横国併願先　上位は明治法政芝浦工 青学。埼玉大は文教日大中央法政。お茶の水は中央 東京女子日本女子。｜掲示板スレッド

> そうした理系人士らが、たとえば有機水銀やカドミウムの有害性につき当時、何も知らなかったとでもいうのかね。

人体への影響は医学者の間で予見されていただけで、因果関係が示されたのはその後だからね。科学の専門家は予見だけは関心を示さないよ。可能性があるというだけで手を止めていたらきりがないから。

それは詭弁だ。司法の場でも断罪されている。そういった俗論がいまだ高飛車に開陳されることにつき、理解に苦しむ。しかも、こと人体に対する危険が予見されるならば、より慎重になるべきが専門家としての当然の在り方であり最低限の倫理のはず。法は、そのような逃げ口上を許さない。

ところで、特筆すべきは水俣病に関する地元熊本大学研究班の功績だ。勇気をもって、早期に原因ならびにその発生源を特定した。他方で、加害企業や業界に加担した東大医学部や法学部の面々の醜さよ。とくに被告側（加害者）で法廷に立った民訴の兼子一教授。彼の名著『民事訴訟法体系』（酒井書店）は私の基本書であった。当該事件の裁判官も同様だったことだろう。

以下、転載する。

「『生きる意味』について、真正面から問うた古代ギリシャの哲学者たち。ソクラテス、プラトン、アリストテレスらである。とりわけアリストテレスは、『人なら誰しも生まれつき知ることを求める』と考えた。すなわち、人ならだれもが求める知、さらにはその探求こそがわれわれ人間の存在理由だということなのであろう。私は、それに共感する。それはまさに、生きる意味をも問うものであると思われるからだ。／また二コマコス倫理学の冒頭で、アリストテレスは次のように語る。『どのような術もどのような論究もどのような行為も選択も、皆同じように善いものを目指している』と。しかしながら、はたして今のわれわれはより善き生き方を求めて自らの在り方を考え、行動を選択しているであろうか。この紀元前384年に生まれた偉人の問いにつき、われわれは如何に応答すべきか。浅学菲才で凡人の私にそれは、あまりに重い」

> こと人体に対する危険が予見されるならば、より慎重になるべきが専門家としての当然の在り方であり最低限の倫理のはず。

携帯電話の電磁波が脳に影響を与えると言われて久しいけど、電話会社は通信サービスをやめないし利用者も控えないでしょ。その道の専門家による明確な証拠が出てこない限り、状況は変わらないよ。水俣病は明確な証拠が出せたから事が動いたのであって、そうでなければ今もそのままだと思うね。

水俣病は、多くの方々が亡くなり、今も苦しむ被害者の多い史上最悪の公害事件だ。そして、チッソ水俣工場の関係者らが長年、メチル水銀化合物を含んだ工場廃水を放出して何もないと考えていたとは到底考えにくい。化学に疎い文系の私でさえ、危惧したことであろう。まして理系の技術者なら、当然に危険を予見せねばならなかった。いや、予見していたはずだ。

ところが、ここの労使は会社ぐるみでそれを隠し、開き直った。その結果解決がさらに遅れ、被害はより拡大した。君は、この公害事件の記録映画や写真集をご覧になったことがおありかな。そこには利益追求に狂奔するあまり、鬼畜と化した人々の姿がこれでもかと登場する。もし、その機会がないのであれば、せめて石牟礼道子『苦海浄土‐わが水俣病』でも、目を通してみることだ。児戯の如き屁理屈は、それからでも遅くはあるまい。

水俣病の原因究明と対策の遅れは、東電の福島原発事故と似ていると思う。

地震学者の一部は大きな津波が過去に起きたと警告しているのに関わらず、対策を取らなかった。

> まして理系の技術者なら、当然に危険を予見せねばならなかった。いや、予見していたはずだ。

仮に技術者が予見できていたとして、数億円する廃水浄化装置の設置を提案しても明確な因果関係がなければ経営陣は却下するんじゃないの？その装置は一銭も利益を生まないのだから。だから訴追されたのは経営陣であって技術者じゃないんでしょ。

それは技術者が責任がないとうことではないですね。

意思決定に参画する権限があるものは当然責任が伴う。

あなたが言っているのは技術者の理屈ではなく、マネジメントの能力がなく意思決定に参画できない者の理屈ですね。

当然マネジメントに携わる側なら技術者であるかどうかは関係なく責任はとるということ。