最終更新:

1
Comment

【6656156】東大の教員が求めている子供の像/実技・算数・STEAM教育

投稿者: 東大教育学部卒の家庭教師   (ID:1XTqnS0HAD2) 投稿日時:2022年 02月 05日 20:34

適性検査Ⅲのペーパー試験に代わって、実技試験がありますが、その内容は「算数」の能力と手先の器用さや緻密さを受験生に求めています。中高の数学の教員が構想を練り美術の教員とも調整し作問をしています。

ここ数年の過去問や2022年度の問題を見ると、東大の教養学部や工学部の学生の間で流行っている研究の「展開構造や折板構造」の基礎基本形を問う問題が多く、設問を読み解き、コンパスや三角定規を使用し設計図を書き、その模型を厚紙で作成するというと、イメージしやすいでしょう。私立対策の発展問題レベルの図形の演習を繰り返し、それをハサミとのりで工作するという感じで、STEAM教育の実践研究の場でもある東大らしい試験です。 また、2021年はプログラミングの出題で、適性検査対策の専門塾に通っている小学生やプログラミングが好きな子供にはなじみのある内容です。

実技の試験問題の出題者の意図を考えると、東大は「読解力があり筋道を立てて論理的に物事を進めていく力を持っている子・問題の解決には必要な手順があり、論理的思考が身に着いている子」を求めていることが良くわかります。

実技試験を受験に取り入れている東大附属は、1学年120人の小規模校ながらも芸大や美大に進学をする生徒も多いです。

今回、推しの生徒が高倍率のなか3名も東大附属に合格したので、気持ちが高揚しながら、今後受験をする方の参考になればと書き込みをしています。合格されたみなさん、本当におめでとう!

返信する

管理者通知をする

マイブックマーク

  1. 【6657028】 投稿者: 在校生保護者  (ID:ecp7o8hMaK.) 投稿日時:2022年 02月 06日 11:20

     推しの生徒さん達の合格、おめでとうございます。
     貴重な情報をありがとうございます。とても参考になりました。
     実技試験は東大附属独特な問題ですが、立体的な折り紙や箱といった空間構造の把握を問うよう問題はほぼ毎年出題されています。その真意は、図形の知識や手先の器用さ・緻密さに加え、課題解決に向けた分析能力や論理的思考力を、作文とは別の形で測っているのでしょうね。入試にも東大の理念は反映されているのでしょう。
     お書きのとおり芸大・美大に進む卒業生も多いですし、宝塚に進んだり彫刻家(https://www.gakushikai.or.jp/service/event/202201_2.html)になっている人、もちろん東大へ進む人もいます(笑)。
     校名のとおり東大教育学部との繋がりは深く「コの字型の机」「グループ学習」「総合学習」「卒業研究」などは学部の理念そのものではないでしょうか。
     大学本体との連携も学校ホームページに紹介されているとおり色々行われています。「東大附属は東大生よりも東大を幅広く活用している」と冗談交じり?におっしゃった先生もいます(https://www.todainavi.jp/feature/13909/)。
     制服も無い自由ノビノビな校風、教育理念に裏打ちされた密度の濃いカリキュラム、都心とは思えない広く整った施設、教授法の優れた先生方、高倍率を抜けてきた個性的で優秀な生徒達の中で、推しの生徒さん達の才能が開花するといいですね。

あわせてチェックしたい関連掲示板

学校を探す

条件を絞り込んで探す

種別

学校名で探す