中学受験、家庭教師をつけたいと思ったら、確認しておきたいこと

中学受験塾に通っているお子さまが、「塾についていけない」「なかなか成績が伸びない」とお悩みのご家庭もあると思います。そこで、塾に通いながら家庭教師をつけようか悩んだ時に、知っておきたいポイントを、プロ家庭教師の西村則康先生に伺いました。

家庭教師をつける目的とは?

家庭教師に何を期待したいのか、まず整理してみよう

家庭教師に何を期待したいのか、まず整理してみよう

ご家庭が家庭教師に求めることは、大きくけると以下の3つにまとめることができます。

①教科の内容を補強して欲しい

②学習のプランニングや、やり方を教えて欲しい

③子どもの学習へのモチベーションを高めて欲しい

番号が大きくなるにつれて、要求される家庭教師の力量が高度になります。教科を教えて欲しい場合には、大学生のアルバイトで間に合うこともあるでしょう。

しかし、学習のプランニングを行う場合には、専門教科以外の教科に関しても、プランニングをできる力量が求められます。また、通塾しながら家庭教師を併用する場合には、各塾のシステムに精通している必要もあります。

さらに、学習へのモチベーションを高めるためには、子ども一人ひとりの特徴を感じ取ることができる感受性に加えて、改善策を提示できる経験値が必要です。

ご家庭のニーズとしては、①の方は意外に少なく、②もしくは③の方が多いです。

お子さまの学習へのモチベーションを高めたいというご家庭が多いのはなぜ?

子どもは元々好奇心の塊で、モチベーションがあるはずです。しかし、それまでの勉強でモチベーションを消失してしまっているケースが多いのです。

塾から指示を受け大量演習を繰り返しても成績上がらず、結果が出ないので、叱られているお子さまも少なくありません。こうした経験をすることで、モチベーションが下がってしまっているのです。

この場合に求められる家庭教師の力量は、「大量にある塾の宿題から重要なものを取捨選択し効率を図ること」です。

つまり量を減らして子どもの負担を軽くすることによって、モチベーションをもう一度高めるという作業をするのです。そのために、取捨選択する力と効率化する力が必要になります。