アートの才能を伸ばす女子教育
中学受験ママの息抜きスレッド
日々の子育てお疲れ様です。
そんな私達の日々の潤い、美容、ファッション、音楽や趣味を語りませんか?
お互いの批判やら、浅いなどのマウント等もやめてくださいね。
ゆる〜くいきましょ?
東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展に行ってきました。割と強行軍でしたが。
東京都美術館 アンドリュー・ワイエス展
森美術館 ロン・ミュエク展
MAMコレクション ティモテウス・アンガ、ワン・クスノ
MAMスクリーン ジョシュ・クライン
MAMリサーチ ディアスポラ・メモリー
──境界を越えて生きるコリアン・アーティスト
DDD ART 苑・凪 〈mirror, mirror, mirror mika ninagawa〉
を、子供たちと巡ってきました。
ワイエス、彼自身が日本人は自分の作品を深く理解してくれると語っていたそうですが、実際に見ていると、その意味がよく分かる。
水墨画にも通じる水彩表現もそうだし、生と死を分断せず、地続きのものとして捉える感覚というのか。絵画そのものの描写力も凄まじい。
髪がなびき、破れたレースのカーテンの揺らぎで表現される風の表現、肌の質感、ドアや壁の木のリアリティ。乾いた空気や、氷に閉じ込められた気泡まで描き切る画力たるや。
私はそこに加えて、谷崎潤一郎の陰翳礼讃にも通じる、陰翳によって生かされる美、仄暗さによって照らされる豊かさ、深みを見出した気がしたのです。
正直、想像以上に良かった。
そして残念ながら今回は来ていなかったのですが、『クリスティーナの世界』私が彼を知るきっかけでもあり、やはり一番見たかった作品でもありました。
実際に脚が悪いクリスティーナ・オルソンが草原に足を投げ出して座っている姿を見て、インスピレーションを受けたワイエスが、妻ベッツィに代わりにポーズを取らせて描いたという有名な話がありますよね。
そのせいか後ろ姿にはどこか若さもあるのですが、実際のクリスティーナは当時55歳。
それでも、あの背中だけで彼女の孤独や強さ、生への執着みたいなものが余すところなく描かれている。
しかもワイエスは、それを強調するために、草原、クリスティーナ、そして遠くのオルソンハウス以外の余計な要素を徹底的に削ぎ落としている。
だからあの絵って、現実の風景を描いているのに、どこか夢の中や記憶の底の心象風景みたいに見えるんですよね。
クリスティーナの世界は来なかったですが、あの“静かな執念”みたいなもの、今回実物を見た作品群にも確かに通底していた気がします。
。。。が、さすがに子供たちにはまだ早かったか。
あー! 犬だ! かわいい〜
窓ある! ぼくあっち行くから手振って!
と、会場内に再現された、ワイエス作品を象徴する“窓”の展示に大興奮。
静謐な世界観とか、限られた土地と景色を描き続ける執念とか、対象を深く理解し尽くした上で、その内面まで描き出そうとする洞察とか、そういう次元とは完全に別方向のテンションになっていました。
でも、それで良いんですよね。
本物を見て、今の彼ら彼女らの感性で等身大で受け取る事に価値がある。
私も小学生の頃、祖父に連れられて行って訳も分からず見た、日展の絵、今でもしっかり覚えていますから。
逆に大人になってから見た名画の方が、あれ本物だったっけ、図録だったっけ、テレビだったっけ、と記憶が混線しているもの、山ほどある。
ただ、やはり今回の圧倒的主役はロン・ミュエク。
いきなり、Led Zeppelin IVのジャケットみたい(Zepのおじいちゃんは静かに背負っていましたが、薪は全く一緒の感じ)に薪を抱えた裸のちっちゃなおばちゃんが現れたかと思えば、巨大な女性がベッドに横たわっていたり。
裸の作品も多く、お ん(笑)もリアルに表現されていますし。
子供たち、大興奮。
昨年、大阪文化館・天保山の〈リシェイプド・リアリティ:ハイパーリアリズム彫刻の50年〉でも、カズ・ヒロやミュエク作品は見ていたのですが、ここまでスケールの大きい作品は初めて。
最初は、いや興奮し過ぎだろ。。。と思ったのですが、よく考えれば当然か。
私は海外や、たしか金沢21世紀美術館でも大型作品を見ているので多少慣れているけれど、子供たちからしたら、あのサイズ感を“生身”で体験するのは完全に未知との遭遇ですよね。
そして今回、個人的にかなり面白かったのが、同じ森美術館内でも、ミュエクと他展示で子供たちの反応が全然違ったこと。
ティモテウス・アンガやワン・クスノは、空間や思想を“読む”展示。
ジョシュ・クラインも、未来や労働、身体性みたいなテーマを含んでいて、まだ子供には抽象度が高い。
でもミュエクだけは違った。
説明不要で、一瞬で身体感覚に侵入してくる。
デカい、怖い、リアル、変。
その全部が、子供の感覚に直接突き刺さる。
あれは「鑑賞」というより、ほぼ遭遇体験なんですよね。
そうそう!
今回のキービジュアルにもなってる、巨大なガイコツの山。
ガイコツの目の中に入ろうとして、速攻で私と美術館員にWで突っ込まれて制止される我が子。
子供は結構いましたが、そんなおバカはウチの子だけでした。
親の顔が見たいわw
そして最後は、私の大本命。
実花ちゃんの個展!
古民家をリノベーションした空間全体が、完全に溢れんばかり蜷川実花ワールド。
個人的に“大・興・奮”でした。
やはりというか、北野天満宮のイマーシブシアターの時と同じで、オーディエンスはかなり女性寄り。
私みたいな子連れもちらほらいて、海外の親子もけっこう多かった。
髪色もファッションも派手めな人が多くて、私の奇抜さが相対的に中和される感じも妙に居心地が良い 笑
子供たちも楽しんではいたものの、やはりミュエクのインパクトには敵わなかった様子。
でも母は大満足。
全部見終わったあとも、一番“地味”だったはずのワイエスについて、
窓おもしろかったね〜
わんちゃん可愛かったし〜
と話していたのが、なんだか地味に嬉しかったですㅋㅋㅋ
たぶん、美術って、最初から“理解”するものじゃない。
空気とか、匂いとか、妙に怖かった巨大な顔とか、窓の向こうの光とか。
そういう断片が身体のどこかに沈殿して、何年後かに突然つながる。
私にとっての日展がそうだったように。
だからきっと今日のあの子たちの記憶の中にも、いつか不意に蘇る“本物の質感”が、静かに残っていくんだと思います。































