地方から東京のトップ進学校への受験をサポートする!現役高校生たちの取り組み(2ページ目)

地方と東京の学習環境の違いは情報の格差

地方から都内の学校に受験すると聞くと、大学受験をイメージしますが、実は地方から都内の中学・高校の進学校への受験希望者もいるとのこと。ファーストペンギンの誕生も、こんな状況が背景にありました。

森中さんは、開成に通う友だちが群馬から都内に下宿して、学校に通っているということを知り、現役生の視点から都内の進学校情報を伝えていこうと考えたのがこの事業への糸口となりました。

「自分たちは都内の大手塾に通って、勉強して入学しましたが、地方の人たちはどうやって勉強してきたんだろうと興味を持ったんです。聞くと自学自習だったとのこと。それはすごい努力だと思うんですが、それと同時にもっと良い方法があるのではとも思いました」(森中さん)。

地方と東京の学習環境の違いに気がついた森中さん。その違いの一つが「情報」ではないか、自分たちが普段使っている参考書、勉強のやり方、都内では当たり前のように共有されていた学習に関する情報が、実は地方の受験生にとって、とても重要なことではないかと気がついたそうです。

「こうした情報は『東京受験.jp』というサイトで発信していたんですが、実際に合格する学力をつけるためにはやはり直に教える必要があると思うようになりました。でも地方に出向いて実際教えるのは現実的ではありません。でも今は、このZoomなどITを活用すれば対面授業の再現を『いつでも、どこでも』できると思ったんです。」