【座談会】女子校ママたちが語る~母と娘の女子校ガールズライフ(前編)(3ページ目)

女子という枠が取り払われた自由な学校生活

女子という枠が取り払われた自由な学校生活

エデュ:これまで学校生活を過ごしてきたお子さんの様子はいかがですか。

横浜共立学園高Aさん:うちは他の私立小学校からの入学だったんですが、最初の頃は公立小学校から入学されたお嬢さんたちの言葉づかいや、奔放なところなどに戸惑っていたようですがすぐに慣れたようです。また、先ほどお話ししたように、責任を持った行動を求められることで自分に対しても責任を持ち、6年の間でずいぶん成長したと感じてます。

また、女子生徒しかいない中で、男性がすると思われがちな仕事も含めてすべて女性がするので、性別を意識せず、本当にのびのびと過ごすことができました。

吉祥女子中Bさん:とても楽しく通ってます。入学当初はとても緊張しましたが、慣れてきて、休日に友達の家に遊びに行く余裕も出てきましたね。

鷗友学園女子中Cさん:それはすごく楽しそうで。逆に幼いんじゃないかというくらい。休み時間は汗びっしょりになって本気の鬼ごっこや、空気の抜けたバレーボールが転がっていたからそれでドッチボールをしたとか、小学校の頃には考えられなかったように生き生きとしてます。帰ったときの様子を見ると、通学で疲れたりもしていると思うんですが、受験期で疲れて帰ったときと違って、充実した疲れという感じです。

吉祥女子中Bさん:うちも「クラスでおしくらまんじゅうした」とか言ってた!

鷗友学園女子中Cさん:男子の目がない良さというのがあるのかなと。女子はこう過ごさないといけないということがすべて取り払われちゃう。

大切なのは本人のフィーリング。「ここの生徒になりたい」という気持ち

エデュ:進学にあたっては女子校か共学か、いろいろ検討されたと思いますが、決め手となったポイントはどういうところでしたか。

吉祥女子中Bさん:うちの娘は最初から女子校にしか興味なかったんですね。こういうと世の中の男の子に申し訳ないんですけど、やはりちょっと幼いところがあって、娘のクラスではそのせいで授業が中断したということがあり、わりと真面目な子なのでそれが嫌だったようです。なので最初から女子校ありきでした。あと私自身、ミッション系の女子校出身でそこで今でも尊敬できる一生のお友だちがたくさんできたので、そういう環境に娘を置きたいという影響も大きかったと思います。

エデュ:何校くらいご覧になりました?

吉祥女子中Bさん:私は7、8校。娘はその中から5、6校実際に行きました。家から通いやすいところに割といい学校もあって、私はここもいいなと思ったんですが、娘はあまり好きじゃないと。やはり本人のフィーリング、ここの生徒になりたいという気持ちは大事だと思ってそこは尊重しました。

横浜共立学園高Aさん:うちは最初から男子だから、女子だからというくくり方をされたくなかったのと、本人が女子校を望んだので。とはいえ女性でもあるので、最低限の品格は身につけて欲しいなと思い選びました。共学も見学に行きましたが、我が家では逆に女子校の良さを確認する形になりましたね。

学校見学は、私は7校ほど、娘は5校ほどうかがいました。今の学校はいろいろ見てきた中で私の方から娘にすすめて、娘も気に入ったようでした。実はもう1校と最後まで迷ったのですが、2月2日に合格をいただいて最終的に娘が選びました。

エデュ:Aさんは私立小学校からいわゆる外部受験ということで入られたんですよね。

横浜共立学園高Aさん:家が横浜ですが、小学校は東京都内の私立小学校に通ってました。でも中高になると校舎がいま住んでいるところからさらに遠くなり、通学時間がかかってしまうんです。それと本人が「違う世界を見てみたい」とも言いましたので、夏頃まで迷ったんですが外部受験を決めました。

鷗友学園女子中Cさん:うちもみなさんとほぼ一緒の理由です。女子校がいい、男子は嫌だと。私も女子校の出身で、女子校時代の友人と会うときも一緒に連れていったりしたことも影響しているかもしれません。また私自身共学に行ってないのと、女子校の良さばかり知っちゃっているので、どちらかというと寄せていたと思います。

ただ最近は共学化とか附属校化の流れもあるので、一応共学の文化祭にも行ってみたんですが、本人が全く興味なく、あっさりと女子校がいいと言ったので、やはり7、8校見て、娘も6校ぐらい行ったかな。本当は吉祥女子も行きたい学校の一つだったんですが、家からだと1時間くらいかかってしまうんですよ。本人の限界値として、通学に1時間は超えたくないということで、家からでは30分ほどで行ける鷗友にしました。

あと、やはりきれいな学校がいいと言ってました。結果的に今の学校の校舎は古いほうなんですけど、共学の校舎よりはきれいかも。

エデュ:制服とかも判断材料になるんでしょうか。

鷗友学園女子中Cさん:娘の場合は私服の学校より、やはり制服を着たいという思いがありましたね。

吉祥女子中Bさん:それはあると思う。かわいい制服がいいというのはすごく。あと最寄り駅が好きじゃないという理由で嫌だといった学校もあって、やはり普段行かないエリアは怖いようです。毎日通うのは本人なので、なるべく本人が気持ちよく通えるところがいいと思います。

エデュ:AさんやCさんはは通学時間を気にされたということでしたが、Bさんは通学時間はどれくらいなんですか。

吉祥女子中Bさん:わりと近くて自転車だと15分くらい。でもお友だちと一緒に行きたいから電車で30分くらいかけて通ってます。学校は自転車通学OKなんですよ。でも今はちょっと心配なんで、高校生くらいになってからでもいいかと。

鷗友学園女子中Cさん:すごく遠いところから、1時間半超えとかのお友だちもいて、入学したばかりの頃はほんとみなさん「家に帰った途端に倒れてます」っていう声も聞きました。

吉祥女子中Bさん:あと地震が来たらとかいろいろ考えると…。震災の時は学生さんも帰宅難民になって帰れず怖いをしたということを娘に言ったことがあって、それも頭にあったのかも。それに親としても、通いやすいところ、シンプルにいけるところがいいかと思いますね。