中学受験塾・日能研の特徴は?教育方針や費用などを解説【2022年度版】

中学受験をするご家庭の多くは、大手塾に通い受験に臨みます。首都圏では、サピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの大手4塾が有名です。今回はその大手塾の一つ、「日能研」について、特徴や教育方針、コース、費用についてまとめました。

日能研の特徴

日能研は大手学習塾の中でもどのような特徴があるのでしょうか。

じっくりと学べるカリキュラム

じっくりと学べるカリキュラム

日能研の学習スタイルとして「授業・家庭での復習・テスト・振り返り」のサイクルが確立されており、着実な知識の定着をはかるための体制が整えられています。また、予習ではなく復習を大切にする方針を掲げており、生徒が新鮮な気持ちで授業に望めるような工夫がなされています。授業の進め方についても、「なぜ・どうして」と常に問いかけることで、生徒の理解を重視した授業がおこなわれています。

大学生の先生がいない

日能研の大きな特徴として、授業担当講師に大学生アルバイトがいないということが挙げられます。講師一人ひとりが一教科専任のプロとして、生徒の進捗状況に応じた専門的なサポートを実践しています。

宿題が少なくテストが多い

日能研では「学習力育成テスト」が行われます。授業で学んだ知識についての定着度をはかるもので、授業の復習ができているかが評価されます。塾内テストであるため結果もすぐに分かり、効率的な学習が可能です。問題に対する処理能力よりも知識の定着や思考力を鍛えることに重点が置かれていることがうかがえます。

担任制のためクラス替えの頻度は低め

日能研はクラス替えの頻度が高くありません。専任講師による担任制を採用しているため、講師が生徒に向き合える時間を作れるような体制にしているからです。日能研では理解を深めるためにじっくり学ぶことを優先しています。

日能研の教育方針

日能研は中学受験に特化した学習塾として志望校合格の支援をおこなっています。さらに、学びのコンセプトとして自発的に学ぼうとする学習意欲の向上を目指した指導を心がけています。学年別に掲げている教育方針をご紹介します。

1~3年生:学ぶ楽しさを知る

学習意欲を向上させるには、学習の楽しさを知る必要があります。そのため日能研では低学年の指導方法として、系統的な学習はさせずに感覚的な発見や学びを重視した学習方針を採っています。小学校での学習は語学知能や数学的知能が主ですが、身体・運動感覚知能、対人的知能、視覚・空間的知能など人間が持つ知能に働きかけるカリキュラム学習を実施しています。

4~6年生:思考力と記述力を鍛える

小学校高学年になると系統的な学習が始まり、中学受験で求められる思考力と記述力を鍛えるための土台作りをしていきます。特に、既存の知識と新たな知識を結びつけるための「思考技法」の習得に力を入れており、個別から全体、抽象から具体など、知識の往来を自らおこない表現するための思考法を中心に学習を進めていきます。