都内の人気男子校が集結!~男子中をつなぐ特集・第3弾~

20回目を迎えた6月の東京私立男子中学校フェスタ(以下、男子中フェスタ)には約2,000組の来場者が会場を訪れ、限られた時間内に「たくさんの学校を知って受験校を見定めよう」という独特な熱気に包まれることになりました。都内の人気男子校が集まったこの貴重な機会に、各校が3組に分かれて座談会を実施。男子校としての教育方針から先生個人が抱く使命感に至るまで、あらゆる議題に対しての本音トークをご紹介します。

■座談会(連載1回目)の記事はこちら⇒男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~男子中をつなぐ特集・第1弾
■座談会(連載2回目)の記事はこちら⇒男子中の先生が本音をぶつけ合う座談会~男子中をつなぐ特集・第2弾

男子中フェスタ リアル開催の手応え

2組目となる今回の座談会には、京華中学・高等学校の町田英幸先生、城北中学校・高等学校の清水団先生、巣鴨中学校・巣鴨高等学校の大山聡先生、成城中学校・成城高等学校の中島裕幸先生、世田谷学園中学校高等学校の北原透先生、高輪中学高等学校の松崎武志先生、東京都市大学付属中学校・高等学校の草間雅行先生にお集まりいただきました。(校名五十音順)


城北 清水先生:
昨年度に開催された男子中フェスタへの来場者は約1,000組でしたから、今年は倍と言っていいほど人数制限を緩和したことになります。私も当日の説明会に参加した後、各校の「学校紹介ムービー」を見ていたら、その表現の幅広さに驚かされると同時に感心させられました。

城北中学校・高等学校の清水団先生

巣鴨 大山先生:
そうですね、一昨年の男子中フェスタは中止せざるを得ませんでしたが、ようやく以前の来場者数に近づいてきたようです。ミニ説明会には多くの受験生保護者の方がお出でくださいましたし、教室ブースの本校生徒が質問にお答えするコーナーは大好評でした。

巣鴨中学校・巣鴨高等学校の大山聡先生

世田谷 北原先生:
保護者と同様に、受験生の皆さんも学校の様子を直接見たり、在校生からの話を聞いてみたいと思っていたはずです。今年の男子中フェスタでは、そういった熱意がとても強く感じられました。きっと、保護者の多くが「キュートに育った中学生」の姿を見て、わが子の成長イメージを持てたことでしょう。

世田谷学園中学校高等学校の北原透先生

高輪 松崎先生:
本校は「鉄道研究部 活動ムービー」で男子に大人気なクラブ活動の魅力を紹介しました。その反響もさることながら、午後の部の早い時間帯には、1,200部も用意していた学校案内などの資料が無くなるほどの勢いがありましたね。各校の「在校生パネルディスカッション」は早々に席が埋まってしまい、入場できなかった来場者親子に担当の先生が謝っていました。

高輪中学高等学校の松崎武志先生

京華 町田先生:
5年ほど前から男子校人気の波が高まっており、今なお衰えを見せていません。今年のオンライン予約受付では、開始と同時に約10,000件のアクセスがあり、問い合わせは全部で400,000件となりました。その中から約2,000組が来場することになりましたが、どの男子校でも「説明会への参加予約が取りづらい」と聞いています。イベント参加率は7割を超えたら成功と言えるのですが、ほぼ定員いっぱいになった今年の結果には保護者の大きな期待を感じます。

京華中学・高等学校の町田英幸先生

成城 中島先生:
まずは「リアル開催ができて良かった」の一言に尽きます。以前の男子中フェスタでの催事では本校の在校生保護者が参加しており、今年は残念ながら見送りになりましたが、各校の先生だけでなく在校生も団結して盛り上げた結果が形となったことに安堵しています。

成城中学校・成城高等学校の中島裕幸先生

都市大付属 草間先生:
今年の男子中フェスタでは、生徒が参加したイベントや相談会が人気を博したようですね。本校の校内説明会では生徒が司会進行を務めており、参加された保護者からは大変好評です。来年の男子中フェスタでは、在校生とともに来場者の期待に応えていきたいと考えています。

東京都市大学付属中学校・高等学校の草間雅行先生