努力で地頭の悪さを克服できるか？｜掲示板スレッド

＞本人は克服できるに違いないと思いたいそうです。

本人がそう思っている（思いたい）のであれば、無理に否定する必要はないでしょう。
大学受験の頃になると、いずれにしても結果が出ます。
また、結果が出たとしても、その解釈はそれぞれに任せればいいことです。

なお、私は次の２つの言葉に納得感があります。

A.林修の言葉
努力は裏切らない、という言葉は不正確です。
正しい場所で、正しい方向を向いて、十分な量なされた努力は裏切らない、が正しいんです。

B.ダルビッシュ有の言葉
練習は嘘つかないって言葉があるけど、考えてやらないと普通に嘘つくよ。

２つとも同じことを言っています。闇雲な努力は報われないということ。
努力をするにも、頭を使う必要があるのだと思います。

頭を使って努力することが出来ないとしたら、その努力は水泡に帰すこともあることは、お子さんに伝えてもいいのではないかと思います。

鉄緑の先生に言われました。
早慶までなら正しくやれば入れる。京大も努力で入れる可能性がある。東大は無理、と。
確かに私はぼんやりした女子校在籍で受験勉強してなかったところから、高3から鉄緑に入って鍛えてもらい早稲田の理工行けました。
20年以上前の話です。

脳も肉体ですからね。
スポーツの才能と同じく超えられない壁はあるでしょう。
でも世の中ある程度の頭脳と努力で入れる学校や会社がほとんど。
逆にある程度地頭が良くても努力を怠ると、普通に追い越されると思いますし、社会に出ると頭いい人がバランスいい人に上手く使われてることも多い。

息子に同じようなことを聞かれるが
これ以上努力できない、極限まで努力して初めて、
努力ではどうにもならない、地頭や素質の世界があると判断できるのだと伝えています。

ほとんどの人はそこまで努力せずに、
ある地点で、諦めてしまう。

頑張っても頑張ってもたどり着けない、天才の境地は実際にあるのかもしれないけれど
私はそこまで努力したことないから、分からない、
だから、やってみるしかないのだと。

努力で地頭の悪さを克服でき無いとして、その場合努力しないのかという話だと思います。
努力を止めた時点で後は抜かれていくだけ。

私も同じように思います。

何もしないうちから「〇〇は才能があるからできる」や「私は地頭が悪いからできない」はおかしいと。何事も「これ以上は無理！」というまでやってもみないうちから自分の限界を決めてしまうのはもったいないですよね。

武井壮さんが、「あなたには才能があったから成功した」や「あなたには努力できる才能もあったから今がある」などを言われて怒っていましたね。「生きていくためには努力するしかなかったんだよ。親を頼れず逃げ出したいことが何度もあったけど努力するしか生きていく道はなかったんだ。努力できる才能？そういうことはオレと同じだけ努力してから言ってくれ。」と。奨学金のために成績トップでなければ中高をやめなければならない環境ですごし、そのために諦めたこともたくさんあったと。プロ野球の選手になりたかったけれど、野球を続けるのは無理だったと。だから別の道をさがしたと。

東大、ハーバード卒の山口真由さんも「勉强は苦しいばかりだったけれど、自分は本当に努力した」と。どんな難しい本でも7回読めば理解できるから何度も読むのだと。私は同じ本を理解できないからと7回読んだことはないですし、彼女と同じだけの努力をした人はほとんどいないかもしれないと思いました。

「地頭」や「才能」という言葉に振り回されずにとりあえずとことん努力してみることだと思います。簡単に自分の限界を決めてはもったいないしやってみて初めて分かることはたくさんあると思います。

よく、「偏差値○○（低い）から東大に合格しました」みたいな話があります。
もちろん、ある程度の地頭があったとしても、成績が悪かった時にはほとんど努力をしていないか、努力の仕方が解らなかったから、というオチが付くと思いますが。

ただ、そういうタイプは比較的楽なのだと思います。
地頭がある程度いいのですから、少し勉強をするとすぐに伸びる。急激に伸びる。
だから勉強も楽しくなって、好循環でどんどん成績もアップ、ということになったと考えられます。

一方、スレ主さんのお子さんのように、成績が悪い訳ではなく、努力をして何とかついて行っている状況の子（一応、中間層と呼びます）には、難しい面があると思います。
すでにしっかり勉強している部分もあると思うので、そこから努力を重ねても劇的に成績が伸びることはないでしょう。
低い偏差値の子とは違って、急激に上昇する楽しさもなかなか味わえないはずです。

ですから、中間層は中間層なりの難しさがあると思います。
もちろん、皆さんがお書きになっているように、「出来るところまで努力する」のは大切でしょう。自分の限界を知ることも必要。

だだ、中間層の場合、ちゃんと努力してもなかなか実力は上がらず、自分の限界に達するまでにも時間がかかると思います。
だから、途中で諦めてしまう人も少なくないと思います。

最初に書いた、低偏差値から東大に合格するような方は、学力の伸びも半端ないはずです。だから勉強をしても楽しい気分になれるのだと思います。
でも、中間層だと、実力アップにも時間がかかりますし、多少の実力アップではそれに気づかないので、成功体験を得るのが難しいでしょう。

そして、世の中の多くの子がこの「中間層」です。
勉強が出来ない訳ではない、かといって突き抜けるほど出来る訳ではない。
頑張って勉強しても、実力の伸びは中程度で、効果が出ているかどうかさえ気づきにくい。

その状況で、ちゃんと努力を続けられる子は、とても粘り強いと思います。
そして、素晴らしい子だと思います。
でも、そんな子ばかりではありません。

中間層は、地頭も、努力できる力も、中間層と考えた方がいいと思います。
その上で、どういう声掛けが出来るかです。
理想論を語っても仕方ありません。ハイレベルの方の例を教えても仕方ありません。
だからと言って諦めろ、というのは決して言ってはいけないでしょう。

難しいのです。中間層に対する声掛けは。

いっそのこと、勉強したらできるようになるか、というような直接的な話から話題をずらして、将来どんなことをしたいかなどの話にしてしまった方がいいのかもしれません（特に中学生なら）。
やりたいことをやるための勉強、そういう方向性であれば、努力が多少報われない時期があっても、頑張れる可能性はあります。

スレタイの質問の答えは「程度による」だと思います。
出来る場合もあるでしょうし、出来ない事もあるでしょう。

スレ主さんの娘さんについては十分可能だと思います。
同じ試験の基準点を越えたから合格したんですよね。
これからも周りより質の高い努力を続ければ、上半分に位置する事はそれほど高いハードルではありません。

ただ、開成、桜蔭、早慶附属など人気が高い学校の場合、成績上位が青天井な事があります。
とんでもない天才が紛れているとトップは難しいかもしれませんが。