【中学受験2023】一都三県の中学入試はどうだった?結果から終了組と2024年組へのメッセージ!(2ページ目)

2月入試、上位層が強気の受験、倍率激化の学校も

【男子校】都市大、2月1日午前新設で好印象、日本学園、受験者大幅増で高倍率に

【男子校】都市大、2月1日午前新設で好印象、日本学園、受験者大幅増で高倍率に

エデュ:開成中学校・高等学校受験者数は1,193名で、2022年の1,050名から143名増えました。昨年、一昨年の上位層受験生は、コロナ禍のため、学力の仕上がりに不安もあり、チャレンジを控える動きがありましたが、今年は上位層が強気だった印象です。

後藤さん:中学受験塾において、コロナ禍での授業の工夫が進み、対面授業も行われるようになったことで、上位層の学力が順調に伸びたこともあるでしょう。

開成に関しては、昨年、一昨年と追試験を行いましたが、今年は実施しませんでした。そのことで、受験者数減少の可能性もあると考えていましたが、増加に転じました。やはり、男子の“トップオブトップ”は「開成」と、受験生に選ばれたのだと思います。

エデュ:東京都市大学付属中学校・高等学校は、今年の入試から2月1日午前を新設し、話題となりました。他校の2月1日午前入試への影響も予想されましたが、どのような結果でしたか?

後藤さん:受験者数が大幅に増加し、他校への影響を予想していましたが、思ったほどではありませんでした。都市大付属を第一志望としていた受験生にとって、厳しい受験とはならず、好印象として受け止められました。

エデュ:日本学園中学校・高等学校は、2026年4月より、明治大学の系列校となり、明治大学付属世田谷中学校・高等学校に校名変更します。2023年4月に中学へ入学した生徒が、高校1年生になる年から、明治大学の推薦の対象となるため、受験者数が大幅に増加し、高倍率となりました。2月1日の受験者数は388名(実質倍率4.7)、2月4日は381名(実質倍率12.7)、2月5日は319名(実質倍率11.4)です。

後藤さん:予想通りの大変な入試となりました。一方で、明治大学付属の同じく男子校、明治大学付属中野中学・高等学校の倍率は下がりました。明治大学の付属校は、同校と明治大学付属明治高等学校・中学校(共学校)、明治大学付属中野八王子中学校・高等学校(共学校)があります。日本学園を合わせて4つとなるため、来年以降は受験者が分散し、明大付属志願者にとって受験しやすくなるかもしれません。

【女子校】品川女子、三輪田が受験者数増、女子伝統校人気の“第2波”

エデュ:新校舎で話題の品川女子学院中等部・高等部は、2月2日の第2回入試の受験者数が369名、同試験の2022年の受験者数は305名と、64名の増加です。また、法政大学の推薦枠が30名となる三輪田学園中学校・高等学校は、2月2日の第2回入試の受験者数が275名、同試験の2022年の受験者数は163名と、112名の増加となりました。

後藤さん:昨年は、実践女子学園中学校・高等学校山脇学園中学校・高等学校昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校が受験者を集め、高倍率となりましたが、今年はやや落ち着いた印象です。品川女子、三輪田が今年人気となり、伝統女子校人気の「第2波」と言えるでしょう。

【共学校】芝国際、「国際」を冠した共学校人気、募集定員が少ない入試回は要注意

エデュ:昨今の中学受験において、「共学化」と「国際」が受験家庭の注目を集めています。今年は、東京女子学園中学校・高等学校が共学化・校名変更となった芝国際中学校高等学校が予想を上回る受験者数を集め、かなりの高倍率となりました。

後藤さん:過去を遡ると、共学化した学校に、東京都市大学等々力中学校・高等学校や、広尾学園中学校・高等学校などがあります。共学化した当初、受験家庭は様子見で、新興校に対しては半信半疑なところもありました。しかし、今は大変な人気の学校です。そういった成功事例や、インターネットで学校情報を取得しやすくなったこともあり、いきなり人気が出るような傾向にあります。

各入試回の募集定員が少ないことでも、大変厳しい入試となりました。たとえば、募集定員が5名の入試回ですと、受験者数が10名で倍率が2倍となります。各学校は合格者を、募集定員よりも多めに出しますが、どのくらい多めに出すかは読めません。模試での志願者数を見るなど、注視する必要があります。