今回は、2021年度の入試情報の中から、新たな動きがあった学校についてお伝えします。
世田谷学園にて「理数コース」が新設
2019年度に導入の「算数1科入試」で人気を集めた「世田谷学園 中学校・高等学校」。2021年度には、「理数コース」が新設され、将来理系を目指す受験生の注目を再び集めています。
「理数コース」では、中学1年次から理数系のカリキュラムを充実させ、早くから理数系の力を伸ばしていくことを目的としています。中高6年間で数学と理科の授業時間数が350時間ずつ増え、実体験を通して学べるプログラムも多彩です。
2020年度入試では、2月1日午前入試でも実質倍率(受験者数に対する合格者数)は3.95倍と高倍率だった世田谷学園。2021年度はさらに激戦が予想されます。
鷗友学園にて算数の解答用紙が変更
桜蔭・女子学院・雙葉の女子御三家に続く、新御三家・準女子御三家などとも言われ、女子の難関校である「鷗友学園女子中学高等学校」。2021年入試の算数の問題・解答用紙が、B5(見開きB4)判からA4(見開きA3)判に変更となります。
鷗友の算数の入試は、問題用紙に解答欄がある形式で、途中式や答えにいたった過程も点数の対象となります。
問題・解答用紙変更の解説動画では、2020年度までの解答用紙と2021年度入試での解答用紙を比較し、違いを伝えています。
動画では、解答の注意点として
・小問ごとに枠内に、式・図・考え方を書く
・最終的な答えは、枠内の解答欄に書く
・枠外や表紙の裏に書いたものは採点対象外
という説明もありました。
なお、傾向や難易度はこれまでと同様とのことです。
過去問に取り組むときには、入試本番で配布される解答用紙と同じサイズのものを用意し、慣れておくことも重要です。入試本番に練習していたものと異なる解答用紙が配られると、動揺して調子を崩すこともあるからです。鷗友学園を受験されるご家庭は、必ず動画で確認をしておきましょう。