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No.15

冬休み明けのお子さまのタイプと接し方は?

受験生にとって最後の追い込みの時期になる「冬休み」。親御さんとしてはぜひ頑張ってほしいと願っているかと思いますが、勉強をさぼってしまう時期でもあります。このページではお子さまのタイプ別にどう接すればいいのかをご紹介します。

4つのタイプと接し方は?

タイプ①
やる気に満ち溢れ、勉強に対しても前向き

最も理想的なタイプです。このままモチベーションを保ち、受験に臨めるようにサポートしましょう。

タイプ②
冬休みにあまり勉強せず、焦って机に向かっている

勉強をする気はあったものの、だらだら過ごしてしまい、今必死になっているタイプです。追い込み型ともいえます。

タイプ③
冬休みもあまり勉強せず、現実逃避している(もしくは自信に満ち溢れている)

模試などの結果を見て、冬休みの間もやる気が起きず、すでに受験を諦めているタイプです。または、合格を確信して勉強していない自信家タイプの可能性も?

タイプ④
勉強しているように見せているが、実際はあまりやっていない

一番危険なタイプです。一見机に向かい勉強しているように見えるので親も安心しますが、蓋を開けてみたらびっくりという状態も…。非常に見分けがつきにくく、実際にノートを見るなど進捗具合を見てみましょう。

主に注意したいのは、タイプ③と④ですが、タイプ①と②も絶対安心とはいいきれません。なぜなら気持ちが不安定なこの時期は、勉強に対してのやる気=モチベーションがふとしたきっかけで下がってしまうことは十分にあり得るからです。ここで親御さんが気をつけたいのは「環境づくり」です。例えば、受験生の好きな食べ物を常に冷蔵庫に入れておく。部屋をきれいに片付けて集中できる環境をつくるなどです。勉強に対してはサポートできない、上手い言葉をかけてあげられない、という方におすすめです。

タイプ③と④の原因と対処法は?

次に、親御さんとして何とかしてあげたいタイプ③と④の原因と対処法をご紹介します。

原因1
偏差値を気にしてやる気がでない

対処法

お子さまに親御さんが出来ることは「偏差値の仕組み」について説明してあげることです。偏差値とは、簡単にいうと「ある集団の中での位置を示す数値」です。受けた模試の規模や、受けた人のレベルによって変化するので、偏差値=その人の実力とは限りません。
受験生は数字に敏感です。ですがその数字が一体何を意味しているのか分かっていないケースもあります。

原因2
勉強は「やらされているもの」という意識が強くなってしまった

対処法

文化祭などに行き「あの学校の制服が可愛いかった」「この学校のこのクラブに入りたい」という思いで、勉強に打ち込んできたお子さま。でもいつからか、その情熱も薄れ、勉強にやる気が出ず「やらされている」状態に…。対策としては「なぜその学校に入りたいと思うようになったのか」「なぜその学校を目指すようになったのか」を思い出させてあげることです。ポイントは、あくまで「さりげなく思い出させること」です。例えば制服で選んだのなら、その学校の制服を着ている生徒がいそうなところに連れていってあげたり、運動部に入りたくて目指していたのなら、テレビでそのスポーツを観戦するなどです。

受験生はこの時期非常に敏感です。親御さんが不安そうな顔や態度をしていると、それが伝わってしまいます。では親御さんはどうすればいいのでしょうか? それはとにかく「わが子を信じてあげること」です。一種の開き直りに近いかもしれませんが、親が強く信じる気持ちはお子さまにもしっかり伝わります。本音を言いたい気持ちを押さえ、温かい言葉をかけてあげるようにしましょう。

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