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育児・教育ジャーナリストおおたとしまさの中学受験 心すっきり相談室

塾・学校の実態に精通する教育ジャーナリスト・おおたとしまささんが、「中学受験を家族にとってのいい経験にする」というコンセプトで、中学受験のさまざまな相談にアドバイスしてくれます!

Q

主人の意向でSAPIXを受けたけど失敗。 中学受験に関して意見があいません。

2014年07月10日

小学3年の息子のことでご相談させてください。

主人がそろそろ中学受験の塾に通わせるようにと言うので、この春、SAPIXの入室テストを受けさせましたがダメでした。主人はがっかりしつつ、それなら四谷大塚か早稲アカと言ったのですが、私はとても疑問に思いました。

主人は海外出張が多く仕事に追いまくられている状態で、家のことは何もできません。そんな主人が突然、中学受験なんて言い出したので、腹がたったくらいです。

もともと子育てでは意見が合いません。主人は、私立の名門の中高一貫校からいい大学を出て大企業に勤めています。母親がいいサポートをしてくれたから、今の自分があるみたいなことを言ったこともあります。 私は、放任な親で、絵が好きでラッキーにも美大に受かり、今もそれを生かして自宅で仕事をしています。だから人間、好きなことをやるのがいちばんいいと思っています。主人だって、今の仕事が好きみたいなので、それはそれでいいと思っています。

でも、息子は主人より私に似たらしく、絵が好き・本が大好きですが、算数は大嫌い、マイペースなタイプで、テストの点が悪くてもあまり気にせず、冒険小説を夢中になって読んでいたりします。学校の成績は中の上で、一応公文には通っています。サピックスに落ちたことも気にしている様子はなく、なんで公文のままじゃいけないの?と主人に言っていました。

「男と女は違う」と主人は言いますが、私は、息子の個性を生かしてやりたいし、中学受験しなければならないとも思いません。息子の友達にもSAPIXに通っている子がいますから、いつか自分も行きたいというかもしれません。そのときになって、だったらちゃんと勉強して受かろうよ、と言ってやればいいと思っています。息子の性格上、今、受験勉強始めなさいと言っても、その気にならないということは、見ていてよくわかるのです。そのへん、主人はよくわかっていないみたいです。

そんなわけで最近は主人が家にいるとき、夫婦間は少し険悪なムード。3年の子の下に幼稚園の娘がいるのですが、ふたりともなんとなく察知しているみたいです。私にはとても、自信満々な主人を説得する力はありません。でも、なんとかしないといけないような気がしています。息子が私より主人に似たタイプだったらよかったのに、私が主人のお母さんみたいなタイプだったらよかったのに・・・と思っても解決にはなりませんよね。

おおたさん、私はどうしたらいいのでしょうか? アドバイスをいただければ幸いです。

A

夫婦で何を考えているかよく話し合う。
そのうえでの“中学受験どうする?”を
決めましょう。時間は十分あります。


お子さまは幸せですね。全然違うタイプのお父さんとお母さんに育てられて。だってそれだけ選択の幅が広いのですから。私立中高一貫校に行って、大企業に勤めるぞと思えばお父さんがお手本になるし、のびのび好きなことをやって生きていくぞと思えばお母さんがお手本になるし。夫婦の価値観の違いは、子育ての奥行きになります。それが子どもの個性の幅になります。私はそのような夫婦の子育てを、ハイブリッド育児と呼んでいます。

しかし、ハイブリッド育児の場合、夫婦の間では葛藤が絶えません。その点、お母さまは、旦那さまのいうこともしっかり受け止めて、自分に何かできないかとお考えになっているところが素晴らしいと思いました。旦那さまも同じように、お母さまのいうことをもう少し聞いてくれるといいのですけどね。。。

心配なのはその点です。いただいたメールからだけでは詳細な状況は判断できないのですが、どうも旦那さまは自分の価値観で凝り固まってしまっているように感じます。お母さまに対してだけでなく、お子さまにも自分の価値観を押し付けてしまうかも。。。

自分と子どもは別人格で、自分が幸せに歩んできた道が、子どもにとっても幸せな道かどうかはわからないということを、大前提として、親としてはどこかで学ばなければいけないのですけどね。

旦那さまと同じように中学受験でいい結果を残すタイプではないかもしれないけど、旦那さまがもっていない素晴らしい才能をもっているのかもしれません。旦那さまがまずはそのように考え、視野を広くもってくれるといいなと思います。そのことについて、夫婦でよく話し合うといいと思います。相手を責めるのではなく、お互いに何を考えているのかを共有するように話合うのがコツです。「なるほど、そういう考えだったのね」などと、相手の考えを受け入れながら、自分の考えは自分の考えとして、一人称で話すのがコツです。目的は相手を論破することではなく、相互理解です。

そのうえで初めて「中学受験どうする?」というフラットな会話が成り立ちます。それはそれで判断すべきことはたくさんあるので、どうすることがいいかは一概には述べられませんが、少なくともフラットな状態で話ができるのであれば、現時点でのお母さまの不安や不満もある程度解消されるのではないかと思います。まずは、フラットな状態で議論ができるように地ならしをするところからはじめてみたらいかがでしょうか。

旦那さまは御自身が私立名門校で充実した6年間を過ごされたのでしょう。それとまったく同じではなくても同質の経験を息子さんにさせてあげたいと思う気持ちはとてもよくわかります。私学での教育を経験した人でないとわからない魅力がやはりありますから。ただし、その気持ちが勢い余って空回りしないように、夫婦でバランスがとれるといいですね。それができれば、夫婦の絆も親子の絆もますます強まると思いますよ。

中学受験勉強のスタートは小3の2月からがスタンダードですから、まだ焦ることはありません。サピックスがダメでも通える塾は必ず見つかります。蛇足ですが、トップ校に行くことばかりが中学受験の目的でもありません。いろいろな中学受験のスタイルがあります。よろしければ拙著『中学受験という選択』や『間違いだらけの中学受験』、『もし中学受験で心が折れそうになったら』を、夫婦でお読みいただければ、ご夫婦での議論の論点が明確になるのではないかと思います。

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