2021年中学受験、時事問題の出題予想と対策!(2ページ目)

【ポイント②】菅内閣の発足

【ポイント②】菅内閣の発足

二つ目は「菅内閣誕生」です。安倍前首相の突然の辞任により、2012年以来となる総理大臣交代となりました。

ここでは、どのようにして総理大臣が誕生するのか、今回は総選挙をともなうものではありませんでしたが、自民党の総裁選から臨時国会を経ての菅首相誕生の流れを追っておきましょう。

また、内閣の役割や国務大臣の構成など、内閣について憲法に規定された内容を確認しておくことが大切です。これまでの安倍内閣時代を振り返る問題も要注意です。

コロナで大きな影響をうけた「働き方改革」や「インバウンドの拡大」、経済政策の柱となった「アベノミクス」や「消費税増税」など、首相としての在職日数が歴代内閣最長となった安倍晋三首相の時代を整理しておきましょう。2020年は日本と密接な関係になるアメリカの大統領選挙の年にあたります。大統領制や二大政党制など、日本とアメリカの政治のしくみの違いにも注意が必要です。

【ポイント③】レジ袋の有料化

三つ目は「レジ袋有料化」です。みなさんも買い物の際、コンビニエンスストアやスーパーで、「袋はどうしますか?」とたずねられる機会が急に増えたのではないかと思います。
これは2020年7月からレジ袋が原則として有料となったためです。

プラスチックごみは、燃やせば二酸化炭素の排出、放置すれば分解されずに残り続けるという問題があります。特に海に流れ込んで小さな破片となったものが「マイクロプラスチック」と言われます。海の生き物が体内に取り入れてしまうと、そのまま体内に残っていくため、生態系にさまざまな影響をおよぼすことになります。

よって、多くの国で脱プラスチックの動きが広まっており、日本のレジ袋不要推進の動きもその一つです。レジ袋はプラスチックごみのほんのわずかな割合にすぎませんが、身近なものから意識改革につなげていく目的があります。

この他にももちろん、世界中に広まった新型コロナウイルスや、パリ協定による温室効果ガスの抑制など世界各国が協力し合うべき課題がたくさんあります。
その中で、国際社会がどのように歩み寄ることができるかが重要となってきます。

近年の中学入試では世界に関わる問題が増えてきています。世界地図を大まかに思い浮かべて、ニュースで見聞きした国や都市がだいたいどのあたりかを確認しておきましょう。