【座談会】女子校ママたちが語る~母と娘の女子校ガールズライフ(前編)(2ページ目)

とにかく中1は学校に慣れればいい

鷗友学園女子中Cさん:うちも昨年入学しました。入学前のイメージは、割とおとなしめというか、真面目な印象がありました。でも文化祭での部活での発表を見るとキャーッと騒いでいる子もいて、きっと騒ぎたい子は騒ぐし、文学少女みたいな子もいて、そんないろんな子と出会う場があればいいなと思っていたので、きっとこの学校でも居場所が見つかると思いました。

入ってみて思ったのは、意外と自由だったこと。進学校ですし宿題も大変という噂は聞いてましたが、毎週小テストがあるわけでもないし、どちらからというと勉強は自分で計画を立てて、自分で事を進めていかないといけない。中学受験で膨大な量の勉強をしてきたものですから、ちょっと不安になって、夏休みの面談のときに先生に聞いてみたんです。でも先生は「とにかく中1は学校に慣れればいいんです。居場所を見つけて人間関係を整えられれば十分で、安定してくればおのずと勉強はついていき、まわりの友だちがやり出せば自分からやり出しますよ」と。

なるほど!と思いまして。女の子って人間関係ですべて決まるし、情緒が安定すればそこを土台にしていろんなことができるようになるな、と思いました。

とはいえ、優秀な方も多いですし、平均点の分布とかも出たりします。学校には成績管理シートというのがあって、次回のテスト対策を書き込んで先生からコメントをもらうというのはあったりするので、そういうことはしっかりやりつつも、1年生では楽しく居場所を作るということでいいのかなと思います。

3日1回の席替え。群れを作らない女子校ならではの配慮

エデュ:情緒の部分をとても大切にしているのは女子校ならではの感じがしますね。1年生の時は特に重要ですね。

鷗友学園女子中Cさん:女の子ってすぐにグループになりがちですが、そうならないように3日1回、2年生くらいまでなのかな、席替えをするんです。高校生もわりと席替えしているみたいですね。グループワークやペアワークを誰とでもすぐにできるようにやっているので、あっという間にクラスのお友だちがきゅっと仲良くなって本当に楽しそうです。人間形成をとても大事にしている学校なんだなと改めて感じました。

エデュ:女子の特性ですぐ群れになってしまうということを考えての女子校ならではのサポートともいえますね。

鷗友学園女子中Cさん:まさにその通りですね。女子校をやってきたところのノウハウというか。席替えはもう20年くらい続けているそうです。

吉祥女子中Bさん:うちの子は1クラス43人とかすごく多くて。だから入ってすぐにクラスごとに学校の校外施設に行って、クラスの子と数日間一緒に過ごすということをしてました。あとひと月に1~2回、カフェテリアランチというのがあるんです。クラスごとに先生とバイキング形式のランチ食べるそうで、その際の席は、いま席替えアプリというものがあるそうで、それでランダムに席を決めるみたいですよ。女子校ならではの気遣いだなと思います。