【大学受験】国公私立医学部、女性の割合・男性の割合が多い大学ランキング!

2018年の医学部入試において不正が発覚し、女性差別や年齢差別とも言えるような不適切な取扱いがあることが判明しました。それを受けて、文部科学省は、医学部医学科を置く全大学への緊急調査を行った結果、複数の大学で不適切な事案が確認されました。以降毎年、文部科学省は「医学部医学科の入学者選抜における男女別合格率」を公表しています。
そこで、2022年の調査結果から、女性・男性の入学者の割合が多い国公立大学、私立大学をランキング形式でまとめ、どういった傾向があるのかを調べました。

2022年の医学部・医学科入試で女性、男性の入学者の割合が多い大学は?

女性入学者の割合が多い国公立大学Top10

女性入学者の割合が多い国公立大学Top10

九州地方、中国・四国地方に集中?

医学部・医学科の女性入学者の割合が多い10の国公立大学を見てみると、男性の人数が女性よりも若干多いですが、男女の割合はおおむね半々であることが分かります。

また、10大学の地域に関しては、九州地方(佐賀大学、琉球大学、長崎大学、宮崎大学、大分大学)と中国・四国地方(鳥取大学、高知大学、島根大学)に集中しています。

男性入学者の割合が多い国公立大学Top10

男性入学者の割合が多い国公立大学Top10

旧帝大に集中?

男性入学者の割合が多い10大学を見ると、旧帝大の京都大学、東北大学、東京大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学の6校がランクインしています。九州大学はランクインしていないものの、男性入学者の割合は68.2%と高い数値です。

女性入学者の割合が多い私立大学Top10

(入学者全員が女性の東京女子医科大学はランキングから除く)

女性入学者の割合が多い私立大学Top10

ランキング1位の大学は、学校推薦型選抜が影響?

ランキング上位の5大学は、男性入学者よりも女性入学者の方が多い結果です。

ランキング1位は聖マリアンナ医科大学で、医大唯一のキリスト教系大学です。
公式サイトで公表している2022年入試結果によると、学校推薦型選抜(指定校制、一般公募制、神奈川県地域枠)では男性合格者5名に対し、女性合格者29名です。女性の方が多く、女性入学者数の割合に影響していると言えるでしょう。

男性入学者の割合が高い私立大学Top10

男性入学者の割合が高い私立大学Top10

ランキング1位の大学は、附属校の推薦入学が影響?

ランキング上位の3大学は、男性入学者の割合が約7割という結果です。

ランキング1位は慶應義塾大学で、私立大学の医学部の中で最も難度が高い大学です。
同大学の附属高校は4つあり、各高校が公式サイトで公表している医学部への推薦合格者数を見ると、慶應義塾高等学校(男子校)は22名、慶應義塾志木高等学校(男子校)は5名、慶應義塾女子高等学校(女子校)は5名、慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部(共学校)7名です。男子校2校の合計は27名で、男性入学者数の割合に影響していると言えるでしょう。

■参照元
・文部科学省「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る調査について」
・聖マリアンナ医科大学「令和4年度入学試験結果」
・慶應義塾高等学校「2021年度大学推薦者数」
・慶應義塾志木高等学校「2021年度卒業生の進学状況」
・慶應義塾女子高等学校「慶應義塾大学への推薦者数」
・慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部「卒業生の進路」

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