中・高・大学受験に対応した日本史まんがの決定版が登場!

学習まんがの元祖ともいうべき『小学館版学習まんが日本の歴史』が、歴史教科書で有名な山川出版社の編集協力を得て、中・高・大学受験に対応した内容に全面リニューアルされました。今買っておけば大学受験まで使えます。キッズは勉強用に、親御さんは大人の歴史教養本として、全20巻をリビングに常備してみてはいかがでしょう?

高校の歴史教科書と同じレベルの内容

高校の歴史教科書と同じレベルの内容

子どものとき、まんがで歴史を学んだという方は多いと思います。数年前に話題になった「ビリギャル」でも、大学受験の勉強に役立ったと話題になりましたよね。その「ビリギャル」も使った小学館版の『学習まんが日本の歴史』が、このたび全面リニューアルされて発売されました。そのいちばんの注目点は、歴史教科書で絶大な信頼度を誇る山川出版社の編集協力を得て、日本を代表する歴史の研究者が集結して監修しているということです。

各巻のカバー裏に掲載されている東京大学名誉教授・五味文彦先生のメッセージにも、「歴史的事実については、高校の教科書に基づいて書かれており、教科書執筆者の厳しい目を経ているので、安心して楽しく読める。」とあります。これなら、教育熱心な親御さんも安心してお子さまに与えることができますよね。

さっそく第1巻「日本文化のあけぼの」を読んでみました。旧石器時代から縄文、弥生、古墳時代までを描いた巻です。内容は本当に盛りだくさん。まんがを読みながらも、つい欄外の解説や、口絵・コラムにも目が行くので、数時間、歴史の世界にどっぷり浸かってしまいました。1巻を読み終わったときには、「ぶ厚い単行本以上のボリュームだなあ」と圧倒されました。

そしてこれまでの歴史知識が一新されたように感じました。まんがは、各時代のリーダー的存在を中心にストーリー展開しているので、時代の流れが自然とつかめるようになっています。文化史・生活史的な要素は、登場人物の衣食住の描き方に加えて、口絵やコラムで細かく紹介されています。まんがページの欄外には、まんがだけでは表現できないことが説明されています。「中・高・大学受験に対応した決定版」というキャッチコピーに嘘はないと感じました。

史実に忠実で、分かりやすく、面白く

史実に忠実で、分かりやすく、面白く

現在、日本史の学習まんがを出している主な出版社は5社あり、どの出版社のものを選んだら良いか迷うという声もよく聞きます。そこで、その5社の中で小学館版にはどんな特徴があるのか調べてみました。

まず、日本史の学習まんがをジャンルとして確立させたのが小学館版であること。初版は1981年で、これまでになんと2,090万部が発行されています。そんな老舗としての自負心が、今回の全面リニューアルにも感じられました。

そして全面リニューアル版には、学習指導要領の改訂で重視されるようになった近現代史が9巻もあります。令和時代まで描かれている学習まんがはあまりないそうです。

さらに、「山川出版社の歴史教科書を執筆されている教授の方々が、あらすじ、シナリオ、下書き、画稿と、計4回にわたりチェックしてくださっています」(担当者)とのこと。つまり、まんがを面白くするために歴史的事実を省略したりゆがめたりすることなく、高校の歴史教科書と同じレベルの正確な知識がのっているわけです。しかも、まんがや文字で分かりにくいことは、図解されています。例えば系図や人物相関図、地図など。これらがまんがのひとコマとなって、理解を助けてくれるのです。

正直、一冊の中に描かれていること・解説されていることをすべて、小学生の段階で読む必要はないように思いました。小学生のうちは、本人が関心のあること・疑問に思ったことだけを楽しみながら読めば十分な気がします。それでも脳の発達黄金期にある子どもたちは、本人が関心を持ってさえいれば、大人以上のスピードで知識を身につけるでしょう。そうなれば大学受験への道もずいぶんと楽になりそうですね。