「下流の宴」　林真理子著　毎日新聞連載｜掲示板スレッド

読んでおられますか？様へ
要するに、由美子は、人柄よりも学歴・収入重視の考え方をしている見栄っ張りな女なのです。こういう考え方は好きになれませんが・・・。

可奈が公立に行ったわけ様へ
この掲示板で可奈の評判が良くないのは、珠緒派が多いからだと思います。他力本願で生きようとする可奈よりも、自分の実力で頑張る珠緒のほうが読者の共感を呼ぶのでしょう。しかし、「そのエネルギーを～感じています」に関しては、私も同じ考えを持っています。

可奈に男の子が生まれたのは重要なポイントですね。
色々不満はありそうですが、
どうしても披露宴やってウェディングドレス着たいとか、子連れで海外に新婚旅行に行きたいとか、
そう言うことは彼女は言わないわけです。彼女の関心は今、かわいいわが子を
理想通りに育てることだけに向けられているようで、
家庭に恵まれなかった夫を思いやるなど、意外にいい奥さんやってると言うか、
夫の収入が違うと言う点を除けば由美子と同じレールを歩み始めているようです。
そんな彼女にとって一番残酷な「おしおき」は
やがて思春期を迎えた息子の航一くんが翔と同じ道をたどると言う展開でしょう。
あまりに笑えない話なので思いついた自分自身ぞっとしますが。

由美子にとっては、女の子は、いい縁談が来るに足る程度の学歴（中堅程度）あればいいのでしょうね。
そこそこいい大学を出て、そこそこいい企業に入れば、男から寄ってくると思っている。
それが医者や弁護士といった社会的地位の高い人物なら、言うことなし。
孫が男なら、その子が東大に受かるような教育が受けられる学校に行かせる。
女の子なら、やはり、自分たちと同じコースを歩ませる。
書いていて、ムカムカしますが、それが、由美子の考えなんだと思います。

由美子の考え方は、まさに、昭和時代の遺物です。平成、２１世紀にあっては、女でも、実力があれば、東大に行くのも良し、医者・弁護士・公認会計士のいずれかになるのも良しという時代です。特に、医者・弁護士・公認会計士のいずれかになっておれば、可奈のように血眼になって結婚相手を探さなくても生きていけますし、その様な業界の人と結婚いて、医院・弁護士事務所・会計事務所を夫婦でやるという大きな夢を持つことが出来るのではないかと思います。

回想シーンなんかを見ると、翔がドロップアウトしたのは、内心、由美子の見栄に付き合いきれなくなったからだと思うんですよね。
幼心に母親の見栄は敏感に感じ取っていたと思います。
その事を自覚すれば、翔も奮起すると思うんですよね。

珠緒の本命入試って、受験勉強始めてから何年後の予定になっていましたっけ？
可奈の息子が６ヶ月ってことは、早くても翌年の９月生まれと考えると、２回目のセンターも終わって３月の２次試験前かと思っていたのですが、今朝の内容ではまだ生物がニガテとか英語の暗記とかこないだ受けた模試の結果がどうとか、とても入試直前とは思えません。


記憶力＆読解力のない私に、どなたかご説明をお願いいたします。

＞毎日だからさん
珠緒の本番入試は、二年後です。
今回の珠緒編の時間軸は、直前の福原家編からさかのぼっています。
木曜日の描写と合わせて推測すると、一回目のセンターが終わった時点で、生物や化学はやってないわけですから、早くても１月下旬か２月にならないと、それらの勉強は始まっていません。
そうすると、今日の描写は二年目の７月か８月ということになります。

＞楽しみにしています。さん

ありがとうございます。福原家の話よりもさかのぼっているのですね。なるほど、理解できました。
では、もうじき宮城家の話の中で「可奈に長男誕生！」の話題が出てくるのかな？

医学部に合格したいけれど、可奈の話を聞いて翔の子どもを産みたくなる珠緒。
医学部に入学したら、結婚はともかく出産はかなり先になってしまう。
成績も思ったようには上がらず、次第に迷いが生じ始めて…という展開？