【公立・私立の共学保護者座談会:後編】塾との綿密な連携とサポートで乗り切った中学受験(3ページ目)

家族の協力で受験勉強をスムーズに

家族の協力で受験勉強をスムーズに

エデュ:今、お話に出ましたように、受験勉強中うまくいかないこと、大変だったこともあったと思います。そういったことをどのように解決していったのでしょうか。

A 桜修館中学ママAさん:息子は典型的な理系で、算数しか勉強しないときがありました。国語は嫌いで作文のテストにはすごく苦労しました。私が言っても聞かないので、夫が1年くらいかけて毎週末見てくれました。父親の言うことだと聞くんですね。私と2人だと険悪な雰囲気になったりしてしまうこともあるんですが、夫が参加してくれて助かりました。上の娘のときも、娘は逆に理系が苦手だったので、浮力の勉強では夫がバネばかりを買ってきて一緒に勉強したりもしました。

エデュ:お父さまも積極的に携わられていたんですね。

A 桜修館中学ママAさん:そうですね。勉強のベースは私の方でやっていたんですが、困ったときには夫を頼ったので、適度にサポートしてくれたのは良かったです。

エデュ:Bさんは日本とハワイと行ったり来たりという状況での受験勉強だったそうですね。

A 市川学園中学ママBさん:大変でした! 最終的に本帰国したのが昨年の4月で、受験勉強中は娘と息子と一緒に日本に帰ってきて、その間に塾に通って、ハワイの学校もあるので、また帰るとかそんな生活でした。それに娘は英語以外、全部苦手で。自分も一緒に受験勉強をしていた感じもあります。それと、ハワイは受験なんて虐待だと思われるくらいの土地柄なんで(笑)、やはり受験モードに切り替えるのが大変でしたね。

エデュ:Cさんはいかがですか。

A 広尾学園中学ママCさん:うちもAさんと同じで、理系は得意だったんですけど、国語は苦手で。どちらかと言えば少し幼いタイプだったせいか、読解力に欠けるところもあったのかなと思いましたが。なので国語専門塾が近くにあったので通わせようかと思ったのですが、塾をサボる傾向の子だったので行かせても無意味かなと思って。結局、通っていた塾の先生を頼りながら乗り越えましたね。得意な算数と理科を伸ばして、国語はもう漢字だけできればいい、できることだけやろうと作戦を練りながらでした。

エデュ:すべてやるというより、得意なところをとことん伸ばして、良い意味で勉強の取捨選択をしていったんですね。