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【3902255】就職に強いとは

投稿者: 心配   (ID:5S0R2hPRUUs) 投稿日時:2015年 11月 14日 14:13

親が頑張って大学まで入れたのに、就職活動でつまずく子がいる。なぜ同じ大学なのに、内定格差が生まれてしまうのか。学生を一番近くで見ている教授たちが、赤裸々に語ってくれた。
■景気が良くなったとはいうけれど
——まずは今年のリアルな就職活動状況をお聞かせいただけますでしょうか。
【首都圏国立大学(以下、国立大)】メディアなどでは、景気が良くなったなんて言いますが、全員が内定を取れるといった状況では全くありません。内定を取れる子と取れない子の差は開くばかりですよ。

【早稲田】内定数の二極化はうちの大学でも感じます。私は理系学部なのですが、学生を見ていると、同じ大学の同じ学部で、同じ専門領域の研究をしていても、結果には差がつきます。

【女子大】女子大の場合は、就職事情が少し特殊なので、他大学に比べて景気の浮沈の影響を受けにくいかもしれません。今でも大学の推薦枠が残っていますから。

【一同】え? 今でもそんな制度が残っているんですか?

【女子大】キャリアセンターに足しげく通う学生には、“○○銀行から推薦枠があるんだけど受ける?”といった情報を職員が伝えるんです。推薦枠の数や企業名は公表されないので、あまり世間的には知られていませんが。

——早稲田の理工系ともなると、研究室推薦があったりするのでは?
【早稲田】推薦はたくさんありますが、ほとんどの学生が使っていません。使っても絶対に内定が出るというものではなく、一般エントリーで、より優秀な子が入れば、企業はそちらを採用します。それに推薦を使うと、合否が出るまで他の企業にはエントリーできないんですよ。あまり有利な制度じゃないんです。結局、修士論文と就活のどちらも手を抜けず、教授も学生もヘトヘトです。

■内定が取れない子の共通点
——内定が取れる子、取れない子の差が開いているというのは気になりますが、どんなところが違うのでしょうか。
【早稲田】うちのゼミはコアタイムが早朝から日が暮れるまで。非常に長い時間を一緒にすごすため、学生の個性と嫌でも向き合わざるを得ません。言われなくても研究室をサッと片付けておける子、教員や先輩の実験の下準備などを率先して行える子などは、有名企業に決まる率が高い。こうした「気働き」ができる子は強いですね。体育会の部活やバイトをやっている子に多い気がします。

【女子大】うちの大学は学生と教授の距離が近いので、相談や報告に来る学生が多いです。学生たちを見ていると、企業選びの際に “労働時間、転勤の有無、産休・育休の充実”といった自分が求める条件と、それぞれをどこまで譲歩できるかを考えている、キャリアビジョンがしっかりしている子が強いですね。志望業界や企業が絞れているので、内定を取りやすいのかも。

——すごく現実的ですね。
【女子大】そうなんです。結婚を意識する前から、家庭と仕事の両立をしやすい環境に身を置こうと考えているのかもしれません。

【日大】うちのゼミはマスコミ志望が多いのですが、こだわりが強い子は、内定を取りやすいと感じます。

——こだわりが強い子とは、具体的にどんな子でしょうか。
【日大】“じたばたして最後まで粘る力がある子”でしょうか。第1志望の企業、業界に行くために、OB訪問や資料収集に余念がない子です。大手がダメだったときに、“マスコミにどうしても入りたいなら、地方の新聞社、放送局などもすべて回れ”と学生には言うのですが、本当に実行するタイプは、必ず内定を取ってきます。一般入試で入学した子や、部活に専念した子に多いですね。

——逆に打たれ弱かったり、あきらめの早い子もいるのですか。
【日大】推薦・AO入試組はどうしても一般入試組に比べて、ここ一番で頑張る力が弱い子が多い気がします。推薦入学の子たちは、“成績のいい、聞き分けのいい子”なんですよ。高校の3年間、全教科を満遍なく勉強してきた。大学に入ってからも成績がいい。しかし、“どうしてもこの大学に入りたい”といった大きな目標に向けて、徹底的に取り組んだ経験が少ない子が多い。

【早稲田】推薦入試の子が弱いというのは、うちの大学でも感じます。推薦で入学してきた学生は、“この研究がしたい”というのではなく、高校に推薦枠があって、大学名に引かれてなんとなく入学したという子が多い。もちろん、入学後に研究の楽しさに気づく子も多いですし、高校までとは評価のルールが違うんだと順応する子も多いですが、その一方で“早稲田の理工”の看板を手にしたことで満足し、力尽きてしまう子もいます。研究は発想力と粘り強さが大事なのですが、どちらも研究が好きでないと身につきません。理系の場合、研究成果と就職が直結する部分もありますから、就活で苦労しています。

——そういう点で言えば、推薦入試は一般的ではない、国立大の場合はいかがでしょうか。
【国立大】国立大にももちろん、就職先が決まらない子がいます。どこにも決まらない学生を見ていると、“この子が国立大に受かったとき、親御さんもご本人も嬉しかったろうな。でも、就職は保証されていないのか”と想像し、切なくなります。

——身近で見ていらして、どういう学生に多いでしょうか。
【国立大】以前は “この子は少し人間関係は下手そうだけど、国立大に入ったくらいだから勉強を頑張ってきたのだし、さらに会社で鍛えてやろう”と企業も度量が広かったのですが、今や面接の場では“自分が企業で役に立つ”ことを明快にプレゼンすることを求められています。そういう点で、遊びも上手な“要領のよさ”のある子は強い。彼らは弁が立つし、人前に立つ経験も豊富。去年は女の子好きを自認するお調子者が外資系金融に決まりました。

【早稲田】口下手な子は不利ですよね。研究の成果をプレゼンさせると、内容以上に見せる子と、内容はいいのにプレゼンでは惜しい子がいます。後者の子は、実際の面接でも損をしてしまいます。

——真面目にやっていても評価されないのは、理不尽な気もしますね。
【国立大】今の日本の受験制度は、筆記試験を中心とした学力を評価しています。なので、真面目な子が“いい大学”に入学することが多い。真面目さが評価されることは大事です。しかし、就職活動をはじめ、社会での個人の能力は、筆記試験ほど客観的な物差しでは測られていません。見方を変えれば、“いい大学”に合格しても、それはたまたま今の大学受験のルールでうまくいっただけかもしれません。少なくとも、そう割り切らないと、就職活動のスタートラインにすら立てません。

【一同】(うなずく)

【早稲田】そういう意味では、大学受験と同じ思考でネームバリューで企業を選んでいる子は、苦戦するし、生き方としてももったいない。せっかくいい大学に入学したのだから、有名企業に入らないと恥ずかしいと思ってしまう。“有名じゃないけど、この分野では一番の企業の内定を取りました”って言いに来る子は、すごくいい笑顔をしている。

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  1. 【3921699】 投稿者: なんだか  (ID:GL80NITdsFw) 投稿日時:2015年 12月 06日 06:16

    話が色々な方向へ行っているようですが、
    受験では成功したけれど就職では残念な結果になる子が出るのはこの記事の示している通りでしょう。
    受験は筆記試験で記憶力etcを図るものだけれど就職の判断基準は面接であり基準が異なるのだから。
    今はどこも対人折衝力が全てなので、非定型のコミュニケーションに難がある子は文系就職では割を食うでしょうね。
    理系なら推薦で一流企業に行くという手があるので学力が報われるけれど。

  2. 【3926736】 投稿者: そうですね  (ID:N.pu1UT/abM) 投稿日時:2015年 12月 11日 20:50

    学歴フィルターはあるけれど
    そこからは人間力というか
    コミュニケーション能力が高く、感じが良くて
    一緒に働きたいと思える人が
    就活では成功していきますよね、文系。
    娘の先輩達も
    同じ大学でも、本当にそれぞれですから。

  3. 【3927156】 投稿者: バラード  (ID:rDk1BlI27g.) 投稿日時:2015年 12月 12日 11:21

    たしかに、コミュニケーション力が高く人柄がよくという学生はよいとは思いますが、逆に言えば、そのような人たちが複数受けにきた時どうなるかですよね。

    これは学歴ではないですが、学生時代にどんな専門性を磨いてきたのか、学生時代に勉強以外にどんなことを一生懸命やってきたのか、教養レベルは(語学、計算、漢字やIT または芸術や文学)、海外志向はどうか、、などで比べられるのではと思います。

  4. 【4306362】 投稿者: 少し気になったのですが、  (ID:cOpcundpVf6) 投稿日時:2016年 11月 01日 00:34

    文系と理系の偏差値を比較して
    誰もなんとも言わないのはなぜ?

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