親として自信が持てるようになる「見守る」子育ての実践書

エデュナビの「お悩みQ&A」でおなじみ、教育家小川大介先生の新刊「自分で学べる子の親がやっている『見守る』子育て」が発売となりました。
執筆はコロナ禍とともにあったと小川先生。今作に込めた想いをうかがいました。

親としての自信が持てるようになって、家庭内に笑顔が増えてほしい

エデュ:前作の「頭のいい子の親がやっている『見守る』子育て」が大変好評でしたね。

小川先生:読者の方から「スッキリした」「気持ちが楽になった」「やりたいなと思っていた子育ての在り方が言葉になっていてすごく自信が出た」という声をたくさんいただきました。

一方で、「わかっているけど出来ない」「見守るってことが難しい」「本を読んでいるときはそうしようと思っているが、実際に子どもと向き合うとどうしていいかわからなくなる」というお悩みも寄せられました。

「見守る子育て」という考え方に共感していても、実際に子どもとの日常生活や成長のさまざまな場面に出会ったときに、その場で「見守る」というスタイルを自分で選ぶというのはたしかに、難しいことです。そこで今作は、とことん実践的に「見守る」子育てをお伝えする内容にしました。

エデュ: 本書冒頭には、「読み終えたあとに親としての自信が満ちて、ご家庭内に笑顔が増えたなら著者として嬉しい」という言葉がありました。どんな想いが込められているのでしょうか。

小川先生:拙著で1つでも2つでも「これならやれる」「それやってみよう」と思えるものを見つけて実践してほしいですし、そうすることで、「見守る」子育てができていると自信をつけてほしいのです。

「見守る」子育ての軸は、「子どもを信頼するための知識と技術」です。

「見守る」という状態は、決して「我慢して見守っている」というものではなく、常に、「私はわが子を信頼しているんだ」という実感が裏側にあります。

この実感を持って、お子さんとの日々の関わりを重ねていくと、お子さんの幸せな姿をたくさん見られるようになります。

親にとって一番嬉しいのは、わが子が幸せな人生を送ってくれることですよね。

子どもが幸せそうにしていると、「自分も親としてそれなりにこの子に関われているのかな」という、ホッとするような安心感が生まれます。それと同時に「この子の親をやっていて良かったな」と嬉しい気持ちも出てくると思うのです。

多くの親御さんに笑顔になってもらいたい。そのために、子どもを信頼するための見守る術や考えを、具体的にできるだけ多くご紹介しました。それらを実際にやってみることで、お子さんの幸せな姿をたくさん見つけて、親としての自信をつけていってほしいというのが私の願いです。