先輩ママに聞いた!医師ではない“一般家庭”の医学部進学ストーリー(2ページ目)

医学部合格に必要な力はズバリ「メンタル」!

医学部合格に必要な力はズバリ「メンタル」!

エデュ:お子さまは医学部受験対策をどのように行っていましたか?

Aさん:娘は部活第一の学校生活を送っていて、高3の8月まで続けていました。そのため、大手塾のカリキュラムが合わず、授業の開始時間が遅い小規模塾の季節講習に行ったぐらいで、学校の放課後講座や朝勉強などのサポートを中心に対策を行いました。
国語と英語はよくできたのですが、数学、化学が苦手だったので、学校に朝7時にいって先生に見てもらいました。また、移動時間などの隙間時間を利用し、自分なりの勉強計画を立てて実行していました。

エデュ:医学部受験に特化した勉強に関しては、いつからどのように行っていたのでしょうか。

Aさん:娘が大学受験をした当時はセンター試験でした。「医学部合格にはセンター9割」と言われていたので、模試でも定期試験でも、どんな試験でも9割を取ることを目標に日頃から学習をしていました。
高3の夏休みは、娘は部活の練習と試合で目一杯の生活でした。しかし、まわりはその間に力を付けていたので、9月の大手塾の模試の結果がぼろぼろだったんです。
そこから火が付きました。部活も終わったので、ひたすら勉強する日々でした。

エデュ:小論文対策はどのように行いましたか?

Aさん:小論文は国立の推薦で提出したものを1つのひな形にして、その構成で他の学校の小論文も書けるように対策をしました。
ひな形を作るにあたり、学校の先生や学校の実習先の大学の先生など、ありとあらゆる方に添削してもらって、文章を磨いていきました。

エデュ:受験校はどのように決めていきましたか?

Aさん:医学部の受験は推薦が始まる10月から国立の2次がある3月まであります。国立志望でしたが、わが家は絶対に現役合格、浪人はないという方針だったので、合格の可能性が高いところを受験しました。私立の推薦に出願しつつ、センター試験対策を12月まで。そこから過去問に取り組み、問題の合う大学を見極め、日程とにらめっこしながら担任の先生と受験校を決めていきました。

エデュ:医学部受験に必要な力はズバリ何だと思いましたか?

Aさん:メンタルだと思います。受験が10月から3月まであるので、その中で落ちるときは落ちます。絶対に次こそ受かるという強い意志と、最後まで受験を諦めない気持ちが大事だと思いました。
しかし、娘ははなから受験に臨む強い気持ちを持っていたわけではありません。娘は受験日以外国立の後期試験の頃まで毎日学校に通っていました。入試結果を1人で受け止めるのが怖く、担任の先生と同級生と一緒に見たそうです。残念なときは泣いて泣いてどうしようもなかったという話も聞きました。
先生が「娘さんは試験を受けるたびに逞しくなっていきましたよ」とおっしゃっていて、友人と先生に支えられ、受験をする中で成長していったのだと思いました。

医学部を目指すご家庭へ。先輩ママからのメッセージ

エデュ:最後に、医学部受験を目指すご家庭に向けてメッセージをお願いします。

Aさん:医学部への進学は医師免許を取って医師になること前提にしています。なので、6年間で無事に医師免許を取れるか、その適性が受験で見られます。就職活動のような雰囲気があるのが医学部受験です。絶対に医師になるという強い気持ちを、面接や提出書類を通して表現していくことも大切だと思いました。

また、金銭面で実は私立大学への進学は厳しかったのですが、子どもがやりたいと思ったことに対してお金を理由に反対したくなくって。奨学金について調べると思いのほか方法があることを知りました。

一般家庭でも、お子さまが本当に医学部に行きたいと思うのであれば道はあります。諦めない気持ちがあれば何とかなります。応援しています!

■関連記事
【医学部受験Q&A】医学部の学費は? 推薦入試で男女に差はある?
・ 【医学部受験】知っておくと差がつく!小・中・高保護者向けセミナー動画公開
私立大学医学部の学費ランキング【2023年受験向け情報】
医学部受験の面接は何を見る? 小学生の保護者も知っておきたいこと