中学受験の漢字・熟語対策! 効率よく覚えるコツとワザ(2ページ目)

ズバリ!漢字を効率よく学習する方法とは?

漢字学習の王道、5,400語の熟語をマスターする!

小学校で履修する漢字は約1,000文字で、派生的な意味を含めると約1,800文字です。1,800文字それぞれに3個ぐらいの熟語があるので、覚えるべき熟語は5,400個となります。

まず、漢字学習の王道としては、5,400個の熟語をなるべく効率よく覚えるに限ります。量もあるので、何度繰り返しても覚えられないということになると、受験勉強の効率が非常に悪くなり、読解や文章力などすべてに悪影響が出てしまいます。
実は、5,400個の熟語を完全に覚えることはそれほど大変なことではありません。大変になってしまっているのは、効率の悪い学習方法が原因です。

熟語の「例文暗唱」でみるみる覚えられる!

まず、塾で使っている漢字ドリルを確認しましょう。もし漢字が混ぜこぜになっているドリルを使っている場合は、併用して他の漢字ごとに編集されているような漢字ドリルを使います。

学習方法としては、

1. 漢字の意味を押さえる。
2. その意味からできている熟語を学習する。
3. 熟語の例文を音読して、暗唱する。

覚えたかどうかの確認は、付属されたテストをやるのではなく、例文が覚えられているかどうかを確かめます。

例文暗唱は一見手間がかかるようにも思えますが、大変効率がよい学習方法です。
人が言語を習得するには、聞いて・覚えて・話すことが基本です。英語の学習方法は、これが普通に行われています。国語も英語の学習と同じように、言語の習得として学び直す姿勢が大切です。

熟語を「書き下し文」で理解をする!

漢字が苦手なお子さんは、熟語を「書き下し文(漢文でいうところの漢字かな交じり文)」で理解できていません。熟語は9割以上2文字で構成されており、2文字間の型はたった7パターンしかありません。しかし、この型を教えてもらう機会がないために、熟語を漢字の羅列として覚えようとするケースが多く見受けられます。一方で、漢字が得意なお子さんは、自然と熟語間の型を習得しています。型がわかっていると、初見の熟語でも、すぐに意味が分かって覚えられるようになります。

二字熟語の7パターン

1. どんな何型 例:青空(青い空)
2. どんなふうにどうする型 例:見学(見て学ぶ)
3. 何をどうする型 例:下山(山を下る)
4. 何と何型〔似ている意味〕 例:意見(あることについての考え)
5. 「どうする」と「どうする」または、「どんな」と「どんな」型〔似ている意味〕 
 例:空白(空「なかみがない」と白「なにもない」)
6. 何と何型〔反対の意味〕 例:左右(左と右)
7. 「どうする」と「どうする」または、「どんな」と「どんな」型〔反対の意味〕
 例:大小(大きいと小さい)

以上のような漢字の学習方法に変えると、漢字を全部学習し直さなくても、漢字を認識する頭の学習回路が変わるので、今までバラバラに記憶してきた漢字にも波及効果が出てきます。実際に、漢字のテストの成績が飛躍的に向上するお子さんも数多くいます。