
「極(きわみ)」には次のような特徴があります。
「極」の特徴
①最難関中合格
私立・国立最難関中合格のための専門コースです。
②定員10名
1クラスの定員は10名を厳守。少人数制の指導で力を伸ばします。
③最優秀教師
総勢2,600名の講師陣から選抜されたスター講師が担当します。
④丸抱え指導
授業担当者が授業後にも教室に滞在し、宿題ケアや質問対応も行います。
編集部では、新5年生の算数、国語、理科の授業を見学しました。
算数
算数の担当は、指導歴30年を超え、男女御三家中に150名超、桐朋中に500名超の合格者を輩出してきた青山史彦先生。食塩水の問題では、てんびん図を使った解き方を教えていました。授業では生徒に問いかけをしながら進行。生徒たちは先生の説明に納得した様子で活発な受け答えをしていました。


国語
国語の担当は、ena屈指の国語教師佐々木理奈先生。直接表現と間接表現の違いについて、生徒からいろんなシチュエーションを引き出し、分かりやすくテンポの良い説明が展開されていました。


理科
理科の担当は、私立中専門コースで男女御三家中の指導を行い、これまでに40名以上の合格者を輩出してきた神戸哲夫先生。温度についての授業では、生徒たちの興味を引き出す授業を展開。生徒もたくさんの質問をしていました。


授業終了後、振り返り学習を行う「極タイム」も参観しました。先生方が生徒たちに適宜声掛けをしていましたが、それ以上に生徒たちが先生にどんどん質問している様子が印象的でした。今日学んだことをきちんと理解しようと一生懸命でした。


生徒一人ひとりに伴走する「丸抱え指導」とは
エデュ:「極」は定員10名という少人数クラスですが、その理由は?
森本校長:生徒一人ひとりをきちんと見るために10人に限定しています。科目ごとに進度、理解度を見るのはもちろん、表情を見たり、手元を見たり、対話をしたりしながら、教えたことを理解できているか、授業に集中しているか、きちんとノート作成や解答作成ができているかを確認しながら授業を進めています。
エデュ:「丸抱え指導」をするためには、1対10が最適だということですね。
佐々木先生:その通りです。授業中でも分からない生徒がいるまま次に進むことはありませんし、授業後に教師がすぐに次の授業に行ってしまうのではなく、必ず質問対応ができる体制を敷いています。さらに全ての授業後に約1時間、教師の指導付きの学習時間「極タイム」を設けており、生徒に寄り添って、その日の授業をきちんと理解させますし、宿題のケアもします。学習塾で理解できていないところを教わりに個別指導塾に行ったり、家庭教師をつけたりという話も聞きますが、極ではその必要は一切ありません。
エデュ:その日教わったことをその日のうちに理解して定着させるんですね。
青山先生:私の感覚では、一般的な塾では、授業ではその日学ぶことを7割ぐらい理解して、そのまま持ち帰るというケースが多いと思います。その状態ではどんどん記憶が薄れていって1週間後には2割ぐらいしか覚えていません。私たちはその日の内容を「極タイム」までかけて生徒たちに一度しっかり理解させて、次回授業時では前回習った内容ができる状態で校舎に来てもらいたいと考えています。もちろん、単元や科目によって定着が不十分なことも生徒ごとにありますが、何度か復習すれば定着します。継続していくとその差は大きく開いていきます。

エデュ:家庭学習も指導してくれるのですか。
森本校長:日々の宿題も確認しますし、家での様子を伺うために定期的にご家庭に電話して、保護者の方から家庭での勉強の様子を伺っています。そこから次の目標を立てたり、作戦を立てていくということをしています。宿題も生徒に合わせて変えることもあります。よく理解している生徒には追加の問題を出したり、その逆もあります。
生徒が楽しい、面白いと思えることが大切
エデュ:生徒一人ひとりに合わせたオーダーメードの指導をしているのですね。先ほど、新5年生のクラスを参観させていただきましたが、先生も生徒に話しかけるように授業をしていましたし、生徒がみんな積極的に手をあげて、本当に楽しそうに授業を受けているのが印象的でした。

佐々木先生:勉強そのものが生徒にとって、本当に楽しい、面白いと思えないと、最後まで自分で走っていけないんです。私が授業での生徒を指導する上で意識していることは、教科書に書いてあることをただ教えるわけではなく、勉強が日常の生活の中に結びついているという視点を与えることなんです。
エデュ:受験に向かってどのように指導していますか。
森本校長:6年生でしっかりと受験に挑んでいけるように、心身ともに鍛えていきます。少人数のクラスで高いライバル意識を芽生えさせて、モチベーションを高めていく。塾講師の役割はティーチャーではなくコーチだと思っています。受験会場で問題を解くときは1人ですから、一人ひとりにその挑戦に臨む力をつけさせたいです。
子どもたちの思考の水準をあげていく
エデュ:「極」のテキストは他のコースと違うものでしょうか。
森本校長:四谷大塚のテキストとオリジナルのテキストを併用しています。中学の試験問題の傾向は少しずつ変化していますから、enaの教材製作部がその傾向を分析して、オリジナル教材を作っています。また極の講師陣は皆、膨大な経験と教え方の引き出しを持っていて、自分で問題を作れますから、時期や生徒たちの進度に合わせて、適宜独自の問題を授業で使ったり宿題を出したりもしています。
エデュ:極の入塾は小1から小5までを対象としていますが、受験勉強はいつ頃から始めたら理想的でしょうか。また学年に応じてどのように指導方法を変えていきますか。
森本校長:できることなら低学年から始めて欲しいと思います。低学年はとにかく楽しませて学習習慣を身につけさせるフェーズです。時間は短くていいので、毎日少しずつ、日々の生活の中で、歯を磨くのと同じくらい学習が当たり前のことになるというのが理想です。
佐々木先生:中学年になったら勉強一辺倒ではなく、勉強以外のことにも目を向けて欲しいので、いろいろな経験をさせてあげて欲しいと思います。お使いに行ってお金を払うとか、1人で電車に乗ってみるとか、料理や洗濯をするとかでもいいです。文部科学省も「生きる力」をテーマにしていますが、そうすると社会と勉強がつながってくると思います。「あなたは受験勉強だけに集中していればいいのよ」と身の回りのことを何でもしてあげるのは反対です。

森本校長:高学年では受験が自分ごとになるように、自分自身と真剣に向き合わなければいけない。そのためにも自己肯定感を持って受験に臨ませることが大事です。うまくいけば具体的に褒めてあげて、間違えてしまっても生徒個人を否定しないで、できるようになる処方箋を与えてあげる。特に算数や理科の問題は答えを出す寸前まで導いてあげて、最後の答えは自分で出させる。そうするとお子さん自身も勉強が面白いくなってくるし、何より自信がつくんですね。私たちもご家族も一緒になって、子どもを前向きにさせて、自信を持たせることが大切です。
取材を終えて
授業を参観して感じたことは、一方向的な指導ではなく、先生が生徒全員に語りかけ、生徒が手を挙げて発言する、活発な対話型の授業だということ。生徒と先生の距離が近く、森本先生が「ティーチャーではなくコーチ」と言う意味がよく分かります。生徒がとても活き活きとしていて、極タイムでも積極的に先生に質問し、皆学ぶことがとても楽しそうな姿がとても印象に残りました。