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【1166326】10高校が“公立エリート校”に

投稿者: 軒猿   (ID:9oUtMOiouDU) 投稿日時:2009年 01月 31日 11:50

大阪府教育委員会は30日、平成23年度から一部公立高校に
学区不問の学科を設置し、府内全域から成績優秀な生徒を集める
“公立エリート校構想”の詳細を明らかにした。
  
新学科の名称は「文理科(仮称)」で、設置校数は10校、定員は
各校約160人とする。入試は2月下旬に実施している現行の
前期選抜で行うが、他の学科とは別の試験問題を作成する。
  
綛山(かせやま)哲男教育長らが、平成21年度当初予算をめぐる
知事ヒアリングの中で説明した。定員の根拠について綛山教育長は
「東京大、京都大、大阪大、神戸大、早稲田大、慶応大への
(合格者の)人数が年約1000人であることから決めた」とし、
難関大合格者の6割増を見込んでいることを示唆。
  
さらに、文理科を置く10校で連絡協議会を設置、合同授業や成果発表会を
開いたり、共通テストを実施したりするなど、独自の進学指導を展開する
プランを明らかにした。
橋下徹知事から「ずっと10校のままだと怠惰になってしまうのではないか」
との指摘を受けると綛山教育長は「実績があってこそ進学指導特色校といえる」
と応じ、成果に応じて文理科設置校の入れ替えもありうるとの考えを示した。
  
 “公立エリート校構想”は、橋下知事が公立高校の学区全廃を訴えたことから
検討が始まった。府教委側は、平成19年に9学区から4学区へ再編されて
間もないため「再び変更すれば混乱を招く」と主張。議論の末、一部の高校に
学区に縛られない学科を設ける
という折衷案で決着し、昨年6月の大阪維新プログラム案に盛り込まれた。
  
(以上 MSN産経ニュースより)
  
前から話はありましたが具体化してきましたね。
(個人的には「エリート」という言葉はいまいち好きになれませんが)
  
現在の理数科はこちらに移行するんでしょうかね?
定員は160人とのことですが一学年の定員はどうなるのか?
(前に公立高校の定員を増やすなんて話しもありましたが)
内申点の取り扱いは?  等々
   
早く詳細な内容が知りたいです。

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  1. 【1310513】 投稿者: 公立出身者(エリート公立校研究者)  (ID:Fiyb4OODEEw) 投稿日時:2009年 05月 30日 23:00

    天王寺と大手前の理数科は廃止されて、文理科に一本化されますね。


    ●産経新聞2009年5月14日
    http://www.sankei-kansai.com/2009/05/14/20090514-009747.php
    理数科を新学科に吸収へ 大阪府教委


     進学指導に特化した学区不問の新学科「文理科(仮称)」を公立10高校に設置する構想をめぐり、大阪府教育委員会は13日、現在「理数科」がある2高校が文理科開設校に選ばれた場合、理数科を廃止しカリキュラムを文理科に引き継ぐ方針を明らかにした。知事定例会見で担当者が述べた。


     理数科は大手前と天王寺の両高校に設置されており、定員は各80人。学区に縛られず受験でき、府内全域から成績優秀な生徒を集めるという理念が文理科と共通していることから、重複を避けるため吸収することにした。


     文理科は、橋下徹知事が公立高校の学区廃止を訴えたことを受け、府教委が設置の構想をまとめた。平成23年度に開設され、10校の共通テスト実施など独自の進学指導が展開される。


     この日の会見で知事は、新学科の教育内容について「基本的に理数科と一緒だが、理系だけでなく文系もやってもらいたいと考えている」と説明し、「各高校が現在独自に工夫している指導をブラッシュアップさせ、必要であれば予算措置を講じながら、(文理科を置く学校)全体で取り組んでいきたい」と述べた。


    ●朝日新聞 2009年5月29日
    http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200905290061.html
    大阪府教委、受験重視の「進学指導特色校」に10校


    大阪府教育委員会は、公立高校の進学指導強化を目指して2011年度から設置する「進学指導特色校」に、北野、大手前など旧9学区の9校と豊中の計10校を指定する。6月の教育委員会議で正式に決定する。10校には、難関大学への受験指導を重視した専門学科「文理科」(仮称)を新設し、学区不問で、府内全域から各校160人の生徒を募集する。


     指定が予定されるのは、07年の学区再編前の9学区(現4学区)では北野、茨木、大手前、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田の9校と、同程度の進学実績のある豊中。府教委によると、同様の取り組みは東京都や神奈川県でもあるが、受験重視の専門学科の設置は珍しいという。


     専門学科「文理科」は文系と理系の進学コースで、各校4クラスずつ設置するという。入学試験は、芸能文化科など他の専門学科と同じ2月の前期入試で実施し、独自の試験問題を作成する方針。10校は独自のカリキュラムを設ける予定。

  2. 【1310719】 投稿者: 旧6学区住民  (ID:DQ6y9kBnpJA) 投稿日時:2009年 05月 31日 06:52

    旧9学区のトップ校が文理科設置、決定ですね。
    旧トップ校が進学指導強化の為に前期試験で府内から成績優秀者を集めるというのは、ますます地域格差を生むことになりそうですね。
    旧6学区は、それでなくても4学区制に切り替わった段階で、公立中学校の子供はかなり不利な状況に陥りました。
    所得格差の大きい地域ですので、塾に行けない子も多く、確実に周辺地域からの流入により、トップ校への門戸は狭まりました。
    そしてまた余裕のある家庭は、公立高への進学リスク回避の為、中学受験選び私学へ流出する傾向が顕著です。
    長男(中3)の時も、同じ小学校の友人が灘・東大寺・西大和・星光などに行きました。
    受験情報に疎かった私と、昔の公立校のイメージしかなかった主人でしたので、長男の中受に関しては全く考えていなかったため、この事実は大変ショックでした。
    小学校時代に子ども達のモチベーションをあげてくれた優秀な子たちが外部へ行き、残った子達は中学校に入っても雰囲気が盛り上がらずなんとな~く過ごしてしまいました。
    決して学校が荒れている、とかいう問題ではなく、モチベーションの低い学校(結果進学率が悪い学校)になってしまったわけです。
    中学校の教師は、子ども達のモチベーションをあげる働きかけは全くしません。
    定期テストの成績分布図でさえ、お願いしても出してくれません。
    自分の子供の立ち位置が全くわからないのです。
    余力のある親は塾に行かせます。
    が、進学実績より塾の月謝の安さで塾選びをする親も多いのが現実です。
    今は長男の受験できりきりしています。
    トップ校に成績が届かない場合の志望校択が、この学区は非常に難しくなるからです。
    長男の状況を見ていると、次男はやはり中学受験させたほうがいいかな・・・と思い始めました。

  3. 【1310758】 投稿者: 公立ガンバレ  (ID:3X0ACa1neo2) 投稿日時:2009年 05月 31日 08:43

    10校文理科制度初年度受験生を持つ親ですが、本制度受験時の内申書の扱いはどのようになるのでしょうか?橋下知事は、「内申書が良くないがために良い公立を受験出来ないような頭の良い子(偏差値の高い中学校に多いパターン)」が私立に流れるのを阻止したい考えもお持ちのようですし・・・。とすれば、内申書はそれほど気を使わなくてもよくなるのかな?

  4. 【1310837】 投稿者: 公立派  (ID:vyyEz.x7ZVA) 投稿日時:2009年 05月 31日 10:41

    内申の扱いがどうなるは、これから詰めるのというところでは?
    ただ、知事自身が内申が取りにくい地域にお住まいなので、
    学校間の格差については、実感としてお分かりになっていることでしょう。

    ただ、内申がなくなり、私立中学から簡単に公立高校へ行けるようになると、
    公立高校の進学実績は格段に上がるでしょうが、結果として公立中学の
    レベル低下を招くことにもなり、知事の理念に相反することになるかと思います。

    いずれにせよ、独自の入試問題作成も含めた新たな制度となるので、
    内申制度も改善されるのではないかと期待はしていますが、こればかりは
    蓋を開けて見ないと判りませんね。

  5. 【1311424】 投稿者: 公立出身者(エリート公立校研究者)  (ID:Fiyb4OODEEw) 投稿日時:2009年 05月 31日 22:01

    全府学区の文理科が内申書を加味するのか、学力テスト一発勝負なのかは気になりますね。


    私が8~9ページあたりで紹介いたしましたニューヨーク市立特別高等学校、僭越ながら再度引用させていただきます。
    お許しくださいませ。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    (1)ニューヨーク市の特別公立高校
    数学と英語の学力試験の一発勝負入試、人口800万人超のNY市全域から選抜。


    *Specialized high schools in New York City
    http://en.wikipedia.org/wiki/Specialized_High_Schools_of_New_York_City


    *Specialized High Schools Admissions Test
    http://en.wikipedia.org/wiki/Specialized_High_Schools_Admissions_Test


    代表的な学校は、
    *Stuyvesant High School(卒業生からノーベル賞科学部門受賞者3名、数学フィールズ賞1名)
    http://www.stuy.edu


    *Bronx High School of Science(卒業生からノーベル賞科学部門受賞者7名・・・世界の高校で最も多い)
    http://www.bxscience.edu


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    NY市の特別公立高校は、理科系6校、文系2校、芸術系1校の計9校あります。
    Stuyvesant、Bronx Science、Brooklyn Technicalの理科系3校、芸術系のLaGuardia Music & Artは第二次大戦前からの伝統的高校ですが、特に理科系3校の定員に対する受験者の多さと、それに伴う不合格者の多さから、入学のチャンスを増やすために、21世紀に入って残りの理科系3校、文系2校が設置されています。


    理科系6校と文系2校は数学と英語の学力テスト(Specialized High Schools Admissions Test)の得点のみで合格者を決定します。
    内申書は一切、使いません。
    いわゆるマークシート式の客観テストで、2科目で150分の試験時間です。
    これは、NY州教育法で規定されており(こうなるには、経緯がありましたが、それは割愛いたします)、NY市の教育当局は変更することはできない仕組みになっています。
    芸術系の1校は実技試験の成績で合格が決まります。


    芸術系を除く、8校の特別公立高校の受験者はテスト当日に第一志望から第八志望までランク付けした書類を提出します。
    点数の高い順に各校の定員まで合格者が決まりますが、第一志望校が不合格でも、第二志望校以下(そこを志望している受験生)の定員の合格点に達していればそこに合格できる。
    こうして、総定員まで合格者が埋まります。
    面白いのは、志望校の定員以内に得点が入っていれば、8校全てから合格通知がくる受験生もいれば、一つも合格できない生徒もいます。
    したがって、他校に行く生徒がいることを考慮して各校とも定員よりも多めの合格者を出します(併願の私学が、定員より多めの合格者をだすのに近い)。
    受験生は合格発表から一定の期間以内にどの高校に行くかをNY市教育局に提出します。提出しない場合は、行く意志がないとみなされます。


    あくまでNY市の例ですが、入試でエリート公立高校1校だけしか受験機会があるのではなく、総定員以内に入っていれば、入試テストの得点に応じて、どこかからは合格通知が来ることになります。
    もちろん、第一志望者で大半がしめられる学校、第二志望者以下でしまられる学校が出てきてしまいますが、NY市教育局からの今年の2月の合格発表では6~7割以上が第一志望校に合格できたようです。


    おそらく、大阪府立の文理科10校は、10校のうち前期で1校だけしか志望できないような入試なのでしょうね。

  6. 【1311627】 投稿者: 日本でも  (ID:/vjKuUrtYvk) 投稿日時:2009年 06月 01日 01:47

    NY地域のトップレベルの生徒は複数校受験の制度を有利に活用できるとのことですが、
    大阪地域のトップレベルの生徒も複数受験機会が与えられていて、
    東大寺か西大和 → 灘 → 大阪星光1.5次 → 府立前期 → 府立後期
    と、5回のチャンスがあります。
    始めの3校は、たまたま私立ですが、別にいいでしょう。とにかく複数機会があります。

  7. 【1312377】 投稿者: 公立出身者(エリート公立校研究者)  (ID:w1z18NeQCAk) 投稿日時:2009年 06月 01日 18:01

    話題から横道にそれてしまって、すみません。


    アメリカの場合、私立高校への行政からの教育コスト補助はありませんから。学費は高額です。年間300万円はします。
    また奨学金受給者の数も限定されています。
    きわめて裕福な家庭以外は、公立の進学校が選択枝となります。


    ま、それはおいといて、アメリカの高校入試は、共通テストの成績を志望校に送って、面接、というのが一般的。
    大学入試も、大学院入試も医学部入試も同じです。


    アメリカの私立高校入試は個別の学力テストではなく、SSAT、ISEEといった年数回実施される共通学力テスト、あるいは年1回のカトリック系私学入学テストを受験して、scoreの公式リポートを志望校にテスト機関から送ります。
    したがって、経済的状況が許せば、何校でも私立高校を受験できます。


    エリート公立進学高校は、州立理数科高校のように日本の中学生相当の年齢の受験生がSATやACTなどの大学入試共通テストの受験を要求される場合もあれば、NY市立特別高校入試のやシカゴ市立入試選抜制高校のように、各校共通の学力テスト(これもテスト作製機関によるもの)で選抜したり、とさまざまです。


    全州学区の州立理数科高校は1校しか受験できませんが、共通テストを使うNY市立特別高校入試は8校まで、シカゴ市立入試選抜制高校は4校までを順位をつけて志望できます。


    たとえて言うなら、大阪府立高校全てが全府学区になった際に、1回の共通テストで、府立高校全てを志望順位づけして受験できる、というようなことです。
    もちろん、入学者の学力レベルで学校ごとの差がでますが。それを当たり前としているのがNY市立特別高校入試やシカゴ市立入試選抜制高校といえます。
    能力差や格差を当然のこととして受け入れるということでしょうか。
    日本の公立高校入試では受け入れられないシステムではありますね。


    それを導入しろ、といっているのではありません。
    あくまで、事例として紹介しています。
    海外のエリート公立高校システムのほうが、より徹底的なだけでしょう。

  8. 【1312785】 投稿者: 教育費用  (ID:29TzF7UC9Qs) 投稿日時:2009年 06月 02日 00:14

    アメリカの教育費用の話が出ているついでに、公立研究者さんにお尋ねしますが、
    アメリカの有名大学は公立よりも私立の方が多いですよね。
    アメリカで公立高校からハーバード大のような私立大学へ進む場合と、
    日本で私立高校から東大のような国立大学へ進む場合とで、
    学費の合計を比べるとどのようになりますか。


    アメリカの私立高校が高額なら、
    優秀な生徒に、もれなく教育を受けてもらうためには、
    (国益のためにも)公立高校が受け入れて英才教育しなければならない
    という社会的要請が日本よりもアメリカのほうが強いのかなあとも思ったのですが、
    もしそうなら、大学のほうは同じようにしないのか、という疑問を持ちました。


    逆に、日本では、私立高校の学費は公立よりも高いと言っても、さほど大した額ではないので、
    優秀生の、公立高校への依存度が、アメリカほどにならないのかも知れないですね。

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