男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~男子中をつなぐ特集・第2弾~(2ページ目)

本当のところは?男子校にありがちなイメージ

創立以来の歴史を積み重ねてきた各校に「持たれがちなイメージ」についても、思わず納得してしまうコメントが連発しました。

日大豊山 田中先生
私学にはさまざまなイメージが定着しがちなものですが、本校は運動部で成績を残せる生徒しかいないかのように言われがちですね。いわゆる「ゴリマッチョ」なイメージですが、実際には文芸部や鉄道部、さらに私が顧問の書道部などもアクティブな活動をしています。放課後の校舎内はいつでも学園祭のような雰囲気でみんなが楽しそうに、いやむしろ騒がしく活動していますよ。

足立 相澤先生
本校も、「男子校足立学園=運動部が盛ん」と思われているなと感じる時がよくあります。しかしながら文化部も盛んで、例えば書道部は学園祭でのパフォーマンスが圧巻ですし、全国表彰を受ける生徒もいます。活発な生徒も内向的な生徒も、自分の居場所を見つけ、誰でもヒーローになれる環境が男子校にはありますよね。

勢ぞろいした制服の展示は圧巻です
勢ぞろいした制服の展示は圧巻です(2022年度の東京私立男子中学校フェスタ)

芝 池之上先生
本校の生徒は物静かでおっとりとした気質が特徴なのですが、良い悪いの基準を超えて、負けず嫌いなオタクの割合がとても多いですね。それなりにプライドや負けん気を持っていますので芯が強いと感じています。そうした点が大学受験で自分と向き合う際の強さや部活動でのコンテストに活かされています。全国大会に出場する部や、コンクール・コンテストに入賞する部もあるんですよ。

聖学院 清水先生
キリスト教校は穏やかで優しい生徒が多いと思われており、それは事実ですが、生徒の過ごし方は自由闊達で構わないと考えています。校舎屋上で養蜂をしており北区の特産品としてハチミツ販売企業の社長をしている生徒もいれば、女子聖学院の生徒とともにパラリンピックのボランティアに参加した生徒もおり、社会につながることを重視しています。周囲の生徒から刺激を受けて意外な行動力を発揮できる点が本校の強みです。

フェスタの会場となった芝の大講堂を利用した説明会
フェスタの会場となった芝の大講堂を利用した説明会(2022年度の東京私立男子中学校フェスタ)

桐朋 河村先生
卒業生からはとても自由な時間を過ごせたと聞くことが多いです。したがって、本校は「自由放任」のイメージが持たれているようですが、放任と見守りは大きく異なるとお伝えしたいですね。好き勝手に過ごすことと、責任感を持って自分なりの時間を過ごすというのはまったく違ったものです。

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