中学受験、帰国生以外でも受けられる英語入試

中学受験で英語入試を実施している学校は、一都三県で2018年112校、2019年125校、2020年141校(首都圏模試センター調べ)と増えています。この傾向は特に女子校で見られます。
そこで今回は、英語入試はどんな試験内容なのか、どういった力が求められているのかをお伝えします。英語入試を実施している女子中高一貫校の一覧も必見です!

中学受験での英語入試とは?

中学受験での英語入試とは?

以前から帰国生が私立中学を受験する際に、英語入試が行われるというケースはありました。
しかし、2014年頃から帰国生だけではなく、一般入試の試験科目にも英語を取り入れる学校が出てきました。

英語入試の内容に関しては、大きく、

・2教科+英検等の資格(当日に英語の試験はない)の試験
・4教科型、2教科型でたとえば国語+英語など英語を選択できる試験
・英語のみの試験

3つのパターンがあります。

では、英語入試で求められる英語のレベルはどの程度なのでしょうか。

学校によって異なりますが、英検4級程度から英検2級の高いレベルまでさまざまです。
また、英検3級~2級以上の資格を取得している受験生に、特待生制度を適用する中学校もあります。

英語入試の内容は?

英語入試ではどのような問題が出題されるのでしょうか。

主には、GrammarやReadingの力をみる選択式の問題と、単語を書かせるWritingの問題が多く、英語4技能の力を試す試験においては、Listeningと面接でのSpeaking試験が加わることもあります。

いくつかの英語入試の内容を見てみましょう。

共立女子第二中学校・英語(4技能型)入試

4技能型とうたっているように、Listening・Readingに加え、2020年入試からはWritingを導入し、Speakingに関しては、従来日本人教師による英語面接が、2021年入試からはネイティブ教員が対応することになりました。英語のレベルは英検4級~3級が要求されます。加えて、600文字~800文字の日本語の作文もあります。

文化学園大学杉並中学校・英語特別入試

筆記試験として、Listening(25分)、Reading・Writing (25分)があり、その後口頭試問として、Speaking(10分)+日本語面接(5分)があります。

桐朋女子中学校・Creative English入試

英語のスピーチ映像を見た後に、その内容に関する選択式問題と英作文のペーパーテストがあります。加えて、英語面接が行われます。

日本大学豊山女子中学校・英語インタビュー型入試

出願資格は、英検3級以上取得、またはそれに準ずる能力となっています。2021年入試では、新型コロナウイルス対策として「オンライン入試」を予定しています。内容は、英語を用いてのコミュニケーション力をみる面接試験(10分程度)となります。