「下流の宴」　林真理子著　毎日新聞連載｜掲示板スレッド

確かに翔に関しては、完全にひきこもって家族にもその姿を見せない、親に暴力をふるうなど、せっぱ詰まった悲壮さはないですね。
親の持ち家に住み、バイトしながらおとなしく暮らし、ぜいたくする訳でもないので何も困りません。
だから、小説が終わってみると「いったいどこが下流？」の違和感は否めませんね。
「下流」はあくまでも由美子の定義ですから。


年末を派遣村で過ごし、仕事も行くあてもない人々がテレビ・新聞等で報道されているのを見るにつけ、福原家なんて全然困ってないよね、と思ってしまいます。

あのままでは福原家は現在の中流からだんだん下流へと移行していくと思います。
お父さんが働けなくなったら誰が家族を養えるんですか？
翔のバイトでは、今でも自活できないほど(若くて体力もあるのに）の収入らしいし、家を維持することすらできないでしょう。
由美子さんの目論む、｢孫に期待｣だって可能なことなんですか？
遺産なんてすぐに使い果たしてしまうでしょう。
誰かが病気にでもなってごらんなさい、何の保証もなくて崩壊していきますよ。

うーーん。
由美子さんは孫の教育のためならパートくらい行くんじゃないですか？
偉大なおかあさまを見習って＾＾；
あるいは可奈ちゃんが美貌を活かしてお水でがっぽり稼ぐ。
そうなっても働く店のランクや客のステータスにいろいろこだわりそうで
そのあたり想像すると面白いです。
いずれにせよ福原家の女性たちは欲のかたまりですから
たとえ何流になろうとガッツで生きていきそうです。
でも、そもそも航一君の親権を可奈ちゃんが取れるかどうか分かりませんよ、
争えば向こうに行っちゃうかもしれませんね。

と勝手な想像をしてみます。

「下流」という言葉を定義したのは三浦展さん（「下流社会」）ですが、
彼の定義でいくと、「下流」は「下層」と言う訳ではなく、「意欲の無さ」だったと思います。

それでいくと、まさに翔君は「下流」。最初っから最後まで下流。
方向性はともかく意欲はあった可奈も最終回の様子ではやる気がなくなり「下流」。

珠緒は最初は「下流」でしたが（流されてきたという意味で、です。）
由美子への反発から医者を目指す事で意欲、やる気を得て「上流」になったわけですね。

由美子の精神だけは、そう言う意味で言えばやる気は（やらせる気は）あるわけで、
「下流」とはちがうのかも？
由美子さんは自分は何もしないので一番問題キャラだと思いますが。

なんだか色々に読めるラストで、林真理子という作家はもっと軽いのかと思っていましたが
とても余韻が残りました。もやもやもあるけど、、、

本日の毎日の夕刊で、林真理子サンが「下流の宴を終えて」という
事をかいています。

この掲示板に付いて触れています！
みなさん、見て下さい！！

書いてありましたね！
ここのことですよね！？
ちょっとびっくり・・・やがて嬉しき・・・
って感じです！

やっぱりここのことですよね？
すごいことですねこれって！
なんかすっごく感激した！！
見てくれたんだ…嬉しいですね。

林真理子さんのファンなのですが、毎日新聞を取っていないので
本になったら読んでみようと思っていました。
それから、このスレを最初から読んでみようかと楽しみにしておりました。
どのように触れられていたのですか？簡単で良いので教えていただけませんでしょうか？気になります。
毎日新聞の記事を検索したのですが、見つかりませんでした。