筑駒、御三家、早慶を目指す!enaのノウハウを結集した最難関私国立中学受験コース「極」―国立校編―

都立中受験でナンバーワンの合格実績を誇るenaが、最難関私立中学受験を目指すコースとして2024年に開校した「極(きわみ)」。ena教師陣総勢2,600名の中から選抜された最優秀教師が、定員10名の少人数制で、「丸抱え指導」を行っています。インターエデュでは今回、「極」国立校を訪問。野口耕平校長に「極」の特長である丸抱え指導、そして志望校合格に導くための指導についてうかがいました。

「極」の特徴とは

①最難関中合格
私立・国立最難関中学合格のための専門コースです。

②定員10名
1クラスの定員は10名を厳守。少人数制の指導で力を伸ばします。

③最優秀教師
総勢2,600名の講師陣から選抜されたスター講師が担当します。

④丸抱え指導
授業担当者が授業後にも教室に滞在し、宿題ケアや質問対応も行います。

野口先生
ena国立校(enaタワー)の前にて野口耕平先生

「極」国立校は多摩エリア随一の学園都市である国立駅前にあります。2025年3月、インターエデュスタッフは同校を訪問。新5年生の理科、社会の授業を参観しました。

理科

瀬尾先生の授業
活気溢れる理科・瀬尾先生の授業

理科の担当は、瀬尾郁磨先生。明るく元気なキャラクターとわかりやすい授業で、大人気の理科教師です。参観した際、教えていたのは天気記号についてでした。先生が天気記号を板書し、何を表す記号かを生徒に問いかけると、生徒全員、元気よく手を挙げて発言。生徒たちの熱気に応えるかのように、大きなアクションで説明する瀬尾先生。とても活気溢れた授業でした。

社会

社会の担当は、自身もenaの卒業生で、ena随一の社会の指導力を持つことが評価され、国分寺校校長から「極」コースを設置した国立校校長に抜擢された野口耕平先生。酪農をテーマにした授業では、北海道の農産物の産地、日本の食肉の自給率などに展開。対話形式でヒントを与えながら考えさせる授業に、生徒たちも真剣に、そして積極的に発言していました。

野口先生の授業
野口先生の社会の授業

野口先生社会の授業
生徒の回答を見て回る野口先生。一人ひとりの回答を丁寧に見ていた

授業終了後、振り返り学習を行う「極」タイムも参観しました。確認テストの丸付けを終えた生徒たちは次々に野口先生の机のそばにやってきて、さまざまな質問を投げかけていました。

極タイムの様子
漢字で記載すべき解答はしっかり漢字で記載されているかもチェック

一人ひとりの状況を把握できる少人数指導

エデュ:国立校は多摩地域にありますが、都心の渋谷校と地域性の違いはありますか。

野口校長:本校においても、男女御三家中、筑駒といった最難関私国立中を目指す生徒が中心ですが、それ以外に近隣のトップ校も視野に入ってきます。男子では国分寺市にある早稲田実業、国立市にある桐朋中、女子では武蔵野市にある吉祥女子が近いので、志望する生徒が多いですね。名門校で野球がしたいという理由で早稲田実業を目指している生徒もいます。

エデュ:「極」は1クラス10名のみということが特長です。少人数のメリットはどういうところにありますか。

野口校長:やはり一人ひとりの状況が把握できる人数だということです。まず、対話型の授業がしやすい。生徒全員に発言させることで真剣に向き合わせることができるし、教師は生徒の理解度を把握できます。また机間巡視がしやすいので、私たちは生徒がノートを取っているところ、問題を解いているところの手元を見ることができる。そこで生徒一人ひとりの理解の深さや、問題の解き方、どこで間違えているかなどといったことを把握しやすくなるのです。それを見て「ここはこう間違えやすいよね。でも…」といったような細かい指導もできます。

野口先生にインタビューの様子
2025年3月に国立校校長に就任した野口耕平先生

エデュ:なるほど。そうすれば間違いを授業中に修正できますね。

野口校長:そうです。加えて、意欲と学力の高い生徒が一緒に学ぶメリットも大きいですね。「極」の生徒は最難関校を目指すために選抜試験を合格した生徒ですから、みな勉強意欲も高いですし、理解力も高い。授業中の質問のレベルも高く、教師がそれについて解説することが他の生徒にも非常にプラスになっています。さらにある生徒の質問に対して、他の生徒が発言したりすることもあります。同学年の他の子がどう考えているのかを知る機会というのは非常に重要ですし、同じ水準の生徒が競い合えるところも大きなメリットです。

確認テストを最後まで追い切る「極タイム」

エデュ:授業の後には先生が教室に残り、指導する「極タイム」があります。どんなメリットがあるのでしょう。

野口校長:その日授業でやった確認テストの内容を、最後まで追い切れることが大きいですね。確認テストで満点を取れないことは普通にありますし、やはり疑問もあるでしょう。でもそのまま帰すことは基本的にしません。疑問を解消して、類似の再テストを行なって、満点を取ってから帰宅させるようにしています。一度きちんと正解してから帰宅するのとそうでないのとでは、定着に大きな差が出てきます。授業でその日習ったことを定着させてから帰宅させると、家での宿題もはかどりますので、ご家族にとっても大きなメリットです。

エデュ:授業が始まるかなり前から生徒が来て、先生が勉強を見ていますね。

野口校長:「極タイム」は授業前にもあり、教師が授業開始の30分前には教室に来て、早く来た子の学習をサポートします。そこで、前回の授業で出た宿題が終わっていなかったり、新たな疑問が生じたり、前回の内容を忘れてしまった生徒に対して振り返りの指導ができることが大きい。授業後の極タイムは復習が中心なのに対して、授業前の「極タイム」では、志望校についてや、家や小学校での話を聞くことも多いです。これはご家族にもとても評価を受けており、授業の前にも後にも面倒を見てくれる「丸抱え指導」に最も魅力を感じて「極」に入れたいという方も多いですね。

保護者と面談する野口先生
志望校の相談をする父親に試験問題傾向について説明する野口校長

エデュ:先生方はご家族とも電話で密に連絡を取っているそうですね。

野口校長:ご家族との関係性は非常に重視しています。授業での様子や理解度について詳しくお話ししますし、ご家庭での学習の様子をお聞きします。ご家族からは「ここが分かっていない」という相談を受けることもあり、その場合は、「『極』に持っていって先生に質問しなさい」と答えてくださいとお伝えしています。勉強面については我々にお任せいただき、ご家族には勉強時間、就寝時間などの生活リズムの管理や、習い事との調整などをお願いしています。やはり受験というものは生徒と私たちとご家族が三位一体となって挑まないと、最後まで戦えないというのが私の考えです。その意味で、ご家族も含めて丸抱えさせていただけるのが「極」で学ぶメリットです。

間違えることの抵抗感をなくすことが大切

エデュ:野口校長も自ら教鞭を取っています。勉強の指導で心掛けていることはありますか。

野口校長:考えること、正解を出すことが楽しいと思えるように導くとともに、間違えることの抵抗感をなくすことをとても意識しています。最初から正解するよりも、一度間違えてできるようになる方が、勉強が定着しやすいです。また、因果関係をはっきりさせることも重視しています。授業ではなぜそのことが起こったのかを必ず説明して、生徒に考えさせます。さらに「極」は勉強が好きでどんどんやりたいという生徒が多いので、「もっと勉強したい、もっといろんなことを知りたい」という意欲を削がずに、その意欲を上げていくように心掛けています。実際、毎日の生活の中で、塾に行くのが楽しみになっている生徒が多いです。

エデュ:確かに、生徒さんみんなすごく積極的で、勉強することが楽しくて仕方がないといった雰囲気でした。ところで、「極」の教師陣はena2,600人の講師の中で選抜されたエース級の講師が指導されています。どのような先生方でしょうか。

算数を担当する二瓶先生の写真
指導歴30年超。多摩エリア最難関の桐朋中に200人超の合格実績を誇るena算数指導の第一人者、二瓶康司先生も「極」で指導

野口校長:私立中受、都立中の両方の受験指導経験があるベテラン講師、自分自身も私立中学受験を経験しながらenaで都立中学受検の指導経験がある講師などさまざまです。昨今の最難関私国立中思考力を問う問題が出題される傾向にあります。enaの講師陣はそうした問題もしっかり指導できるのが特徴です。さらにその講師陣は、自分が担当する教科だけを見るのではなく、連携して、志望校合格に向けて一人ひとりの生徒をしっかりと見て成長させています。教師一丸となって生徒を指導することこそ「極」の丸抱え指導なのです。

取材を終えて

生活の中で「塾に行くのが楽しみ」な生徒が多いというお話に驚きつつも、楽しそうに勉強する生徒たちの様子を見ると納得でした。そして、最難関私立と都立中学の両方の受験指導経験がある講師陣が連携して「丸抱え」する強みがよく理解できました。