実力で勝負したい! 私立高校の一般入試
一般入試の特徴
どんな入試なの?
一般入試とは、調査書と学力検査、面接などで合否を決める入試のことで、1月~2月に行われます。公立高校は各県ごとに統一された入試問題で、英・数・国・理・社の5科目を実施。私立高校は多くの場合、英・数・理の3科目で行われます。また推薦入試との違いは、合否が調査書に比重が置かれるのではなく、学力検査の点数で決まる点です。まさに「実力で勝負したい」受験生向きの入試と言えるでしょう。
入試形態は大きく分けて2つ
一言で一般入試といっても大きく分けて2つの形態があります。
「併願優遇制度」と「フリー受験(併願優遇制度を利用しない受験)」
「高校受験の併願対策」でもご紹介していますが私立高校には、都立高校を第一志望、第二志望を私立高校にして、第一志望の都立高校に不合格になった場合は必ず入学することを条件に、加点するなどの優遇を行う、「併願優遇」という制度があります。
各私立高校によって成績などの基準を設けているので全員が受けられるわけではありませんが、利用することができれば有利な制度といえます。対して、併願優遇制度を利用しない受験を「フリー受験」といいます。
受験するうえで知っておきたい偏差値の考え方
偏差値とは?
偏差値とは簡単にいうと、あるテストを受けた人の全体平均を50とした場合の、自分の位置を表した数値のことです。そのため、テストの規模や実施する地域、時期によって大きく数値が異なるので、一概に比較できません。中学受験では母集団が少ないうえに比較的に成績の上位層が受けるので偏差値は低くなります。対して高校受験では勉強があまり得意でない受験生も含まれますので、偏差値は高くなります。
偏差値は参考にならないの?
上記の話を聞くと偏差値は参考にならないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実際には違います。なぜなら高校受験の大規模な模試は2~3種類です。またそれぞれの模試で、回ごとに受験生の層はそれほど変わるものではありません。受験した模試の規模やどんな受験生が受けているのかをある程度知っておけば、十分自分の今の実力を知ることができます。