中学受験に失敗する理由とは? 先輩たちの体験談

inter-edu’s eye
中学受験を控えた受験生のお母さまは、わが子の合格を信じ、日々熱心にお子さまのサポートをしていると思います。しかし、合格を掴む受験生がいる反面、不本意な結果に終わってしまう受験生がいるのも事実です。中学受験で第一志望の学校に入学できるのは3割程度と言われています。もしものときのために、不合格となるのはなぜか、中学受験に失敗しないようにするにはどうしたらよいのか、また不合格となったとき子どもにどう声をかけるべきかなど、これらを知っておくことはとても大切です。
そこで、インターエデュの掲示板に寄せられた2020年中学入試の体験談の中から、アドバイスとなる意見をまとめました。

※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

どんなに頑張っても不合格になってしまったら?

■試験で本来の実力を出せなかった

試験で本来の実力を出せなかった

掲示板の投稿を見ると、「なぜ落ちたのかがわからない、模試の結果も良かったのに…」という投稿を多く目にします。その理由の一つが「緊張」です。

「年齢的に難敵は何より緊張なのだと思います。模試や過去問では緊張があまりない状態では良い点数が出せるため、原因が見えて来ません。模試も6年になり慣れてしまったのかと思います。試験中、息子も隣りのお子様がイライラした様子の後寝ていたと言っていましたが、本人も必死に試験に取り組みながら、内心頭が真っ白になっていたのかと思いますと、胸が痛いです。 寝ていたお子様もきっと内心パニックになり、寝るしかなかったんだと思います。
12歳の子供達が…入試会場から走って飛びださず、本当に皆偉いと思います。だからどのお子様にも大変だったのに良く頑張ったね!偉かったよ!とどうかどうか抱きしめてあげて下さい。必ず不合格を乗り越えて、合格より大きな成長となります。」
【投稿者: まだ12歳 】

■親が子どもの学力を正しく理解していない、併願校の選び方に問題があった

親というものは、子どもかわいさで「もっとできるはず」と思いがちですし、理想とする学校にわが子は通えるものだと信じてしまうところがあります。客観的に学力がどうであるか、志望校はそれに見合うものであるかという視点が抜け落ちている親御さんが、残念ながら毎年いるようです。

「失敗するケースをまとめるといくつか特徴があるように思います。
(1)楽観的すぎ。サピオープンなど公開模試の偏差値で80%が出たら安心と考え、過去問をやり込んで確実に合格者平均が取れるレベルに仕上げていない。
(2)2月3日までに親子が進学先として納得でき、かつ安全圏の学校を受験せず、確保できていない。1日開成、2日聖光、3日筑駒のようなパターン。麻布-栄光-海城パターンも。壊滅して、4日、5日に安全校を受験し、そちらに進学。少なくとも2日は偏差値的、過去問的に安全な学校を受験すべき。
(3)志望校に第一希望、第二希望、第三希望など順位をつけすぎる。全部でなくていいが、多くの受験校は最終的に通ってもいい本命というマインドセットにしておかないと、第3志望、第4志望に合格となると、子どもも親も「残念感」を強く持ち続ける。
(4)サピの場合、せっかく難関校向けの塾に行っているだからと、チャレンジ校ばかりの併願プランで失敗しているケースが周囲で目立ちます。」
【投稿者: 同意します!】

お子さんの実力を直視せずに、親の理想で受験校を決めたり、第一志望以外は滑り止めと考えてしまうと、たとえどこかに合格したとしても、「受験に失敗した」という気持ちになります。丁寧に学校を調べて、どこに受かってもお子さんが行きたいと思えるように併願プランを立てるのも親御さんの大事な役目でしょう。

中学受験で失敗しないためには?

■試験会場でどう行動するかを具体的に教える

試験会場でどう行動するかを具体的に教える

不合格になる理由として「緊張」を挙げましたが、どんなに本番に強い子であっても、まったく経験もしたこともない“入試本番”というプレッシャーに押され、本来の実力を出せないということをまず知っておいてほしいと思います。その上で、親としてできることをご紹介します。

「実質倍率2倍なら、半分が落ちる。模試の合格率が80%越えていても模試は模試。所詮12歳の成長期の子供がする事だから、緊張したり、パニックになれば普段の実力なんて出やしない。こんな当たり前の事を大前提にしないで、自分の子供だけは合格できると思っている親が多すぎるんだよね。試験の際の具体的なアドバイスさえ出来ないのに。特に母親。まだ受験を控えている方は、以下のことをルーチンとさせ「紙に書いて」子供に渡してください。我が家は数年前に実践して、子供が一番ためになったと言ってくれました。

1、席についたら教室を一回り見てからトイレに行こう。緊張するのはみんな同じ。
2、トイレで深呼吸をしよう。窓の外を見て深呼吸をしよう。
3、トイレから戻ったら軽く首や肩をほぐして、もう一度深呼吸をしよう。
4、試験の開始時間と終了時間を確認しよう。(学校や科目で異なるから間違う人がいる)
5、先ずは受験番号と名前を落ち着いて書こう。(緊張で忘れる人もいるらしい)
6、終了時刻を表紙に書こう。
7、先ずは全体を見て、出来る問題からやろう。
8、難しいと思った問題は後回し。易しそうな問題も難しそうな問題も1点は1点。出来そうな問題からやろう。
9、難しい問題や見たことがない問題が出るのは当たり前。自分が難しいと感じたら皆が難しいと感じているから、絶対に焦らないこと。
10、残り時間が少なくなったら、出来そうな問題をやろう。みんな苦しんでいるのは一緒。最後まで諦めないこと。
11、余裕があれば見直しを。
12、鉛筆や消しゴムが落ちたら手を上げて拾ってもらえば良い。(これでパニックになる子もいる)
13、終わった教科は忘れて、気持ちを切り替えてトイレで深呼吸。友達がいても、試験の話はしないこと。
14、この紙をまた読んで次の教科の準備をしよう。

頑張れ12歳の勇者達。」
【投稿者: ひとこと言わせて】

■子どもが受験を諦めたくないという気持ちがあったら、受かるまで受け続ける

中学受験を失敗だと思い、お子さんが自己肯定感を持てずにいると、その後の人生にも大きな影響を及ぼします。中学受験での体験を成功体験にすることも親の重要な役目です。 毎年掲示板では「全落ち」というワードが飛び交います。どこにも受からなかった…ということは本人だけでなく、ご家族にとってもつらいことです。その中で、1校でも受かることが大事、ということを伝えてくれた投稿もありました。

「(志望校に)全落ちした方も、もしお子さんが受けたいと言うなら受けさせてあげてはどうでしょうか。うちも初めは落ちたら公立などと言っていましたが、個別で見てもらっていた別の塾の先生に全落ちしたら今までやってきたことが全て無駄になり、子どもの自己肯定感も損なわれ、良い方向にはいかない、受かってさえいたら行かないのは自由だし、全落ちしてどこにもいけないという負の感情で公立に行くより、受かったけど行かなかったという気持ちで公立に行ったほうがその後3年間の方向性が違うと言われてはっとしました。」
【投稿者: いまいるところで咲きなさい】

■中学受験を「合格・不合格」で考えない

さらに、そもそも中学受験を合格、不合格で考えるから失敗したと思ってしまう、中学受験への取り組み方そのものに目を向けることが大切と指摘した投稿もありました。

「私は、中学受験の良し悪しは、はじめの受験校に無事行きつけたか?(※補足:入試当日を迎えられたか)これで9割方良かった、成功と言えると思っています。マラソンレースのスタートラインに立てたかどうか。2年間3年間と学習、受験勉強、テスト模試、季節講習や通塾、結果としての子供の学力親子で把握、最後は志望校対策、併願対策、食事生活、健康管理。こんなこと、ご家庭なりにやってきた結果、受験を迎えられたなら良しです。合否だけで、成功失敗としたら親子でうかばれません。200人の合格出すところで500人受けに来たら、100番目の受験生と300番目までの受験生はどの学校でもわずかの差のことが多いです、10-20点の差。4科目通じて1問2問の出来の差、これはわからないものです。
毎年これは同じことなので、対策としてもう10点20点あげる対策、10点20点落とさない対策、この積み重ねが最後は運を引き寄せる、などなどみんな考えますが、それでも12歳のやることですのでどこまで出来るかわかりません。折り込み済みで見て、受験に臨んだ2-3年の評価が成功か失敗かでしょう。」
【投稿者: バラード」

中学受験とは、子どもを理想の学校に入れることだと思い、受験生活をスタートさせるご家庭が大半だと思います。しかし受験が終わってみると、それ以上の価値があることに気づくはずです。もしかしたら「不合格」を経験したご家庭にこそ、中学受験の本質が見えてくるのかもしれません。