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【1405247】「下流の宴」 林真理子著 毎日新聞連載

投稿者: 読んでおられますか?   (ID:CBANVsPBgN6) 投稿日時:2009年 08月 24日 18:23

スレ違いでしたら、ご指摘下さい。
タイトルの連載小説を読んでられる方いらっしゃいますか?
必死に「上流」にしがみつく福原家母の言葉の数々「今時こんな事言う人いるの~(笑」と思いつつ、一方で「下流役」の姉弟が沖縄出身という事があり「沖縄の方はこれを読んでどう思われているかしら」等々、ツッコんだり考えたり。
余談ですが、作者の分身(もしくは感情移入してる登場人物)は珠緒かな、と思うのですが。
もし、読まれてる方がおられましたら、感想等、書き込んで頂けると嬉しいです。

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  1. 【1498698】 投稿者: でも・・・  (ID:6M70rSnl2hg) 投稿日時:2009年 11月 09日 12:50

    >楽しみにしていますさん
    私も同意見です。それこそ小説ででもなければ、翔と珠緒、由美子と珠緒と言うより、
    福原家と宮城家の縁組そのものが茨の道ですよね。
    珠緒が勉強してお医者さんになる、実現すればそれってすごいことですが
    「たかが」それだけのことで埋まるような両家の隔たりじゃないですよ、
    どっちが上でどっちが下と言うことではなく。
    洋子さんが向こうの両親が認めてくれない結婚なんかダメ、と珠緒に言ったのは、
    そんな面倒なおうちの男の子なんかお前が将来苦労するだけだからやめなさい、
    と言う意味の忠告を、恋に目がくらんだ娘にも受け入れやすい言葉で言い換えた
    母親らしい心遣いと私は読んだ時思いました、珠緒はそうは受け取りませんでしたが。
    もし二人が結婚することになって、式場で両家親族顔合わせと言うことになった場面を
    想像するだけでおそろしくて身の毛がよだちます。
    幸せなのは当人二人だけ、蔑みと好奇と当惑の視線が行きかい祝福の会話一つない式場、
    そんな結婚式形だけ無理して挙げる必要があるのでしょうか??????
    結婚については私は翔の「もう成人なんだから二人で籍入れちゃえばいい。」が
    この場合別れる以外のたったひとつの正解かなあと個人的には思います。
    説得の努力は尽くすとしても
    お互いの親に勘当されても一緒になりたい、最後はそれで見切り発車じゃだめなのかなあ?
    私が由美子さんなら最悪?珠緒と結婚することになってもその形が正直穏便でありがたいです。
    「翔ね、じつは先月結婚しちゃったのよ。もう勝手にしてって感じ。
    相手?とてもうちの親類に紹介できるような子じゃないわ。
    式なんて却って先方にお気の毒みたいなものよ、ふん。
    いいのうちにはまだ可奈がいるし、二人産んどいてよかったわ今思えば。」
    くらいの割り切り、親離れ子離れがせめてできればねえ。
    あとタマちゃんがそこは由美子と同じで
    偉大なお母さんに頭上がらないタイプなので一層むつかしそうです。
    小説だから最後はなにもかもうまく行っちゃうんでしょうけど
    林さんはこの先どうされるつもりなんでしょうか????

  2. 【1500647】 投稿者: 楽しみにしています。   (ID:Eiw2HFaoo/k) 投稿日時:2009年 11月 10日 20:20

    >でも…さん、同感です。
    以前に投稿した今後の予想「珠緒編」は自分がベストだと思うストーリーですが、由美子の言動から推測すると、例え珠緒→医者、翔→薬剤師(または、大卒正社員並みの職業)になったとしても結婚は認めないだろうなと思います。
    理由は珠緒の一族とは育ちが違うから。
    由美子の意識が変わらない限り、両家に祝福されての結婚は無理でしょうね。
    ましてや亮太と会った日には、軽蔑の念を隠さないでしょうし。
    いっそ大学卒業と同時に入籍で良いと思います。
    それが一番現実的だと思います。
    余談ですが、珠緒が「問題を解いてるうちに解法が浮かぶようになった」と驚くくだり、受験生時代を思い出しました。
    問題を出来るだけ多く解けば、公式や構文は自然と分かるようになると教わったものです。

  3. 【1504043】 投稿者: パイナップル  (ID:Xv0aKgZYSF6) 投稿日時:2009年 11月 13日 12:44

    11月13日。林さんはさすが、です。
    珠緒と翔の関係をくどくどと地の文で書かず、
    奥谷先生宛ての手紙の内容で、読み手にわからせようとしています。
    このあたりがプロの腕です。
    珠緒が学問の面白さに目覚め、がんばる姿は爽やかです。
    こんな世界を知らずに怠け通して生き続ける人間もいるでしょうね。
    しかし、大半の人は何かに打ち込み、その世界の面白さに魅了され、
    楽しみながらそれぞれの道を極めてゆくのかも。
    珠緒が苦労に苦労して進学のために頑張るなら、読み手もしんどくなります。
    しかし、珠緒は楽しんでいます。そこが読者を引き込みます。
    われわれも何か見つけて、努力をしたら、いつか何か光明が見えてくるような
    気にさせます。
    それが本当の文学の持つ力かも。

  4. 【1509090】 投稿者: でも・・・  (ID:6M70rSnl2hg) 投稿日時:2009年 11月 17日 13:05

    今日の可奈ちゃんにはがっかりさせられました。
    イブデートがミシュラン三ツ星レストラン。
    その予約を自分のために取ったと言うだけで
    「彼の実力が伺える」と言う手放しの高評価。

    あまりにもださいです、読んでいて恥ずかしい。
    可奈ちゃんのセレブ願望ってけっきょく
    たかがコンビニで立ち読みできる
    女性ファッション誌並みのレベルなんだ。
    それともここは思いっきり笑うとこなんだろうか?

    森ミドリちゃんとかならきっと
    「ふーん予約大変だったろうねーほんとに美味しいといいねー。」
    くらいの無邪気さでへらへら返しそうな所。

    なにかこう、やっぱり林さんの小説ですねえ。

    以下渡辺淳一バージョンです。
    お嬢様だの育ちが違うだの言うんならせめてこれくらいはやってくれないと。

     地方都市の医師の娘である気位高い母と、一流私大卒業の大手メーカー勤務の父。
    都内に小さいながらも一戸建てを構える家庭に生まれ、ミッション系の女子大を卒業した可奈は
    子供のころから母の教育方針により、常に本物だけに囲まれて育てられてきた。
    東京はあのバブルの時期を過ぎてもまだ、モンスターのようにゴージャスに変化しつづけている。
    たが可奈の一家はそのようなうわべの豪華さには冷淡だった。
    折々の家族の外食にしてもそうで、マスコミ主導と明らかに知れるにわか仕立てのミシュランの星付けなど
    見向きもしない。食道楽の父方の祖父の代からの贔屓である銀座の洋食店など、そのときの好みに
    応じて行く数軒の店の選びは変わることがなかった。
    「たまには新しいところもぶらついてみたいのだけれど、こうなるともうしがらみよね。」と
    とても40代後半とは思えないあでやかな笑顔でふふ、と母は笑う。

     母にだけ少し話をしてあるのだが、可奈には最近気になる男性がいる。京都大学を卒業し、外資系株取引の会社に勤務する三十代の青年だ。はじめはあまり気が進まなかったのだが兄の顔を立てて一度会ったところ、向こうが夢中になってきた。今まで可奈の周りにはいなかったタイプの気取らなさが気に入って、二三度言われるままに会い、気軽な食事をした。高額なおねだりは水商売の女がすることと厳しく戒められてきた可奈は季節ごとに母と行く行きつけの店で買ったワンピースを着まわし、いつも控えめであったためか会うたびに気向こうのテンションは上がっていく。今度の誘いはクリスマスイブだ、可奈ちゃんはいつも安いところで喜んでくれるからうれしいけれど、僕はこう見えてけっこう給料ももらっている方だから奮発したよ、○○の××、知ってると思うけど三ツ星なんで予約には少し苦労したけどね。

     誘いのあらましを母に告げると、少し首をかしげて「さあ」とため息をついた。どうやら自分と同じ意見のようだ。会うたびに違う服を着て来ない女、安いレストランで喜ぶ女としか可奈を理解できない育ちの男らしい。彼には気の毒だがこれ以上会う必要はないだろう。それにしても今から予約を取り消させていいものかどうか。「あなたはコンパニオンではないのだから嫌ならはっきりと断ればいいわ。そう言う店なら並んでも行きたいと言う人が世の中にはたくさんいるのですからね。」母に相談すれば必ずそう言うだろうけれど、そこまでの勇気がさすがにない。
    (後略)

  5. 【1511180】 投稿者: 毎日だから  (ID:BMm8mn7jha6) 投稿日時:2009年 11月 19日 00:24

    可奈ちゃんって北沢さんの本命彼女なのかな?
    いつのまにそんな中(イブにデート)になったんだろう?
    可奈ちゃんの望み通りに話が進みすぎなので、どこかに落とし穴がありそう。
    北沢さんが今の仕事を辞めて京都の実家を継ぐとかね。

  6. 【1511778】 投稿者: 読んでおられますか?  (ID:hu3MVUtSYws) 投稿日時:2009年 11月 19日 14:18

    でも・・・様の渡辺淳一バージョン、福原家への道がより遠くなり、さあタマちゃん困りました!^^;
    私は同じ新聞に連載されているので、つい吉本ばななさんと比べてしまいます。吉本さんが書くと登場人物がみ皆アンニュイになり面白かろうと。(私には皆さんのように上手く書けないので例は無しで)
    しかし「ブルガリのPCケース」とか、人物像はアイテムで判断せよの可奈編。バブル臭がほんのりと。


    >可奈ちゃんの望み通りに話が進みすぎなので、どこかに落とし穴がありそう。


    私も同じ事を考えました。
    北沢さんは実は京都か大阪の老舗か名家の息子で
    怖い関西弁のオカン(京唄子イメージ)が現れて、
    「あんたはんにウチの嫁はつとまりまへん」
    とか言われ、たちまち珠緒と同じ立場!?なんてね。

  7. 【1512025】 投稿者: でも・・・  (ID:6M70rSnl2hg) 投稿日時:2009年 11月 19日 17:46

    >毎日だからさん
    それ、あるかもです。たしか林さんは京都の老舗の呉服屋の若社長さんとお友達のはずですし、
    使いたいネタがいっぱいあるのでは。
    ちなみに地方の旧家はたいていどこでもどケチです。なぜかと言うと相続税をどっさり
    払わなければいけないのと、土地の祭礼などでウン100万ウン1000万単位の
    寄付をときどきしなければならないから、のようです。

    >読んでおられますか?さん
    べつにブランド品好きでもいいから、それのどんなとこが好きとかそう言う
    可奈ちゃん自身のこだわりや趣味がないと、なんか貧しいんですよねー。
    「子育てが暇になったら夫の後ろ盾で面白そうな仕事を始める」って言ってるけど
    あなたこのままじゃ何も本当に面白がれない不幸な人生送ることになるよ、
    って言いたいですね。
    佐藤真弓さん(だったっけ?)と言う歌人がそれこそバブルの頃に
     じめじより美味しいなんて思わないでも高いからトリュフが好きよ
    と言う作品を発表し、問題作としてちょっと話題になったのを思い出しました。
    「渡辺バージョン福原家」は書いた自分でもさすがに怖いです。
    そう言うお家って、ブランド品じゃなくて「今ではいくらお金を出しても同じものが
    作れない」みたいな、言わば値段の付けられないものがいろいろあるのが怖いですよね。
    林バージョンの福原家は家も含めてたかが(と言ってみる)1億5000万くらいあれば
    すべて同じものをお金で再現できるでしょ、たかが(とふたたび言ってみる)それだけの
    家の格だと言うのが可奈の行動に表れているんでしょうね。

  8. 【1512031】 投稿者: でも・・・  (ID:6M70rSnl2hg) 投稿日時:2009年 11月 19日 17:48

    訂正です。

    じめじより→しめじより

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