【大学受験2023】大学入学共通テスト速報!教科・科目平均点(中間集計)

大学入試センター試験に代わり、2021年度より始まった大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。各教科・科目の知識や技能の習熟度を測るだけでなく、思考力・判断力・表現力を問う内容に変わりつつあります。2022年度の共通テストにおいては、従来とは異なる設問形式に受験生は苦戦し、特に数学I・数学Aでは平均点が約40点(中間集計値)と、過去の大学入試センター試験でも類を見ない結果となりました。
そこで、2023年1月18日に大学入試センターが公表した、共通テストの主な科目・教科の平均点と2021年度、2022年度の平均点を比較しました。

2023年度の共通テストは難易度が調整された印象

大学入学共通テストの平均点(2021・2022・2023年度推移)

大学入学共通テストの平均点(2021・2022・2023年度推移)

共通テストにて出題される6教科30科目のうち、選択する受験生が多い20科目を取り上げました。

2021年度は共通テスト開始初年度ということもあり、センター試験と平均点はほぼ同等、教科によっては「易化」となりました。そのことから2022年度は「難化」すると見られ、結果、2021年度と2022年度の平均点に予想以上の開きが見られる科目がありました。

2022年度の共通テストにて、2021年度の平均点と比べて10点以上点数が下がった教科は、「日本史B」・「数学I・数学A」・「数学II・ 数学B」・「生物」です。

2023年度の共通テストにおける上記科目の平均点を見ると、難易度が調整されたように見受けられます。生物は引き続き「難化」となりました。

大学受験の大手予備校河合塾が公表した「2023年度 大学入学共通テスト速報」によると、生物は「与えられる情報が多く、読解力と高度な思考力を必要とする問題が増加した。」とあります。

共通テストでは、図表や資料、グラフの情報を正確に読み取り、知識を用いて深く考えた上で答えを導き出す力が問われます。解法を覚えているだけでは太刀打ちできません。中学、高等学校の学びで「思考力・判断力・表現力」を身につけていくことが、今後共通テストで得点をする鍵となるでしょう。

■参照元
令和5年度大学入学共通テスト(本試験)平均点等一覧(中間集計)
令和4年度大学入学共通テスト(本試験)平均点等一覧(中間集計)
令和3年度大学入学共通テスト(1月16日・17日)平均点等一覧(中間集計)

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