【中学受験カレンダー】学年別、秋にやっておきたいこと

中学受験において、秋はとても大事な時期です。6年生は入試本番に向けた調整に入りますし、新4年生の入塾テストもあります。秋にやっておきたいことや学習のポイントについて学年別にご紹介します。

9月~11月の主なイベント

新4年生:大手塾の入塾テスト
ほとんどの塾は新4年生のカリキュラムを3年生の2月からスタートします。そのため10月ごろから入塾テストが実施されます。

4、5年生:重要単元見直しの時期
6年生に向けて、勉強の難易度がさらに上がる時期です。得意だった科目で急に点が取れなくなることもあります。重要単元をおさらいしながら、学習を進めましょう。

6年生:模試と志望校別対策
首都圏模試や大手塾の公開模試が行われます。大手塾では志望校別特訓もスタートし、入試本番に向けた調整時期に入ります。

新4年生~6年生、学習のポイント

新4年生

大手塾では、入塾テストの結果を踏まえてクラス分けもあります。塾の評判や入塾テストについて情報を集め、よりよい中学受験のスタートが切れるようにサポートしてあげてください。入塾テスト対策として、漢字を1学年先まで学習することをおすすめします。また、家庭内で問題文をよく読んでから解く習慣をつけてください。よく読まないで解き始めてしまうお子さまには、問題文を音読させることをおすすめします。

4年生

4年生の夏までに習う算数の単元は、分数、小数、約数など重要なものが多いです。これらの学習が不十分だと4年生の秋以降に習う単元が理解できなくなることも。お子さまが新しい単元について理解ができていないと感じたら重点的に復習をしましょう。

5年生

5年生の秋から学習内容が難しくなり、暗記をする学習方法ではテストの点が取れなくなることがあります。「なぜそうなったの?」「その式で何を求めたの?」といった質問をして、考えながら勉強をしているかチェックしましょう。

国語は問題文の難易度があがり、大人の視点で書かれたものや抽象的な内容などが出題されます。お子さまにとって理解しにくい問題文があったら、お子さまと一緒によく読み返し、大人の視点や抽象概念など説明してあげてください。ニュースや映画、ドラマなどを一緒に見て、お子さまの知識を広げてあげるのもおすすめです。

6年生

6年生の秋は模試が頻繁に実施され、塾の志望校別特訓も始まります。志望校・併願校を決めるタイミングでもあるため、模試や授業の合間を縫って、学校のイベントに足を運ぶこともあるでしょう。
非常にハードなスケジュールになりますので、塾の宿題やテストの振り返りをすべてこなそうとするのではなく、ポイントを押さえて学習することが大切です。

塾の宿題に関しては、塾の先生に優先順位をつけてもらい、無理なく進めるようにしましょう。テストの振り返りについても、間違っている問題をすべて振り返るのではなく、解説を読んで理解ができる問題を中心に振り返ることをおすすめします。難易度が高い問題まで振り返ると時間のロスになりますし、子どもの自信を失わせる原因にもなります。