小6、5月からの中学受験。塾に見放されるも、家族一丸となって見事第一志望合格!

【ニックネーム】 AQUAさん
【お住まい】 千葉県
【お子さまの性別】 男子
【出願校数】 1校
【受験校数】 1校

Q. 中学受験で最も悩んだことは何ですか?

①習い事との両立

小学6年生の5月、息子が突然の中学受験宣言をしました。息子は通塾経験がなく、両親も中学受験の経験がありません。家族で何度も話しあった結果、中学受験に挑むことを決意しました。当時、息子は週5でサッカーとフットサル、週1で英会話教室の習い事をしていました。受験まで残された時間はとても短く、小学校以外に、塾等の習い事、学校巡りを限られた時間の中で行うも、段々と気持ちの余裕がなくなり、言い争いが増えるなど家族崩壊の危機も…。学校巡り等で数回練習試合を欠席したことも影響し、息子はサッカーでレギュラーを外されることも増え、結果、全てにおいてのモチベーションが下降、立て直すのは大変でしたが、習い事の両立の難しさを家族全員が思い知りました。

限られた時間の中で、やはり息抜きも必要です。なので、息子の意思で週1回のフットサルだけは、受験に関係なく、息抜き兼ねて継続、サッカーと英語教室については、9月いっぱいまで継続し「3ヶ月で戻る」と関係者に宣言、結果、第1志望校に合格し、宣言したとおり年内には習い事に復帰しました。実は、フットサルでは受験直前に海外遠征メンバーに選ばれる予期せぬハプニング?!もありましたが、受験直前であることを理由に断念、その悔しさを糧に息子は頑張っていましたが、習い事との両立、出来なくは無いけれど非常に難しい…そう感じました。

でも、出来ないことではないと思います。うちのようにスタートの遅い家庭はそうないと思いますが、塾だけに頼らず、きめ細かな受験スケジュールを立て、家族全員、各々での役割をきちんと実行、家族内での定期的な情報の共有、親は少しでも勉強する部分においては、子どもが自宅で勉強しやすい環境を作り、時にタイムスケジュールに気をつかってあげると良いかもしれません。

息子の場合はサッカーがメインでしたが、子ども自身が好きなことをやって、良い意味で気持ちのリフレッシュ・切り替えが出来ること、受験に向けた勉強もとても大切ですが、子ども自身の息抜く場所を確保・作ってあげることが、受験を乗り切る一つのポイントではないでしょうか。受験に向け何かと追われ、親も親で本当に大変ですが、そんな時こそ、勉強の合間に息抜いた子どもの「笑顔」見る時間を作ることは、子どもだけではなく、慌ただしい親自身にも、立ち止まって物事を考えるきっかけ、心のゆとりをもたらせてくれますよ。

②塾との相性(転塾)

小6の5月から塾探し。遅いスタートゆえに、入塾可否連絡した複数塾から電話で叱咤の嵐で最悪なスタートでしたが、最終的に某大手の個別指導塾に決め、息子の初めての通塾が始まりました。「習い事していても、上位校受験は今からでもチャレンジ可能」(※我が家は難関校等の上位校は考えていませんでした).という言葉を信じたわけはありませが、6月からの通塾を決めました。塾方針で志望校候補リストを8月下旬に提出を促され、息子が興味あった中堅校(チャレンジ校含む)で取りまとめ提出。塾が進めた上位校を外したことに塾から苦言を呈され見直しを迫られましたが、家族の考えをとはっきり伝えたところ、その後塾との関係が微妙にズレ始める事態に。

塾は見てくれる先生がいない(来れない)からとのことで、息子は塾に通っても一人自習ばかり。塾からはチャレンジ校は難しいと遠回しに揶揄されだし、周りの塾生には教えてくれる先生がいるのに、自分だけにはいない息子は不安に駆られました。

インターエデュの書き込みを見る中、転塾が家族内でよぎり、家族と塾での信頼関係に歪みが生じ始め、その不安感から転塾するかしないかで言い争いが勃発、家族全員で中学受験について再度話し合いました。「今からでも中学受験を辞めてもいいのでは?」「地元公立中学へ進んでも良いのでは?」など、家族内で幾度と話し合いをするも息子は一切を否定、家庭での教え「何事にもチャレンジ」を実践すると強く主張、結果、塾対応に不満あるものの転塾はせず、諦めず中学受験を最後まで頑張ることを再確認しました。

最終受験志望校リストは、難関校・上位校なし、チャレンジ校2校を含む中堅校の4校。そして第1志望校の受験当日。会場には各塾の関係者が受験生を励ます姿があり、TVでよく見る光景だと息子は嬉しそうでした。しかし、通塾していた関係者の姿はありませんでした。やはり来て貰えなかったかぁと深いため息。一生に一度の経験、塾の先生が応援して会場に送り出す経験を息子にもさせてあげたかったです。

塾との相性は悪かったと思います。最終的に初模擬試験時の偏差値より10以上高い学校へ進学しましたが、通塾時に過去問題をやることはほぼなかったと息子は言いますし、何よりも塾へ行った日に指導してくれる講師がいないことが多々あったこと。自分で自習して過ごしてばかりだったそうです。小6の6月からの通塾ですから、タイミング的にも集団塾は無理ですし、最初から個別指導塾で見て頂くしかないと考えていたこと、習い事と両立しチャレンジできる…という某大手塾(個別)のお話に乗った形となりましたが、結果は上記に記した通りです。結果オーライ、でも選塾は間違ったのかも。

Q. 第一志望の入試日前日から当日、合格発表までのお子さん、ご自身の様子を教えてください

第1志望入試前日、塾で過去問題を繰り返し行い、帰宅後は面接対策と過去問題を繰り返し解きました(1時間ほど)。受験票等、持ち物の再確認をしたのち、息子には長めに入浴をさせ22時には就寝しました。入試当日朝5時に家族全員で起床。軽くストレッチ後、6時まで過去問(算数のみ)と面接対策。6時から家族全員で朝食を取り、7時に自宅を出発し会場である学校へ。周囲の受験生を見て、息子の表情もやや緊張気味でした。

学校に到着後、父の私から声をかけたことは、
・ここから先は親は入れない。
・緊張しているのはみんな同じ
・今ここにいる受験生も頑張った
・でも君も本当に今日まで頑張った
・他の子のように塾関係者はいない
・でもうちらはうちらで頑張ってきた
・やれることは全部、各々がやってきた
・塾がチャレンジすることも揶揄された
・でも、君はこの学校目指し頑張った
・信念曲げずにこの学校めざし頑張った
・そして家族全員がこの日を迎えられた
・人は人、自分は自分
・各々が「今」出来ることを全力で
・家族みんなで乗り越えるよ!
・(親子3人、片手を重ね)頑張るぞ!
・会場の教室入ったら教室を見渡すこと
・自分席に着いたら一息つきなさい
・一息ついたらこれ(手紙)読みなさい
・頑張ってこい!お互い頑張ろう!
と息子の背中を押して送り出しました。

手紙には中学受験宣言してから当日を迎えるまで、頑張ってきた事への労いの言葉、励ましの言葉、そして息子が受験勉強中、口ずさんでいた曲の歌詞を記しました。後に息子曰く、歌詞を読んですぐに理解し、「色んなこと、色んな人を思い出し泣きそうになった。あれで緊張は無くなり逆にスイッチが入った」とのこと。試験終えた息子に「お疲れさま。頑張ったね」と声をかけ。その日は塾へは行かず、ゆっくり心身の休養に努めました。

数日後の第1志望校の合格発表日。息子は学校へ行き、親は自宅リビングで待機。発表時刻に同時アクセス、「合格」画面を何度も確認、夫婦で喜びました。この日の息子は昼下校、車で学校へと向かう途中、下校中の息子を発見。車に乗せて最初の言葉は「どうだった?!」。親はすでに結果を知ってることを伝え、「結果は自分でログインし確認だよ。例えどんな結果であっても、自分で受け止めなさい。自分でその結果を受け入れなさい。そして結果を見て後悔しないこと」を伝えました。親のスマホでログインし、結果は「合格」。塾にはチャレンジ校だって無理と揶揄されただけに、この結果に家族全員感涙、同時に息子の今までにない1番の笑顔が見れました。一生に一度の瞬間と経験、感慨深いものとなりました。

Q. 中学受験を振り返ってこうしたほうがよかった点も含めて、これから中学受験をするご家庭にメッセージをお願いします

うちのように受験2ヶ月半前まで習い事と両立するケースは希だと思いますので(笑)
「習い事との両立、スタート遅くても大丈夫」・・・これはうちの息子が証明してくれました。勿論、両立することは子どもだけでなく、親も大変ですが、受験すると決めてからの受験月までを逆算、何をどうすべきかを家族内で明確化し共有する、行動することが出来れば両立は可能です。

中学受験をすると決めたとき塾探しを始めましたが、色々な塾の方々に叱咤受けました。

・中学受験を舐めている
・今から絶対に無理!何考えているんだ
・今から入塾し受験なんて無謀
・親として常識がなさ過ぎる!
・中受する子は小学4年生から通塾してる
・子も子なら親も親。今からじゃどこも無理

難関校や上位校目指しているなら、そうかも知れません。なので、上位校目指すなら早ければ早いほうが良いのだと思います。
ちなみにうちの場合、

・偏差値で学校を選んでいません
・偏差値の高い学校が全てと考えていません
・子どもが楽しく充実した学校生活を送らせたい
・6年の学校生活で何を学び、何を感じ得られるのか

もうすぐ1年生も終わりますが、年末に家族を前にして言った息子の言葉、 「この学校には入れて僕は良かった」、すべてはこの一言に詰まっています。

(塾選び)
うちは大手学習塾(個別指導)でしたが、大手だからと安心した反面、実際に教える講師(大学生だと思いますが)がいないから今日は自習、今週も自習、日によっては、一人の講師が3人の生徒を指導していた日も。塾選びは慎重に行った方が良いと思いました。

(勉強の取り組み)
「朝型に変えた方が良い」という書き込み等を拝見してましたが、うちはほぼ行わず、受験1週間前の平日の数日だけです。
10月以降で塾のある日は帰宅後2h、塾(コマ)がない時は塾の自習スペースで4h、塾がなく自宅学習の場合は、土日は平均6hほど、小学校の宿題は、学校の休み時間に終わらせていました。
息子の机には、学園祭やオープンキャンパス時に撮影した写真(在校生と撮った写真など)を複数枚飾ったりしていました。モチベーションが上がり、自宅での受験勉強時の支えになっていました。

(季節講習)
サッカーの地方遠征や合宿などが多いなか、この長期休みで頑張らなければというのは親子共々ありましたので、夏休み時期だけは週3回×2コマ入れていました。

(家族や友人関係)
息子の意向で、周囲には中学受験を隠してチャレンジしていました。ただし、卒業近くなると地元公立中学の説明会、体験授業会、制服採寸合わせ会などがあるなか、うちは欠席していることから、その頃から陰で噂はされていたようです。最終的には卒業式を前に息子が私立中学へ行く旨を話したようです。

(併願計画)
入塾も6月と遅かったこともあり、短い期間で学校巡り・選択をしました。8月時に候補を8校、最終的に10月時点で4校にしぼりました。チャレンジ校(+5~8)が2校、80%合格圏が2校。本命の第1志望校は1月一般試験も、12月に推薦受験(推薦基準を満たしていた)も出来ることから、一般+推薦での受験に変更。結果、推薦で合格、受験は1校だけで終了でした。

(当日持参したほうが良いもの)
指先が冷えるので親子共々小さいカイロは持参しました。受験票本通をカラーコピーし親が持参、天候が悪い場合は靴下の予備を準備くらいでした。車や公共交通機関を利用の場合、早いくらいでいいと思います。特に鉄道については、事故等で大幅な遅延が発生したことを想定し、振替輸送を利用した場合の会場までのルートを把握しておいて損は無いです。うちの場合は、学校の最寄駅からスクールバスに乗車し移動しましたが、試験当日ながら車内混雑するバスで立ったまま移動をさせたくなかったので、きちんとバスに座って会場へ行けるよう早めに学校最寄駅へ到着するよう心がけました。

(入試後の過ごし方)
チャレンジ校で一般受験する本命校、推薦受験から試みたところ合格でした。併願校としてその他に3校ありましたが、受験はしませんでした。卒業までの残り少ない時間を、友達と過ごす時間に充てました。塾については、週1回1コマに変更、3月中旬までは先取り予習兼ねて通わせました。

やはり本番で戦うのは子どもです。
親に出来ることは、学びやすい環境をどう作ってあげるかではないでしょうか。主役は子ども、親は黒子で良いと思います。子どもからの「学校楽しいよ」と笑顔での一言、その時が親が報われる時じゃないかな。


わが家の中学受験 これまでの記事