子どもが試験に集中するために、付き添う親ができること【ママまるvol.7】

親がサポートできることって、どんなこと?

親がサポートできることって、どんなこと?

皆さん、こんにちは!前回は長男が通う私立中学校と次男が通う私立小学校それぞれの宿題についてご紹介しました。いよいよ受験本番!ということで、今回は昨年の長男の「中学受験」期間中のことについてご紹介したいと思います。試験を受けるのは子どもですが、本番に向けて親も準備すべきことが意外と多くありました。どんなことに気をつけたのかを、伴走していた夫に聞いてみました。

我が家の長男は、2月1日~5日の間に5校を受験しました。一日のうちに、午前・午後と2回、同じ学校を受けることもあり、合計で8回の試験を受けることに。その間にいろいろなドラマがありました。

2月1日は、第一志望の学校を午前・午後と2回受験したのですが、待ち時間が中途半端に長く、帰宅するには時間が足りないくらいの感じ。
夫は待ち時間の使い方を考え、「長男は緊張でよく眠れていないかもしれないし、リラックスできるだろう」と、長男と夫のふたりでマッサージを予約していました。結果、夫だけが爆睡。長男は初のマッサージに慣れず、くすぐったかったそうです(笑)。ただ、暖かい場所で横になれたことはよかったみたいですね。

試験は生モノ!想定外のことが起こっても慌てない

夫の持論なので、皆さんの参考になるかは分かりませんが、受験に向けて準備したことや、経験してみて気がついたことをいくつか挙げてもらいました。

学校に早めに到着してトイレに行かせる

夫:「電車遅延など、不測の事態に備えて、早めの行動を心がけるのはいわずもがな。早すぎる到着も良くないですが、早めに会場入りしてトイレに行くように長男に伝えました。〝マーキング〟じゃないですけれど、その学校のトイレを知っているというだけで、どこかリラックスできるんじゃないかと思いました」

これは次男の小学校受験のときに、塾の先生から教えていただいたことです。学校見学や面接で学校に行ったときに、必ず学校のトイレに行っておくようにと。そうすることで試験本番のときに「もう知っている場所」と心強く思うそうです。

受験票は複数枚印刷し、いろんなところに入れておく

夫:「今の受験票は自宅でプリントアウトする形式がほとんどですね。私が忘れ物をしやすいという不安から、何枚も印刷して、かばん1個に対して1枚入れておくという風にしました。もう、それだけで安心感がスゴイ」

受験票は忘れなかったのですが、試験初日に夫が財布を忘れるという失態にはビックリでした(笑)。でも今の時代、携帯があれば電子決済でなんとかなるものですね。

昼食の場所を決めておく

夫:「コロナ対策のこともあり、弁当を持って行っても待合室などで食べられないという学校が多かったです。午前に受験した学校から、午後の学校への移動途中に、良さそうなお店を見つけておくということは結構大事でした。お店が満席で入れないとか、郊外の学校で周りに何もないとか、行ってから知るのでは焦りますからね」

たしかに!学校が駅前とかだと、昼食の場所もたくさんの中から選べますが、そもそもお店が少ない地域もあります。特に大学附属の中学は敷地面積が広いために、郊外にあることが多い気がします。腹ごしらえは大事なことなので、事前に調べておきたいですね。

交通機関利用時の感染症対策も意識する

夫:「試験後、一気に帰るとなると、バスなどは混雑しがち。これまで体調に気をつけまくって生活してきたわけですから、試験期間中に感染することだけは避けたい!なので、バスや電車に乗る時間をずらして、混雑を避けるようにしました」

1月から小学校を休んだのは、感染症対策というのが一番大きな理由でした。最後の最後まで気を抜かずに、密を避けるべきですね。

試験後、内容については詮索しない

夫:「今やった試験の答え合わせをすることは絶対NGだと思いました。長男の性格を考えてのことですが、自分に置き換えてもテンションが下がる行為だと思ったからです。〝この問題知ってたのに、できなかった〟なんて思っても何の得にもなりません。終わったことはすぐ忘れて、次の試験のことを考えさせる方がいいです!」

同じ学校をもう一度受けるという場合にのみ、夫が傾向把握のために試験問題や回答を収集していました。

帰宅前に明日のスケジュールを確認する

夫:「帰宅のバスや電車の混雑を避けるために、お茶しつつ、次の日の打ち合わせをしました。朝何時に起きて、どこの電車に乗ってどこで乗り換えて行って……ということです。まだ地理的なことをあまり分かっていなかったので、心づもりをさせておくほうが良いと思ったからです」

自身の試験なのに、親についてこいというのは、たしかに良くないですね。子ども自身がどこへ行って何をするかをしっかり自覚させておかないと、親が電車を間違える可能性もありますし、試験以外のことを心配させないためにも必要なことです。

待合室では防寒対策&情報収集を

夫:「待合室が体育館のところもあります。広い空間で、ただパイプ椅子に座るだけで非常に寒いです。カイロやひざかけなどを準備しておいて良かったです。携帯を見ている人、本を読んでいる人が多かったですね。学校によっては、学校紹介のVTRが流れていたり、パンフレットが置かれているので、改めてこの学校はどんな学校かと確認するとともに、ほかの親御さんの様子を見て、自分たちが仲良くできそうかどうかなんていうことも考えていました」

親の体調管理も大切ですね。寒さ対策は万全にしておきたいものです。コロナ禍で文化祭に行くのも狭き門で、なかなか学校の雰囲気が掴めないという中で「この学校に通ったら、こんな雰囲気かな?」と親御さんから感じることもあるかもしれません。

PASMOには多めにチャージしておく

夫:「これは完全に験担ぎですが、〝PASMOが通らない〟というのは縁起が悪いと思ったので、いつもよりも金額多めにチャージしておきました」

私も合格祈願のキットカットを用意しておいて、朝持たせたりしていました(笑)。家族全員が受験モードだったんでしょうね。些細なことが気になる子もいるので〝落ちる〟〝すべる〟〝通らない〟という言葉にはこの時期、気をつけたほうがいいかもしれません。

試験後の入学手続きのタイミングをしっかり確認

夫:「待合室にいる間、結構時間があるので、合格してからの手続きの流れをもう一度確認しました。たくさんの学校を受けたため、合格発表の日時、入学金振込のタイミングなど、おさらいしておいて良かったです」

ついつい受験までのことで頭がいっぱいになりがちですが、塾への連絡のほか、入学手続きについても情報整理しておくほうが、どんな結果になっても落ち着いて対応できますね。

試験を終えた長男を迎える気持ちは……

親も緊張する入試本番、できるだけ平常心でサポートしてあげたいものですね。これから本番を迎える受験生の皆さん、親御さん、応援しています!!頑張ってください!

今回、改めて夫に話を聞いてみて印象に残ったことは、試験後のことでした。
「保育園や幼稚園に迎えに行ったときってさ、今日はどうだったかな?って心配しながらも、笑顔で帰ってくる子どもをよく頑張ったね!って迎えるじゃない。あの感じ!6年振りだなって、なつかしい気持ちになったよ」と。

これまで親子で歩んできた道を愛おしく思える、受験体験ができました。受験生一人ひとりにドラマがあるんだなと、このサイトを見るたびに思います。皆さんにも素敵な体験がありますように!

ママまるさんのプロフィール

45歳ワーママ。中1の長男、小1の次男、夫の4人家族。どちらかというとお受験否定派だった我が家が、ひょんなことからダブル受験となった。長男は第一志望ではない学校へ。次男は第一志望の学校に通い始める。ふたりの学校のギャップに驚きつつも、学費を稼ぐために奮闘する日々を綴る。

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