中学受験の前に知っておきたい新しいコース制と中高一貫システム【エデュスタッフ訪問記】(2ページ目)

中高一貫2-1-3システムのメリットとは?

鈴木先生:本校は日本大学の付属校として進路に安心感がありますが、実際の進学実績では多様な選択肢が見られます。数多くの卒業生を送り出してきたからこそ実感しているのは、中学3年次には進路を意識することが大切だという点です。中学受験にチャレンジする小6生にとって大学進学を現実として考えることは難しいはずですから、中学の早い段階で進路を考えられる「中高一貫2-1-3システム」を生み出したタイミングで、AFコースの学びを再定義したことも保護者の皆さまから大きな反響をいただきました。
生徒自身の関心に基づいてAFコースとGLコースのいずれかを選んで入学し、中学3年次に各コースの生徒が合流してお互いに刺激を受けながら、改めて高校進学時のコースを熟考して将来のイメージを固める期間があることは、他の付属校にはない大きな特長といえるでしょう。

AFコースが予想を上回る反響を呼んでいると語る教頭 鈴木仁先生
AFコースが予想を上回る反響を呼んでいると語る教頭の鈴木仁先生
中3次には「特別進学プレコース」「総合進学プレコース」「総合進学プレコース・スーパーグローバルクラス」に分かれて自分のやりたいことが見つかります
中学3年次プレコースでは高校進学後の「特別進学コース」を視野に入れた1年間が始まります

プレコース=高校0学年は進学時に真価を発揮する

齋藤先生:中学3年次プレコースを「高校0(ゼロ)学年」に置き換えるにあたって、この新しい体制を実現させるために中学の3年間でやってきたさまざまな取り組みを2年間でまとめ上げることを目指しました。本校では神奈川県でもいち早くICT教育に代表される多様な学び方を導入し、教員間でノウハウを蓄積してきました。これは単なる先取り教育とは異なり、あらゆる体験にチャレンジする機会を設けています。部活動や学外活動に打ち込むことによって、指定校推薦や公募推薦といった大学入試を視野に入れ、生徒主体で進路を決定するきっかけにもつながります。指示されたから取り組むのではなく、今何をするべきかを自ら考える機会が「なかだるみ」を防ぎ、志を高く持って過ごす高校の3年間に続いていくのです。
今の時代の中3生は私たちが考えている以上に世の中を広く知りたいと考えています。その気持ちを汲み取りながら、充実した学校生活を過ごせるように道を整えてあげることが私たちの使命のひとつではないでしょうか。

教育現場の視点から従来とは異なる視点が必要だと語る教務部主任の齋藤善徳先生
教育現場の視点から従来とは異なる視点が必要だと語る教務部主任の齋藤善徳先生
ICT教育の導入により授業の進め方が変わったことで新しい学び方が誕生しました
ICT教育の導入により授業の進め方が変わったことで新しい学び方が誕生しました

付属校と進学校の強みを融合させた新体制

日本大学に限らず、4割近くの卒業生が国公立大・難関私大に進学する日本大学高等学校・中学校が、進路に直結するキャリア指導を強化した新体制をスタートします。特筆すべき点は、進学目的の先取り教育ではなく生徒の人間力と自主創造の精神を育むというカリキュラム内容にあるでしょう。新体制で入学する生徒が卒業するのは5年後になりますが、在校生にも新たな学び方が活かされると聞いています。今後の大学合格実績にぜひともご注目ください。

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