広尾学園・医サイから医学部医学科に進学!卒業生の進学ストーリー

東京都の人気校、広尾学園中学校・高等学校の卒業生に母校のお話をうかがいました。答えてくださったのは日本医科大学在学中の女性。卒業した今だから分かる母校の魅力についてお話をしていただきました。

卒業生のプロフィール

【学校名・学部】日本医科大学・医学部医学科
【学年・性別】大学4年・女性
【通っていた中高一貫校】広尾学園中学校・高等学校(医進・サイエンスコース)

現在の学生生活について

Q.学生生活の中で取り組んでいることは?

A.大学では、秋から病院実習が始まり、1年半かけてすべての診療科を回っている。座学の講義だけでは分からない実際の臨床現場での患者さんとの関わりや、手術や検査などの手技を見学させていただいている。術野に入らせていただくなど、スチューデントドクターとしてさまざまな経験をさせていただいている。

また、学外では社会人チアリーディングチームに所属し、幅広い世代の仲間と全国優勝という同じ目標に向かって日々練習に励んでいる。

Q.卒業後はどんなことに挑戦したい?

A.患者さんを笑顔にしたいという思いで医師を志し、医学部を受験した。実習を通して、医師は医療を提供するという目的以前に患者さんという人と向き合う人であることを再認識した。中学から続けているチアリーディングで学んだ人への思いやりを基盤に、患者さんにとって最善の医療を提供できる医師として社会に貢献したい。

卒業後は幅広い診療科で初期研修ができる病院で研修した後に、自分の行きたい科を決めて専門性も高めていきたい。

母校に入学した当時について

Q.母校を受験した理由は?

A.近所の友達が医進・サイエンスコース(以下、医サイ)の高校生だったことがきっかけで、出願期限直前に出願。過去問を1年分も解かずに受験した。自分の中では、ほかの受験校がレベルの高い学校ばかり出願していてどこも引っかからないのが怖いという気持ちもあった。実際、2月の受験は広尾しか受からず広尾学園を選択した。

Q.入試当日や合格したときの思い出は?

A.1日の午後に受けた本科の入試当日はあまり緊張せずに試験を受けた。当日の夜にネットで合格発表だったが、試験を終えたときにとても手応えがあったので合格したときはうれしかったと同時に、午前中に受けた女子学院は受かっていないかもな、と感じた。2日の午後の医サイの受験日も同様に手応えを感じた。

Q.入学したときの、母校の印象は?

A.綺麗な学校ということで有名であったが、プールがないことを後から知ったのでショックだった。とても良い先生ばかりに恵まれ、自分の人生の指針となる恩師にも出会えて、本当に広尾学園を選んで良かったと思っている。先輩も優しく、いじめのようなことも特には起きなかったが、入学当時は受験の話で盛り上がる友達が多く、劣等感や疎外感を感じた時期もあった。

母校の学校生活について

Q.学校全体の雰囲気はどのような様子?

A.学校は穏やかな雰囲気。今ほど優秀な学生が集まるわけではなかったので、切磋琢磨というよりはみんなで一緒にという空気が強い中学だったように今は思う。御三家をはじめとした有名中学の受験に失敗した子が多くいて、その受験の話や入学後すぐに受けた模試の成績の話をするときは居心地が良くなかった。

学年の代によって色は様々だと思うが、 6年間を通しても穏やかな空気という印象は変わらなかった。高校になってからは明確な将来のビジョンに向かって努力するクラスメイトや先輩が多く、刺激をたくさん得られた。

Q.同級生・クラスメイトとはどのように過ごしたか教えて!

A.医サイには自分の目標に向かって突き進む同期・先輩が多く、たくさんの仲間との縦と横のつながりを大切にするタイプが多かった。勉強も頑張りながらも学生生活でしかできない行事や課外活動に全力をかける学校生活だった。6年間で親友といえる友達とも出会い、最高の学生生活を送ることができた。

Q.先輩とはどのような関係?

A.部活は高3まで続けたので、下の中1からすべての学年との関わりがあった。文化祭では部員全員で演技をしたことで、部活全体のことを考える視点やみんなで一つのものを作り上げる達成感を感じることができた。先輩はみんな優しく、今でも交流がある先輩もいる。また、医サイでは医サイ合宿というものがあり、縦のつながりを通して研究活動のアドバイスをし合うことで先輩からたくさんの学びを得られた。

Q.先生はどのような方が多かった?

A.医サイの先生方は受験のときの質問対応もかなり充実していて、相談しやすい環境が整っていた。特に夏前に大会に出るか迷ったときにも夜な夜な相談に乗ってくださり本当に感謝している。生徒想いの先生ばかり。

Q.学校行事について、生徒や先生はどのように取り組んでいた?

A.スポーツフェスティバルは体育の授業以外にも朝練昼練の枠が組まれており、クラス一丸となって練習に励む。先生も一緒に当日は盛り上がって楽しめる。高3では学年演技があり、学年全員で一つの演技を作り上げる。文化祭も高校生になるとクラス表現というものがあり、なにか出店のようなものや劇をするので、そこでもクラスでまとまって作り上げる。

母校の思い出

中高時代の思い出ベスト3

Q.中高時代の思い出ベスト3

1.高2のけやき祭
2.高2のスポーツフェスティバル
3.中3の音楽会

学校でお気に入りの場所は?

Q.学校でお気に入りの場所は?

A.中庭

一番楽しかった思い出は?

Q.一番楽しかった思い出は?

A.高2の文化祭でやりたい演技ができたこと

一番頑張ったことは?

Q.一番頑張ったことは?

A.チアリーディング(部活)

校風を色に例えると?

Q.校風を色に例えると?

A.黄緑。学園カラーというイメージ。

好きな購買・学食メニュー

Q.好きな購買・学食メニュー

A.ランチA(定食)

部活の思い出はありますか?

Q.部活の思い出はありますか?

A.最後の大会で自由演技は全国6位、グループスタンツ部門で全国4位をとったこと。

母校での学びについて

Q.学校生活で学んだことの中で、今の生活に生かされていると思うことは?

A.「貢献」という視点を得られたこと。自分のことを頑張るだけではなく、その頑張りによって外に何をもたらせられるか、周りの環境に対してどんな良い影響を与えられるかを考えながら常に動くことができるようになった。それはどの場所にいても持つべき視点であるし、医師として働くうえでも大切にしたい。

Q.母校のカリキュラムや環境は大学受験の役に立った?

A.高3になると放課後講座があり、授業に加えて受験に向けた授業を先生がしてくださっていたのはとても役立った。また高3の夏まで部活を続けたことで夏期講習などが十分に受けられなかったが、個別に時間を取って補講という形で医サイの先生が対応してくださったのもとてもありがたかった。なかには進度が遅いという生徒もいたが、私は特に感じなかった。

Q.入学時の偏差値と卒業時の偏差値を教えて!

A.四谷大塚偏差値62(2012年)⇒河合塾偏差値70(2018年)

後輩たちへのメッセージ

Q.母校に通う後輩やこれからの受験生に向けてメッセージをお願いします。

A.とにかく目の前のことに向き合うこと。ときには先のことを見越して計画を立てるタイミングも必要ですが、先ばかりを見ても不安が募るだけだと思うので、とにかく目の前のやるべきことを頑張るに限ると思います。結局、縁のある学校に受かるので、自分がこれまでやってきたことをすべて出せるように毎日を大切に過ごしてください。