見もありだと思って、また、ここは意見を書くところであって、喧嘩をするところではないので、そういう内容の投稿について非難する投稿はしませんでした。しかし、こういうことは書きたくありませんが、あのように喧嘩をするがごとく人の投稿を非難するなんて、「最後に言いたいです」様はまるで子供ですね。子供のようなことを書くような人には、こちらも子供の態度で返させて頂きます。「最後に言いたいです」様は、私のここ最近の投稿に相当ムカついておられたようですが、私も、「最後に言いたいです」様の投稿の最初の１文字から最後の１文字に至るまでむっちゃムカつきましたよ。

由美子は典型的中流意識を持った女性ですよね。
私は由美子のような人間は嫌いだけど、めちゃめちゃ共感する部分も多いんです。
こういう場合、自分も同じような感覚を持つんだろうなぁという部分が多々あります。

由美子にそっくりな人も知ってます。
それを内心笑いながらも、自分も由美子ではないかと思ったりもします。

この小説を読んでいるときは、タマちゃん頑張れ！加奈子ザマミロ！といった目で読んでます。
でも加奈子に共感している自分もいる。翔に共感している自分も由美子の母に共感している自分もいます。
タマちゃん、ちょっとできすぎじゃない？と意地悪な見方をする時もあります。
みんなそれぞれの理想や希望に向かって進んでいるのに、視点が変わると他人のそれは
自分にとっては耐え難いものだったりするんですね。

あと５回ですか。どういう結末になるのか楽しみです。

私も、五角バナナ様同様由美子が大嫌いだし、珠緒頑張れ、可奈痛い目に遭えと思っています。でも、珠緒が医学部合格して良かったですね。あとは、由美子と可奈がどんな惨めな思いをするかですね。

皆様こんにちは。
まだ終了していないのになんですが・・・私は、最後に言いたいです様、天罰ではないかも様、すごいですわ様、のレスを続けて読ませて頂き、なんだかスッキリしました。


由美子の「え？何時代の人ですか？」と言いたくなるような人を見下した言葉に反応してスレをたててしまった私ですが、『オレンジ色のマフラー』のくだり、私は不覚にもうるうるしてしまいましたし、由美子夫の子供たちに対する超客観的な目線には「私が由美子の立場だったら腹立つわ、この旦那」と怒りに共感していました。（でも誰かが結ばなくてはいけませんから仕方ないですね）


あと、林さんは由美子や可奈の持つものをそれほどお嫌いじゃないと思います。そこそこしたたかさのある魅力的で華やかな方を主人公に多くの小説を書かれていますし、林さんのおられる「場所」にはもっと海千山千な方がいらっしゃると思いますから。


逆に珠緒像を描く方が大変だったかも・・・。
塾の先生への手紙をわざと崩したり、本日の分でも、「恩人への電話よ。もっと恐縮してきちんとお礼をすべき！」とつい母目線になってしまいました（笑）
愛すべきキャラで分身でもある（勝手に決め付けたままです）なだけに稚拙な部分の出し具合にさぞや気を使われたのではと想像しています。