【日本大学明誠高等学校】誠祭の目玉企画“巨大壁画”制作の裏側に迫る!
日本大学明誠高等学校の文化祭「誠祭」では、毎年校舎がカラフルな巨大壁画で覆われます。6月に行われた今年の誠祭でも、快晴の空の下、見事な壁画が披露されました。
この壁画はなぜ、いつから飾られるようになったのでしょうか。企画を立ち上げ、以降ずっと制作指揮を執ってきた“明誠の巨大壁画の生き字引”こと辺見和也先生と、新リーダーの八幡健斗先生にインタビューしました。
■きっかけは数学教師のひらめき
エデュ:壁画制作を始めてどのくらい経ちますか。
辺見先生:今年で22年目になります。かつて、誠祭はイベントに関わる生徒と全く関わらない生徒に二分されていたので、みんなが参加するためにはどうしたらいいか考えたんです。そこで壁画制作はどうだろうと思いつき、巨大な絵を分割することで全校生徒に仕事を割り振れるようにしました。制作工程の技術的な面は、美術の先生に教わりました。
エデュ:壁画制作の流れを教えてください。
辺見先生:まずは原画を描きたい人を募集して、志望者が複数いたらコンペをします。絵が決まったら、生徒がそれぞれ3~4枚の段ボールを決められたサイズにカットして持ち寄り、ペイントに入ります。今年使われた段ボール板は2,700枚。クラスごとに制作範囲が割り当てられていて、色を塗って紐でつなげたら誠祭まで教室で保管しておきます。
制服が汚れないようジャージに着替えてペイントする生徒のようすはこちら
エデュ:壁画制作で注意すべき点はありますか。
辺見先生:各クラスでは完璧に仕上げていても、組み合わせたとき、ほかのクラスの面とずれてしまうことがあります。昔、あるクラスの担当エリアだけ上下逆さまに結合してしまい、披露した後に気づいて直したことがありました。また、壁画は風に弱いんです。風の対処法? ありません。吹かないように祈る!
■リーダー交代へ
エデュ:今年の壁画制作について、印象的だったことは何ですか。
辺見先生:去年までは八幡先生と二人三脚で運営しましたが、今年は彼主導で行われました。壁画が立派に完成したので、よくやってくれたと思うし、これで来年からは完全に彼に任せられます。イベントを無事に引き継げたことが一番の思い出ですね。
エデュ:新リーダーの八幡先生、引き継ぎは順調に行われましたか?
八幡先生:1年目は辺見先生がすることをただ見ているだけで、2年目は1,000人を超す生徒の先頭に立つことの大変さと、先生方の協力の必要性を痛感した年になりました。そして3年目となる今回は、失敗から得た経験を活かして前回よりいいものができたかなと思います。
エデュ:壁画制作を経験して、得たものはありますか。
八幡先生:私は教師1年目だった3年前に、辺見先生から引き継ぎの話を受けました。当時は1年の担任をしており、生徒も自分も初めての壁画制作で、教室がペンキだらけになって掃除をしたことを覚えています。1年のときうまく動けなかった生徒たちが、2年になって多少は立ち回れるようになり、3年になった今年は自ら動き出して作業していたんです。壁画という企画を通して生徒の成長を感じられて、とても感慨深かったですね。
誠祭終了の翌週には、来年の原画制作者の募集作業に取り掛かるそうです。2018年の巨大壁画はどんなデザインになるか、今から楽しみですね。八幡先生、生徒とともに頑張ってください!
★日本大学明誠高等学校
●ファイナル オープンスクール
11月25日(土) 9:30~
●第1回 入試説明会
10月14日(土) 時間未定