【高校受験】東京都立高等学校(日比谷・青山ほか)進学指導重点校の受検倍率は?

東京都立高等学校の第一次募集および、分割前期募集の検査が2月21日(火)に実施されました。翌日の2月22日(水)には、東京都教育委員会が、東京都立高等学校の受検者数および受検倍率を発表しています。公表内容から「進学指導重点校」の受検状況を見ていきます。

日比谷の受検人員は474名、2022年比108%、受検倍率は1.87倍

東京都立高等学校、「進学指導重点」7校の普通科受検人員、倍率(2023・2022年)

学校名 2023年 2022年
募集人員 受検人員 受検倍率 受検人員数
2022年比
募集人員 受検人員 受検倍率
日比谷高等学校 254 474 1.87 108% 254 438 1.72
西高等学校 253 407 1.61 104% 254 393 1.55
国立高等学校 253 341 1.35 89% 254 385 1.52
戸山高等学校 253 419 1.66 88% 254 474 1.87
青山高等学校 222 397 1.79 76% 250 519 2.08
八王子東高等学校 253 308 1.22 80% 254 386 1.52
立川高等学校 222 295 1.33 110% 222 268 1.21

東京都教育委員会公表のデータをもとにインターエデュにて作成

東大現役合格者数が、全国公立高校のトップとして注目されている日比谷高等学校。2020年の東大現役合格は25名、2021年は48名、2022年は53名と躍進しています。

東大合格者数において、都立高校の二番手は西高等学校ですが、2022年の東大現役合格者数は16名と、日比谷は西に大きく差をつけています。そのため、都立高校受検生の上位層は日比谷を狙うことになり、受検人員、倍率ともに高い数値となっています。

青山高等学校においては、募集人員に対する推薦枠の割合が、2022年の10%(27名)から、2023年は20%(55名)に増えました。
その結果、推薦の倍率は、2022年の7.70倍より、2023年は3.82倍とかなり緩和しました。

推薦枠が増えた分、一般募集枠の募集人員は222名となりましたが、受検人員が2022年の519名から、2023年は397名と減り、倍率は2.08倍から1.79倍に下がりました。

立川高等学校は、2022年に「創造理数科」を新設し、注目が集まる学校です。昨年は、創造理数科の募集人員32名に対し、受検人員は142名、倍率は4.44倍となり、大変な人気となりましたが、2023年は、募集人員35名に対し、受検人員は124名、倍率は3.54と昨年より緩和しました。

一方、普通科の2023年の受検人員(創造理数科との併願者も含む)は、2022年の268名から、2023年は295名と27名の増加、受検倍率は1.33倍となりました。
同校は、2018年度から2022年度までSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、理科教育を充実させてきた学校です。

■参照元
令和5年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況
令和4年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況