日大櫻丘の体験型高大連携教育【エデュスタッフ訪問記】

日本大学櫻丘高等学校(以下、日大櫻丘)は、日本大学文理学部に隣接する世田谷区の高校です。教育方針に“櫻イノベーション”を掲げ、グローバル社会で活躍する力を育成しています。櫻イノベーションには5つの柱があり、そのうちの1つが「体験型高大連携教育×サイエンスリテラシー」です。この実践となる日大の出張授業を見学してきました。

高2生が大学の学びを体験

夏休みに入った7月下旬、理系選択の2年生を対象に、日大の3学部(文理学部・理工学部・生物資源科学部)による出張授業が2日にわたり実施されました。出張授業を通して、生徒は科学の楽しさや奥深さを体験し、3年次における科目選択や、大学の学部学科選択について考えます。2日間で157名の生徒が参加しました。

理工学部 物理学科

液体窒素で実験

物理学科授業

物理学科授業2

取材したのは出張授業の初日で、理工学部と生物資源科学部の教授や専任講師7名が来校。物理実験室では、高野良紀教授による「低温と超電導―液体窒素を体験しよう―」が行われました。

物理学科授業3

授業を聞く生徒

物理実験室の席は全て埋まり、女子生徒の姿も多く見られました。各テーブルに液体窒素が運ばれると、実物に見入る生徒たち。液体窒素を使った実験や、リニアモーターカーが走る仕組みの講話がありました。

 

物理学科の幅広い学び

このほか、半導体や素粒子、天文学など物理学科の授業は5つあり、物理学科だけでもさまざまな学びがあることが分かりました。

物理学科講師

物理学科教授