1月校不合格を経験し、2月は全日程を終えるまで合否を伝えず。入試後やりたいリストを作成しモチベーションキープ(2ページ目)

Q. 第一志望の入試日前日から当日、合格発表までのお子さん、ご自身の様子を教えてください

第一志望校を受験したのは午後入試だったため、当日は直前まで家で算数の苦手単元の演習をしました。電車は混雑もなく、2月にしては比較的暖かい日だったこともあり、最寄り駅から学校までの徒歩も含め快適に移動できました。

コロナの影響で学校周辺に塾の応援等はありませんでしたが、校門周辺で中学校の先生方が案内をしつつ受験生に激励の言葉をかけていたのが印象的でした。

入試が終わったときは「おもしろい問題だったけど、難しかった」と言っていました。1月に不合格を経験してショックを受けていたこともあり、2月は全日程を終えるまで結果は本人には伝えないという約束だったので、親だけがインターネットで合否を確認しましたが、第一志望は不合格でした。

全日程を終えて結果を伝えた時には、「そうだと思ってた」とあっさりしていました。本人は試験が終わった瞬間にダメだと思い既に気持ちを切り替えていたようで、不合格は案外親のほうが引きずるものだと感じました。入学が決まった学校も、もともと「第一志望と両方受かったらちょっと悩むかも」と言うほど気に入っていたので制服採寸の日も張り切っていましたが、1ヵ月ほど経った後に一度だけ「○○中に行きたかったな!もうしょうがないけど!」と言っていました。

Q. これから中学受験をするご家庭にメッセージをお願いします

入試直前に、勉強に行き詰まったときには入試が終わったらやりたいことリストを作っていました。入試後はそれを一つひとつやっていきました。カラオケ、スイーツの食べ歩き、英語を習うなどでした。塾の体験授業も受けましたが、結局入塾はせず家で数学の問題集を少し先取りしました。

過去問は偏差値にとらわれずいろいろな学校のものをやらせてみましたが、結果的にこれが良かったと思います。問題との相性の良し悪しは解いてみないとわからないので、偏差値しか見ていなかったら諦めていたであろう学校にもチャレンジする決断ができ、結果的に合格することができました。逆に過去問での失敗談は、新興校の古い過去問です。「新興校は5年で偏差値が10以上上昇していることもあるため、塾に置いてある何年か前の過去問ではなくて新しいものを買って解かないとまったくあてにならない」と個別指導の先生に指摘されるまで、かなり解けていたことに安心しきっていました。

地域柄、学校の友達もほとんどが受験をしていましたが、「がんばろうね」と声をかけ合いつつもお互いにどこを受けるか知らない状態でした。受験が終わった後、最難関と呼ばれる学校に何人も進学するということを知りましたが、もしそれを事前に知っていたら娘は変な焦りを感じてしまっていたと思いますので、受験校は言わない・聞かないが正解だと思います。