在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
東大合格 2
“東大合格”のスレッドが書き込み中止になってしまいましたので
新しいスレッドを立てました。
海城の未来を考えて、建設的かつ冷静な議論を行いましょう。
手元の四谷大塚結果偏差値7年間推移では2002年、2003年入学組みのラインは下がっていたようです。ただ、80%偏差値ラインなので、実際の進学者データとは異なります。
________07 06 05 04 03 02 01
2/1 海城 60 59 61 59 58 57 58
2/3 海城 64 63 63 63 63 63 64
競争は相対的なものですから。
海城の東大合格者数が落ちている。これは事実。
ところが、中学入試で対抗馬と目されている、「偏差値で前後する関係にある首都圏の私立校」は同程度か、あるいは更に落ちている。都立上位校が徐々に上がってきているのは事実ですが、この影響が海城にだけ出るだろうというのは、予測ではなく願望に過ぎません。
伝統依存度が少なく時代に柔軟に対応できる海城なら、それなりにうまく乗り切って行けると思いますよ。最難関校にたまに見られる、周囲に流されて東大一本やりで結局挫折するパターンよりも、実力に応じて一橋・東工・その他の大学へ進路を変更できる海城の雰囲気は、中々よろしいのではないかと思います。
東大至上主義の論者さんとは、永久に話が噛み合わないとは思いますが(笑)
海城至上主義では無いですし、海城が他校より良いと言う気もありませんが、大丈夫でしょうさんの視点に追記させてもらうと、海城の進路の多様性には何か理由や海城の教育にある種のノウハウがあるのかな、と思います。
たとえば、東大と京大は偏差値の差よりも出題傾向や問われる点に違いがあって簡単に東大から京大への転向はできないと言われています。たとえば東大は1つ1つの設問に関連性はあまり無くて、1つ1つ問題をこなしていく傾向がありますが、京大は1つの設問から次の問いがつながっていて、1番を間違うと2番以降ができないという傾向があります。海城の進路の多様性は各校の入試への対策が取れている結果だとすれば、評価できますね。
だいぶ以前に「秋たけなわ」のHNで投稿したものですが、今日は中学入試の日でしたね。親は、航空機を発艦させた航空母艦の乗組員の心境で、がらんとした空間と心に開いた空間を感じて、ほっとするとともに、親として祈るようなお気持ちの1日だったと拝察いたします。
さて、中学教育の質の向上は、どのような時代でも大きな関心事で、ますますよくなることが期待され、新たなチャレンジをしていくことが大事であるのは申すまでもありませんので、教育の質の向上についての建設的議論は、穏やかになされるのであれば、とてもよい議論だと思います。優秀な生徒さんと優秀な教員の織り成す「海城の教育」にさらに磨きがかかることを、わたしも期待したいと思います。
さて、「都立高校が徐々に上がると、海城中学・高校」の未来が幾分暗いのではないかとの議論について、わたしも数年前に考えてみたことがありますが、個人的には、あまり悲観的ではありませんでした。そして、今もさほど考え方を変えておりません。少し考えてみたいと思います。多少長文になりますがお許しください。また、この議論は、一般化しようというよりも、ひとつの考え方の例として、ご参考にしていただけばまことに幸いです。
【ゆとり教育の導入とその見直しの影響についてはあまり影響しない?】
まず、注目点である「ゆとり教育」は、すべての生徒に合わせた教育をしようというところから出ているものと考えます。公立中学の教育は目線を下位のものにも向け、これだけはよく理解してほしい、ということを比較的重視して進められているでしょう。公教育では「時間のかかる土台の教育」の部分をまじめに背負い込んでいます。詰め込みすぎの反省に立って、ゆとり教育を導入したわけです。 一方で、昨今の「ゆとり教育の見直し」(以下、見直しと表記)も行われましたが、こちらもそれを踏まえてニーズがあってなされています。教える内容を省いたことで、例えば、かえって理解がしにくくなり暗記になってしまった点、大学入試の範囲・内容が変わらないので、教育が不十分ではないかとの危惧や学力の低下の懸念、が出たと思います。
この「ゆとり教育の導入とその見直し」の変更は、高校受験段階の受験生相互では全く同条件ですが、海城のような私立中学に通う生徒との相対比較では、その影響はどうでしょうか。わたしは、あまり影響がないか、むしろ進学校の私立中学受験生には相対的に有利な環境だと思います。
【拘束時間が増加する影響が重要】
確かに、「見直し」は、暗記で処理されていたことを内容の理解を深めてから覚えるという意味では全員にとりプラスで、公教育の充実、レベルアップであると思います。しかし、教育の効率(=ここではかけた時間と理解度と大雑把に考えているだけで、定量的では無い議論ですがお許しください)が同じようであれば、それは、各中学のトップ10名位のこどもにとっては実は大差が無いのではないでしょうか。というのは、かれらは中学の授業だけにそれほど依拠していない。(もちろん蔑ろにしていないでしょうが)その勉強だけではなく、家庭学習・塾での学習を通じて「考えることができる」層であること、ゆとり教育であってもなくても理解できる層であることが優秀であることの証です。
このような生徒にとって大切なのは、土台となる教育を施された後は、それぞれに適した、理解を深める自学自習の時間や、教科担任との質疑の時間、演習の時間が確保されることだと思うのです。これらを確保するためには、「拘束時間」の多寡がひとつの注目点で、できる子には拘束時間が少ないことが重要です。
わたしは、ゆとり教育の見直しの是非について議論するつもりがありません。その影響を議論するときに、ゆとり教育であろうがなかろうが影響は軽微だと思いますが、教え方(効率やターゲット層)が同じ状態で“ゆとり教育の見直しの結果拘束時間が明らかに増える“ことは、優秀層は相対的に少し悪い影響を受けると思います。
【私立中学の優位性は海城の場合でも減少していない】
わたしが数年前に考えたときには長所がいくつかありました。
1)効率の良さ
私立の進学校の生徒は、例えば英語が週6-7時間あり普通にしていてもゆとり教育ではないわけです。さらに、レベルの教育を受けていることは、「ゆとり教育見直し後」の公教育の環境と一見近いように見えますが、そこに2つほど違いがあると思います。ひとつは、大多数のレベルが揃っていて授業を下位に合わせて懇切丁寧にしないでも良いことから、授業の密度が高い、質が高いという点(あるいはそのようにできるという可能性)です。 よく言われる、何年もの先取りが必ずしも良いとは考えませんが、深く学ぶことも含めた上で、「生徒のレベルにあった密度の濃い時間」を提供できるメリットがあります。
わたしが学校説明会やカリキュラム説明、あるいは授業参観、日々のレポート課題のレベルを通じて、感じた「海城の教育」とは、現状でも密度が濃く、内実を見据えた合理的な精神に則っていると思います。例えば、英語で言えば、クラスを能力別にしていませんが、副読本のトレジャーの演習量はかなり豊富で、一歩一歩進みますし扱う単語の量が多い。これは大学受験ばかりではなく、大人になってから役立つ英語に資する点でも大変に有利です。海城は10年位前に一時期、進学実績に過度に注目し特化した時代があったように思いますが、その時期の苦い経験や副作用を基に、地に足の着いた教育を目指していると思います。これは、一番できる層だけを相手にして見掛けの実績を手っ取り早く出すという上滑った効率のよさからの脱却を意味しており、全員教育であり、学校説明会で真っ先に説明があったことです。しかし、そのことを授業のレベルを下げないで行おうと努力している学校だとの感想を持っています。
2)無駄時間の少なさ
また、学校行事も盛りだくさんですが、良く見ると学年毎でセレクトされております。賛否があると思いますが、そのバランスに我が家では満足しています。「自学学習」の試験休みも定期試験の後に取られています。公教育と比べるとかなりあると思います。その分土曜日も授業があるわけですが、我が家ではそのやり方に満足しています。それは家庭の方針で教育をする上でまとまった休みは貴重だからです。家庭によっては歴史的な史跡を家族で訪ねたり、古典芸能や音楽など芸術文化教育を家庭で行ったりなど、自学自習もいろいろ工夫があることを聞きます。
3)規律正しい生活態度への志向
海城では、遅刻やレポート・宿題が期限まで出ないことは問題であるとの雰囲気が強く、規律の正しいがベースにあると思います。これは学校の教育方針という面もありますが、受験者層もそういうご家庭が多いと感じます。例えば、無遅刻無欠席の生徒さんが驚くほど多かったりしますし、中学の社会のレポートを期限に出さない生徒が非常に少ないと聞いています。自由な校風な学校では遅刻が当たり前と聞きますが、大きく違います。当たり前のことを当たり前にこなして、特に自己主張するようなことでなければ、ほかの人に迷惑をかけないということが確立しています。これは、無駄時間の少なさにも好影響だと思います。
(もちろん、現代の生徒特有の自由と束縛の問題ではあえて自由度を与えて、いるケースも見られます。携帯電話やゲーム機などは、どこの学校でも今日的な問題で例外では無いと思いますが、逆にこういう部分は、比較的自由にしているなど。)
公教育では、今日、海城程度の“方針”も出しにくい状況だと思います。したがって逆に道徳教育や、緊急会議などでの生活指導の時間が多くなります。
4)同じモティベーションを共有できる友人が多い
息子を見ていると、興味の近い友人がとても多い。まだ、細かい志望などは同じかどうかわかりませんが、いろいろな価値観を話し合える同じレベルのこどもがいることは幸せだと思います。特に文化教養の面では、学校や塾を通じて得た友人は得がたいようですね。これも入るまではそれほど重視はしていなかったポイントです。
【私立中学の中でもすでに難化して久しいので、希望者が多い】
すでに長年の実績を積み重ねてきている中で、近年は問題があまり出ておらず、改めて生活指導面の良さが安心感・安定感を与えるとして、評価されていると思います。
総括しますと、これらの諸点は、全体として無駄の少なさや教育効果の大きさ、安定感に集約できると思いますし、拘束時間を少なくして充実した「自学自習」を促す点でも、悪い状態だとは感じていません。むしろ、拘束時間が増えて、公教育でも中高一貫校が増える中で、ますます既存の公中高教育が問い直されていくのではないかと感じています。2005年5月1日現在で学校教育法に基づく高校は5418校あるそうですが、海城中学は客観的に見て出来る層が多い上に、恵まれた環境にある子供の多い学校だと思います。
既存の都立高校の進学実績は、厳しい見方かもしれませんが、さらに下がるのではないかなと思います。都立高校から難関大に勉強して行ったひとりとして、ある意味で寂しいことですが、今、考えるところはこのようなものです。
追伸:
以下は、最近の雑感ですが、こどもたちを見ていると今の開成も海城も本当にうらやましいです。部活に勉強に活き活きして立ち向かっている様子を見ていると、わたしもそういうような学校で中学高校時代を過ごしたかったなと思う瞬間が正直少しあります。大学は本人次第でどこの中学高校でも狙えますが、そういう中学高校のかけがえのない時間は、なかなか替えがたいものだろうと考えます。




































