子どもが勉強好きになった!ポケモンのドリルに話題沸騰

今年2月に発売され、たちまち大人気となった『ポケモンずかんドリル』。発売元には、「勉強嫌いがなおった!」「楽しんで机に向かっている!」などの声がたくさん寄せられていると聞いて、早速どんな構成なのか調べてみました。

ほかのドリルには見向きもしなかった子が…

今、ポケモンのシールがついたドリルが話題になっていることをご存知でしょうか? 今年2月に発売された小学校1、2、3年生向けの『ポケモンずかんドリル』のことです。課題=バトルをクリアするごとにポケモンをゲットできるというのが、このドリルのコンセプト。ほかのドリルには見向きもしなかった子が、毎日取り組んでくれるようになったとよろこぶ親御さんが続出しているのです。過去にもポケモンが登場する学習本はあるにはあったのですが、今回の人気はそれらをはるかに超えている様子。いったい何が違うのでしょうか?

学習指導要領に対応した50のバトル

今年2月に発売された『ポケモンずかんドリル』は、小学1年生用『たしざん・ひきざん』『かん字』、小学2年生用『たし算・ひき算』『かけ算』『かん字』、小学3年生用『かけ算・わり算』『漢字』の計7冊です。

どれも表紙を開いて最初に目に入るのは、キラキラしたたくさんのシール! なんと120枚ついています。続いてシールを貼る厚紙のボードが登場。この「ポケモンずかんボード」をドリルから切り離して、課題=バトルをクリアしたときにシールを貼っていくのです。

さらにページをめくっていくと、監修の先生から子どもへのメッセージ、「おうちのかたへ」、ドリルの使い方などに続いて、いよいよ「バトル1」が始まります。普通のドリルなら「レッスン1」「ステップ1」となるところが「バトル1」というわけです。これだけで子どもたちのやる気がずいぶん違ってくるそうです。

各バトルごとに、バトルにかける目標時間(10分、15分など)と、何点以上とるとクリアシールを貼れるかが書いてあり、クリアシールを貼るスペースも用意されています。つまり、ドリルをするというより、ポケモンのバトルをクリアしていくイメージです。1バトルをクリアするたびに、そのページにクリアシール1枚と、ボードにずかんシール1枚を貼っていきます。

どのドリルも、バトルの数は50。毎日1バトルに取り組めば50日間でマスターできます。全バトルをマスターしたら、巻末にある「証明書」に名前とマスターした日付を書いて、マスターシールを貼ることができます。学習指導要領に準拠したドリルなので、マスターした暁には、親としてもひと安心というところでしょうか。

楽しく勉強する習慣作りに最適

さて、『ポケモンずかんドリル』の各バトルの成果を判定するのは、「おうちの方」の役割です。どのドリルにも、「答え合わせをおうちの方にしてもらいましょう」と書いてあります。そうすることで、シールを貼る楽しみを親子で共有し、バトルをよりバトルらしく楽しむことができると思います。

発売元の小学館に届いた読者の声を一部ご紹介しましょう。

『小1での初めての授業以来、久々にやる気が出た!』と子供が話していました。自分から進んで勉強している姿を見るのは久しぶりだったので、親としてもすごく嬉しかったです。(30代・女性)

ずかんボードが別についていて、特別感があるところが親子ともにお気に入りです。(30代・女性)

モンスターボールやポケモン、ポケモンにでてくる“きのみ”など、数えるものもいろいろな種類があって、親も教えるのが楽しいし、子供も飲み込みが早い気がします!(30代・女性)

成績のいい子になってほしいと願うなら、小学校低学年のうちは、たくさん勉強させるより勉強好きにすることが大切と、多くの教育専門家が言っています。中学受験でも大学受験でも、難関校に合格する子の共通点は、勉強を遊びと同じように楽しんでいることです。

『ポケモンずかんドリル』は、ポケモンが大好きなお子さまはもちろん、まだ勉強の習慣がついていないキッズにも、楽しく勉強に取り組むきっかけになってくれると思います。ぜひ書店で手にとってみてください。

『ポケモンずかんドリル』

ポケモンずかんドリル 小学1年生 たしざん・ひきざん、935円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学1年生 かん字、935円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学2年生 たし算・ひき算、968円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学2年生 かけ算、968円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学2年生 かん字、968円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学3年生 かけ算・わり算、968円(税込)
ポケモンずかんドリル 小学3年生 漢字1045円(税込)
以上、小学館刊

『ポケモンずかんドリル』は、お子さまの「すき!」をプラスすることで、お子さまの「やる気」を引き出します。各ドリルは50の課題=バトルで構成されており、バトルをクリアするごとにポケモンをゲットできる、というコンセプトになっています。もっとポケモンを集めたい!という思いが、お子さまを次の学習へと導きます。算数シリーズも国語シリーズも、学習指導要領に対応。さらに国語の1~3年生「かん字(漢字)」は、漢字検定の10~8級に対応しています。

ドリルはおよそ10のバトルごとに、それまでの学習のまとめがあり、迷路やミニゲームなど、遊び要素を加えた問題で、楽しく学習ができます。最後のバトルでは「伝説のポケモン」や「幻のポケモン」が登場し、図鑑完成の達成感を盛り上げてくれます。巻末には、学習内容をマスターしたことを表彰する「証明書」が付いています。証明書に「マスターシール」を貼ってすべてが終了です。頑張ったお子さまを、大いにほめてあげてください! 「楽しく学ぶ」ことを繰り返すうちに、自然と学習習慣が身につきます。

■今後の刊行予定
2023年6月発売予定/小学1年生〈算数〉すう・ずけい・たんい、小学2年生〈算数〉数・図形・たんい、小学3年生〈算数〉数・図形・たんい。2023年10月発売予定/入学準備小学1年生〈国語〉ひらがな・カタカナ、小学生〈英語〉ABC・ローマ字

■監修
算数ドリル:矢部 一夫 さん
浦和大学 こども学部 学校教育学科教授。東京学芸大学卒業後、小学校教諭として着任。さいたま市の小学校の校長を経て現職。現在は小学校教員を目指す学生に算数科学習の指導法を指導している。

漢字ドリル:阿辻 哲次 さん
公益財団法人日本漢字能力検定協会 漢字文化研究所所長・京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了・専門は中国文化史。文化審議会国語分科会漢字小委員会委員として常用漢字表改定作業に参加した。『日本人のための漢字入門』(講談社)他著書多数。