神奈川県の公立中高一貫5校応募倍率から見る入試の状況【2020年度】

東京都、神奈川県の私立中学校入試解禁日2月1日を目前に控え、中学受験への緊張感が高まってきています。そして2月3日は、東京都の都立中高一貫校、神奈川県の公立中高一貫校の検査日。「都立中高一貫10校応募倍率から見る入試の状況【2020年度】」でもお伝えしたように、都立中10校の平均倍率は約5.7倍と狭き門でしたが、神奈川県の公立中高一貫校の倍率はどうなのでしょうか。調べてみました。

相模原中等教育は志願者数が若干減少するも約7倍の高倍率

神奈川県の公立中高一貫校の応募倍率2018~2020年(1月16日時点)

学校名 区分 募集定員 2018年 2019年 2020年
志願者数 競争率 志願者数 競争率 志願者数 競争率
神奈川県立相模原中等教育学校
(中等教育)
男子 80 600 7.5 587 7.34 550 6.88
女子 80 683 8.54 688 8.6 595 7.44
計 160 1,283 8.02 1,275 7.97 1,145 7.16
神奈川県立平塚中等教育学校
(中等教育)
男子 80 421 5.26 396 4.95 409 5.11
女子 80 423 5.29 438 5.48 441 5.51
計 160 844 5.28 834 5.21 850 5.31
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
(併設型)
男子 40 330 8.25 301 7.53 276 6.9
女子 40 236 5.9 216 5.4 209 5.23
計 80 566 7.08 517 6.46 485 6.06
横浜市立南高等学校附属中学校
(併設型)
男子 – 352 – 348 – 328 –
女子 – 503 – 473 – 499 –
計 160 855 5.34 821 5.13 827 5.17
川崎市立川崎高等学校附属中学校
(併設型)
  120 535 4.46 519 4.33 492 4.1

※インターエデュ編集部調べ
※横浜市立南高等学校附属中学校:募集定員の男女おおむね各80名です。
※川崎市立川崎高等学校附属中学校:募集定員の男女別定員は設けていません。

神奈川県内の公立中高一貫校で最も高い倍率を出している学校は、神奈川県立相模原中等教育学校。神奈川県立相模大野高等学校を母体校に2009年に開校した学校で、第1期生から東大合格者5名を輩出し、2019年には初の東大理Ⅲの合格者を出すなど高い進学実績が注目されています。

続く高倍率の学校は、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校。2009年に高等学校、2017年に附属中学校が開校、校名の通り理数系に特化した学校です。実験施設が充実していて、たとえば生命科学実験室ではなんと遺伝子解析が行える設備を整えるなど、大学並みの設備で注目を浴びています。進学先もやはり理系大学が多く、2019年の進学実績においては、東京理科大学に過年度生も合わせて63人の合格者を輩出、海外大学の合格者数も14人に上るなど、勢いのある学校です。

志願者数の男女数を見てみると、女子の人数が男子よりも多いことがわかります。これは神奈川県特有でなく中学受験全体に言える傾向で、特に東京都、神奈川県では高校受験において女子の選択肢が少ないことが理由として挙げられます。

その中でも、横浜市立南高等学校附属中学校において特に女子の志願者数が多いのは、県立相模原、県立平塚、市立横浜サイエンスフロンティアでは募集人数が男女同数なのに対し、市立南は、男女おおむね80名としています。それは1次選考で成績上位から男女各70名を決定し、2次選考においては男女の区別なく募集定員までの20名を合格者として決定する選考方法となっており、より女子の合格の可能性が高いからとも言えます。

このように志願者数、倍率を紐解くと中学受験事情や進学実績の影響が見て取れます。
ぜひ、このような情報にも目を向けてみてください。

■参照元
・令和2年度神奈川県立中等教育学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果
・平成31年度神奈川県立中等教育学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果
・令和2年度横浜市立高等学校附属中学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果
・平成31年度横浜市立高等学校附属中学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果
・平成30年度横浜市立高等学校附属中学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果
・令和2年度川崎市立川崎高等学校附属中学校の入学者の募集に係る志願者数集計結果