学校休校中の家庭学習ママたちの本音座談会!学校の代わりに親が教える中で気づいたこととは?

inter-edu’s eye
学校の休校で子どもと過ごす期間が長引くにつれ、お子さまの学習について、保護者の心配は大きくなっていきました。
そこで、小学2年生、3年生、5年生のお母さま方にオンラインでお集まりいただき、家庭学習でのお悩み、困ったことについて、思いっきり語っていただきました。

課題の量は適切。だんだんと生活に甘えが…

今回座談会にご参加いただいた3名は、みなさん東京在住。最初に、お子さまの学校からの課題やご家庭での様子についてお聞きしました。

小2男子ママA

小2男子ママAさん
お子さんは1人。専業主婦

【学校からの課題は?】
・プリント課題が中心。テレビの教育・学習番組の視聴は参考程度。
・まだ2年生になったばかりということもあり、とても簡単。半分は1年生の頃の復習で、足らないのでは?と思う教科もあり、すぐに終わってしまう。

【ご家庭での様子は?】
・3月はきちんと勉強できたものの4月からはダレ気味に。勉強する、しないで親子喧嘩が多くなってしまった。
・きょうだいがいないので、ひとり遊びが難しい。炊事中はどうしてもゲームをしたり、テレビやYouTubeを見てしまう。

小3女子ママB

小3女子ママBさん
4歳男子の弟さんが1人。専業主婦

【学校からの課題は?】
・教科書に沿ったドリルをプリントした課題が結構出ていますがそんなに難しくはなさそう。NHKの教育番組の映像を見るという課題も含まれていた。
・各教科、それほど量は多くはないと思う。今日何をしなさいという指示はなく、学校からは時間割用の紙が配布されていて、各家庭で計画立ててやっていくという感じに。

【ご家庭での様子は?】
・休校中、朝起きるのが遅くなってきた。
・娘が勉強しようとすると4歳になる弟がお姉ちゃんと遊びたがるので、なかなか勉強できないのが困りごと。

小5女子ママC

小5女子ママCさん
お子さんは1人で、中学受験に備え進学塾に通塾中。
Cさんは現在テレワークでお仕事中

【学校からの課題は?】
・国・算・理・社は配布されたドリル・教科書を読むといったことがメインで、量も適量かなと思います。でも実技を伴う宿題も出されており、習字や、家庭科でゆで卵を作る宿題、音楽でリコーダーや歌の宿題など、親も見てないといけないし管理が大変。

【ご家庭での様子は?】
・夜寝るのが遅くなった。また、朝も早く起きなくてよいので睡眠時間もたっぷり取っている。外出自粛ということもあってか、家にいることが多く運動不足気味に。

★edu’s point★
お子さまたちが通っている学校の場合、あまり課題は多くなさそうです。しかし、勉強をするために整えられた学校での勉強と異なり、家で勉強する場合は各ご家庭の状況に左右されてしまうようです。

学校の課題の指示が“保護者向け”? 1人での学習は難しく親のサポートが必須

家庭学習をする親子

エデュナビ:(以下、エデュ) 休校になってから2か月以上になりますが、家庭での学習について悩んでいること、困っていることについてお聞かせください。

小2男子ママA 小2男子ママAさん: まだ2年生になったばかりなので、1人では全然学習ができないことです。休みも長くなるにつれだんだんと甘えも出てきて緊張感もなくなり、目を離すとすぐに違うことをやってしまう。「やりなさい!」と言っても「嫌だ、テレビ見る」と反抗するようになってきて…。

それと親が教えるとつい「これくらいできるでしょう?」という厳しい目線で指摘してしまう。毎日のことで自分のイライラも重なり、きつい口調になってしまいます。親子関係が崩れたら嫌だなというのが今一番の悩みですね。

小3女子ママB 小3女子ママBさん: 3年生になりましたので、できるだけ自主的に任せたいなと思っているのですが、結構私主導で学習を進めてしまっていますね。

小5女子ママC 小5女子ママCさん: うちは大きく2つあります。
ひとつは、私がフルタイムで仕事をしていまして、3月からテレワークになったのですが、子どもがちょっとした質問でも聞きにくること。自分の部屋で勉強していますが、親がいると、どうしても来てしまってビデオ会議に映り込んでしまったことも。

もうひとつは塾と学校の課題の両立です。塾の授業と宿題というやるべきことがある中で、学校の宿題もあり、時間的にきびしい。それが、子どもを追い込んでいるような感じがして、私もですが、両立の不安があるような感じです。単純に時間が足りないです。

エデュ: どうしてもお母さま方の手が必要なんですね。また今回は新学年になってからも休校が続いたので、その点でも大変だったのでは?

小5女子ママC 小5女子ママCさん: そうなんです。特にこれまで習っていない新しい単元では、教科書を読んで自分で問題を解くというのもできないですし、親が教えるのも難しいですね。それに学校からの指示が結構親向けなんですよ。

なので、子どもが聞きにきたりすると、仕事もあるので、「5分待って」「5分経ったらいいよ」と、時間を決めて見るようにはしています。

小3女子ママB 小3女子ママBさん: うちも同じです。教科書を見ながら解いていくプリント課題は、よく読み込まないとわからないような問題もあったり、漢字は間違ったまま練習しないかどうか確認しないといけなかったりしますね。

小2男子ママA 小2男子ママAさん: 基本的に手が離せるのは、漢字の書き取りとか、単純な計算問題。また簡単な工作の課題が出ていて、材料を一緒に揃えれば、あとは自分で黙々とやってくれています。でも算数の文章問題となると、やはりまだ子どもが詰まってしまって、リビングで私がすぐ見られる環境でやっています。

★edu’s point★
どの学年でも保護者のサポートは必須という現状が見えてきました。特にまだ習っていない新しい単元は保護者が先生に代わって教える必要があり、みなさん困惑している様子。また、学校からの課題の指示の内容が、子どもが1人で読んで理解できる内容ではなく、保護者がサポートせざるを得ないという状況のようでした。

学校で習うからこそ定着する!家庭ではやはり難しい?

エデュ: お子さまの勉強をこれだけ見続ける機会は、これまでなかなかなかったことだったと思います。その中で、気づいたことはありますか?

小2男子ママA 小2男子ママAさん: 漢字の練習で気づいたことですが、学校では、漢字のトメ、ハネ、ハライなど、とても細かく「こんなところまで直すの?」というくらい指導してくださっていたんだなと思いました。すごくありがたかったなと。家だと子どもに字を丁寧に書くという気持ちがなく、私が注意してもなかなかやってくれない。そういう意味では学校の先生のおっしゃることは子どもに響いているんだな、と思いましたね。

小3女子ママB 小3女子ママBさん: これまで学校の教科書とか、あまりじっくり読んでいなかったのですが、改めて、学校の勉強というのは一つのことをとても細かくやるんだなというのを感じました。

小5女子ママC 小5女子ママCさん: 私も今回初めて5年生の教科書を1から見たのですが、教科書って本当に少しずつ、少しずつ、ちょっとまどろっこしいなと思うくらい、丁寧に書いてあるものだなと思いました。私の子ども時代の教科書とは全然違いますね。

★edu’s point★
家庭では甘えが出てしまうと語ったAさん。家で勉強を見ることになり、改めて学校で勉強を教わるということの意義に、みなさん気づいた様子です。

休校・自粛の生活でも子どもは変化に柔軟に対応!でも心配な面も

オンライン座談会の様子

エデュ: 学校が長期間のお休みになり、外でもなかなか遊べない期間が続きました。そのなかでお子さまにも変化がありましたか?

小2男子ママA 小2男子ママAさん: 学校がない生活になって、もう3か月近く経つのですが、平日土日問わず割と自分で朝早く起きてくれます。目覚まし時計がなくても朝7時とか、もっと早いと6時半にパッと起きてくれるので、おかげで生活リズムは崩れていないので助かりました。そんな意外な発見がありましたね。

小3女子ママB 小3女子ママBさん: 時間があるので、勉強を楽しんでいるようです。今までの学校の宿題のような漢字や計算だけではなく、自分でじっくり考える問題などにも、家にあるドリルなどを使って楽しんで取り組んでいます。

また学校に行かない分疲れていないので、難しい問題をやってみたいと思うことが多く、そういう余力が残っているんだなと思っています。「学校の勉強は簡単すぎて、つまらない」と言っていたので、今まで取り組めていなかった分野の学習も楽しくできていて成長を感じています。

小5女子ママC 小5女子ママCさん: 成成長期なので目に見えて背が伸びて、体重も増えていると思います。時間があるのでよく寝ていまして、睡眠時間は休校になる前より1時間は増えていますね。よく寝て、よく食べて、運動はあまりしていないので、太ってしまったのではと。学校始まったら体操着が入るのか心配です(笑)。

精神的なところでは、「学校の宿題はちゃんとやりたいから、塾の勉強よりも学校の勉強を先にしたい」と言うようになりました。5年生になって、今なにが重要なのか判断できるようになったのかもしれません。

エデュ: 長い間お友だちに会えない状況にもなっていますが、その点でお子さんが不満に思っていたり、寂しがったりといったことはありますか?

小2男子ママA 小2男子ママAさん: 1人っ子なので、空いた時間は本当にやることがないですね。テレビ見たりゲームをやったりパソコンでYouTubeを見たり…という生活に慣れてしまって、逆に友達と遊びたいと言わなくなってしまいました。

小3女子ママB 小3女子ママBさん: 小3女子ママBさん:本をたくさん借りてきて、その本を読むことなど、友だちと遊びたいというよりも、自由な時間がいっぱいあって嬉しい!という感じで楽しんでいるようです。こういう生活にもすぐに慣れてくれて子どもは柔軟だなと思いますね。

小5女子ママC 小5女子ママCさん: うちも友達に会いたいとは言わないですね。今ウイルスでそんな状況じゃないとわかっているからこそ言わないようです。本当に子どもって柔軟だなと。

ただ、うちも1人っ子ですけど、最近ずっと私としかしゃべっていなくて、「お母さんとしか話していないけど大丈夫?」と聞いたら、「えっ?なんで?」って言われました。「私お母さんと結構気が合うよ」と言われて。嬉しいですけど、それはそれでちょっと心配な気もしますね。

休校中の勉強について、またお子さんの生活についてお話しいただきましたが、お子さま自身は新型コロナ禍の中でも自粛生活に柔軟に対応しているようでした。
一方で学校からの課題についてや、先生の代わりにならざるを得ない状況には、みなさん苦労していらっしゃるようでした。

今回、長期間にわたった家庭学習で、改めて学校という場や、学校での授業の重要性に気がついたのではないでしょうか。

座談会の収録後に首都圏でも緊急事態宣言が解除となり、「新たな日常」がスタート。6月1日からは都内の学校も順次始まり、ようやく本当の意味での新学期が始まりました。とはいえ、短縮授業、分散登校という状況はもうしばらく続くでしょう。

今回お子さまの課題や学習を見ていく中で、お子さまの理解が曖昧だったと感じた部分や、再確認が必要そうな単元などもあったことと思います。
また、学校に通い出すことで生活のリズムがまた変わり、体調面の不調を感じる子どもも出てくるかもしれません。

遅れてしまった学習面のキャッチアップはもちろんですが、これからは子どもの心身の健康を守るためにも、学校と家庭との連携も大切になってきます。大切な子どもたちを守りつつ、元気に過ごせるようあともう少し乗り越えていきましょう。