親として自信が持てるようになる「見守る」子育ての実践書(2ページ目)

親としての自信とは、「他所はよそ、家はうち」と思えること

親としての自信とは、「他所はよそ、家はうち」と思えること

エデュ:本書では、遊びや家庭学習、人間関係と幅広く、さまざまのシーンにおいて親の関わり方のコツが紹介されていますね。

小川先生:学習指導、中学受験に関わって30年になります。その経験の中ではっきりしてきたことは、家庭環境や親子関係、学校、地域の繋がりなど、子どもを取り巻くあらゆる要素が絡み合って、子どもの「学ぶ力」「育つ力」が伸びていくということです。

そこで、本作では、生活習慣、友人、学校の先生といった人間関係、YouTube、ゲームなど子どもに関わるさまざまな場面を取り上げ、親としてどう向き合っていけばよいのかを具体的に説明しました。「生きたガイドブック」になればいいなと思っています。

エデュ:まさに「生きたガイドブック」ですね。ご家庭それぞれに気になるところがあると思いました。

小川先生:「気になったところがそれぞれに異なる」というのが大事なのです。

それがお子さんの「個性」ですし、親御さんがこれまでに生きてきた歴史や背景も表れます。

親としての自信とは、「他所はよそ、家はうち」と思えることでもあります。

「わが家はこれで良い」「うちの子はこれで良い」って言えたら、親としてもお子さんとしてとても良い状態です。

本の中に書かれていることを全部できるようになることが「見守る」子育てではありません。読みながら、「ここはできてる」「ここはこうやってみよう」と感じることができれば、「わが家なりのチョイスが出来ている」ということ。

そんな親御さんであれば大丈夫です。安心してほしいと思います。

edu’s point

小川先生は最後に、「親として自信を持って子どもを見守ってあげられる状態にしていきたい」とこれからのビジョンも語ってくださいました。そのために、子どもを取り巻く社会の最小単位である家庭、その基盤となる夫婦関係、そして学校、地域と豊かに繋がり合えるようにしていきたいとのこと。その取り組みの一つ、親同士の交流ができる「オンラインサロン」がすでにスタートしています。小川先生のご活躍で、温かい輪が広がっていくことを願ってやみません。

本書を手に取っていただけたら、ぜひ小川先生のSNS(Twitter : https://twitter.com/Kosodate_Ogawa)に感想もお寄せください。

『自分で学べる子の親がやっている『見守る』子育て』

特別なことをしなくても、強みがぐんぐん伸びていく!
『わが子を「見守る」子育て』待望の第2弾が登場!

今回は、子どもの「勉強」「遊び」「生活習慣」「人間関係」について第1弾よりも具体的に事例を紹介しながら、子育てで知っておきたい“コツ”を紹介していきます。

【内容紹介】
★自分で学べる子に育つ3原則
「見守る子育て」において親が心がけたいのが、次に挙げる3つの原則です。

・原則1:「自信」を持つ
・原則2:「学びの技術」を得る
・原則3:「習慣」を身につける

この3原則を基にして、すぐに日常生活で生かせる、具体的な声かけの仕方やかかわり方をご紹介していきます。

★「見守る」子育ての“コツ”
本書では次のように、たくさんの子育ての“コツ”を解説していきます。

・遊び方に表れるその子の特性を観察する
・「調べる力」は「わかってよかった」の経験を積ませて伸ばす
・「なんでだろうね」を口ぐせにする
・子どもの「休みたい」を受け止める
・子どもの健康こそ、夫婦でコンセンサスを取る
・「ありがとう」はプロセスまで想像して言う
・怒りも不安も「わが子への愛情」から来ていると知る
など

小川大介(おがわ だいすけ) さん

教育家。見守る子育て研究所 所長。
京大在学中より大手塾で活躍後、中学受験プロ個別指導塾を創設。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。受験学習はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。
『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』『子どもを叱りつける親は失格ですか?』(KADOKAWA)、『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)など著書・監修多数。