在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
しろくまさんにアドバイスを頂きたい人集まりましょう。
6年生。
難関校を目指しております。
国語が大の苦手。
元講師だったしろくま様
しろくま様のアドバイスは温かくってほっとします。
国語についてアドバイスを頂けたらと思っております。
宜しくお願いいたします。
「~夏休みの国語のお勉強のお話~」 とてもタイムリーなお話ありがとうございます。過去問のお話参考にさせていただきます。ちょうど、夏休みは国語の底上げをと思っておりました。語句や漢字に関しては、具材があったのですが、文章題については漠然としていてなかなか何からやってよいか、どうしようかと思っておりました。時間も決めてさせることもできますので、ありがたいです。
そこで、甲陽は神女のものをということなのですが、毎日大問1題ずつ消化するという形でもよろしいでしょうか?似た部分のみをとなると、私自身チョイスすることが難しそうなのですが…。
前回、ご質問させていただいた漢字の件、大分と力がついてきたような気がします。このことで、子どもって柔軟に対応する力がすごいと思いました。ほんの少し修正するだけで、目に見える力になると思いませんでしたので。
本当に助言ありがとうございました。
「ルルラ」さま
図表の読みとり… 苦手な子は多いですが、それも学年が進むにつれて自然とできるようになります。
まず、一つ思うのは、小4の段階で、すでに5年や6年の内容のレベルのものをやられているのではありませんか?
算数などは学年を越えて前進することは悪くはないと思うのですが、その他の教科はある程度の発達段階が必要ともいえます。とくに資料の読解などはそうです。思考力が高いこととはまた別の要素が必要です。
お話しのように資料問題は「比較」「対照」能力が問われるものです。これは被提供型の学習をしてしまっている子はなかなか育ちません。
つまり講義型の授業に慣れていると、自ら働きかける学習量が少なくなります。
実に変な話なのですが、学校でのお勉強が生きてくる場合がこれです。つまり、「発言型」「実験型」の授業というのはなかなか塾ではしにくいものですよね。授業中によく発言する子、先生っ その実験ぼくにやらせてっ とか低学年のときに参加発表が好きな子は、あまり心配はいりません。
学習発表会で、理科の発表とかができる子は比較・対照能力がついていますよね。社会も小学校の授業で小6になると『歴史新聞』などを作成したりします。ああいうのをおもしろがってする子も、資料問題などをわざわざ演習しなくてもとくに苦手を意識せずにできます。
中学入試をめざす保護者やお子さんは、けっこう小学校での勉強を低く見がちの人もおられますが、教科書の中に出てくる「実験してみよう」とか「○○をつくってみよう」というコーナーは、わりと教育学的にいろいろな能力を養うためにくふうされたもので、「ちゃんと」やればある能力の育成には役立っています。あとは小学校の先生の腕しだい、ということなのですよね。
簡潔に申しますと、図表の読み取りや資料読解は、これらの演習をするのではなく、逆にそれらを作る側、使う側にまわることによってその理解力が養われる、ということです。
学校ではちゃんとしてくれない、とお考えで、まだ低学年ならば、ご家庭内学習発表会、とかさせるのもおもしろいですよ。
自分で調べて発表する、お父さんやお母さんはそれを見て聞いて質問してやる… 昔の学研の付録のような実験キットがあればおもしろいのでしょうが、もしそういうのがあれば買ってきてやるのもなかなかよい方法です。
でも、子どものキャラクター的にちょっと… という場合もありますし、時間的にそういう余裕がない、とおっしゃられる場合は、以下のような学習をしてみてはどうでしょうか。
理科の場合は、問題演習をする時間を減らして「ノート作り」に時間をとらせるというものです。
① 授業をしっかり聞く
② 授業中のノートは雑でもよいからとにかく写す
③ 帰宅後、参考書・問題集を前に置き、②のノートを「まとめ用」のノートに再編集する
③-a 参考書を自分で作るように、色も使ってもよい、定規やコンパスを使ってもよいのでカッコよく仕上げる
③-b 参考書から関係する部分を抜き出して写す
④-c その該当部分にあたる問題を問題集から探し出して、「まとめ用」ノートに掲載する
つまり、自らの参考書を編集させる、というやり方です。まだ小4ならば時間的余裕もあるでしょうから、こういう作戦をやられてみてはどうでしょうか。社会も同様です。
何か追加質問があればどうぞ。
「しろくまさんへ」様
低学年までにしておくべきこと…
まずは「~べきこと」という、「ねばならない」という意識はあまりお持ちにならないほうがよいと思います。
三歳くらいから、色々な「芽」が出てくるとはよくいわれるところですが、大部分は先天的なところよりも後天的な、後の訓練や環境で培われていくところなのですから。
さて、以前に、国語が苦手な子の「五つの」特徴をお話ししたことがあるのですが、あえていうならば、それを意識して低学年から色々な取り組みをされればよいかとは思います。
まずは「外堀」を埋めるような作戦から言いますと…
「古典的な遊び」をおすすめします。
「砂遊び」「積み木遊び」「○○ごっこ」などの遊びです。海や川に足をひたす、昆虫採集とまではいいませんが自然の中に入って遊ぶ… 釣りなどもよいかもしれません。そういう「遊び」の時間はいっぱい作ってやってほしいですよね。
という、月並みではありますが重要な点を強調した上で、次に技術的な話をしていきたいと思います。
前にお話しした「五つ」のうち、「擬態語・擬声語が多い」という部分を利用する方法です。
つまり、ふだんから「言葉の置換」ということを会話に盛り込んでみてください。
擬態語・擬声語が多いと精神年齢が低い、というお話しをしましたが、だから禁止する、というのではなく、なんかすごくぶよぶよで、とか子どもが言うたときに「ぶよぶよってどんなのよ」と、さらに擬態語・擬声語の内容を聞いてやる、という作戦です。本人の知っている範囲の言葉で説明させた上で、「ああ、つまり、○○ってことね」と大人ももう一言置換してやる、ということを「何気なく」していく、ということです。
アニミズムは精神年齢が低い、といいましたが、さらに一歩進めて「ままごと遊び」などは自分で「物語」を作成するようなものですから、いっしょに大人もなりきって遊んでやる、のも悪いことではありません。怪獣の人形やミニカーなどで、一人でぶつぶつ言いながら遊べる子は、長じてからは国語が得意な子になる場合は多いのです。大人もいっしょに遊んでやるのもよい作戦です。
「言葉の置換」に加えて、「比喩からの連想ゲーム」もふだんの中の会話に盛り込んでやるのもよいと思います。
たとえば、本日7月12日の「朝日新聞」の『天声人語』なのですが、冒頭に「麻生首相の笑顔はバネ仕掛けを思わせる」という表現がありました。
入試風の問いで言うならば「バネ仕掛けの笑顔」とはどんな笑顔ですか、という問題ができそうです。灘や四天王寺タイプの国語の問題ならば文章中の表現から「探し出して」組み立ててれば解答に行きつきますが、甲陽や神戸女学院タイプの国語ならば、「自分の言葉」で説明しなくてはならなくなります。前に言いましたように、国語が苦手でもなんとか持ちこめるのが灘と四天王寺で、国語が苦手だと苦戦するのが甲陽と神戸女学院だ、と申したのは、この「抽象化・具体化」「言葉の置換」能力が問われやすいからです。
読んでいくと「緩みがない」「弾けた」みたいな言葉があるからそれを用いれば答えは得られますが、そうでない場合は自分の語彙で紡ぎ出していく力が問われるわけです。
連想ゲームをしてみよう、まずは「バネ」、みたいにスタートしてどれだけの言葉が出せるか…
低学年のうちは「連想ゲーム式」読解は有効です。
この「天声人語」で言うならば「バネ」から連想できる言葉を他に探してみよう~ みたいな入り方をすればよいわけです。
「言葉の置換」「連想ゲーム」を低学年のうちからしておくのはよいかもしれません。できればノートに書き出していくことができれば文句なしですよね。
先取りに関しては、子どもの「反応」をよくみてうまく進めてほしいところです。算数などは、どんどん進んでもよいのですが「数学」への突入は一長一短です。数学に興味を持つとできる子はそこに入り込みます。「算数と数学は違うから数学をおもしろがるようになると算数の力が落ちるから要注意やで」と、昔、わたしの友人の算数科講師が言うていました。その友人の言葉が今でもハッキリと耳に残っているので、中学入試がすむまでは、「算数の難問」を奥深くチャレンジしていくに留めておいたほうがよさそうです。
しろくまは、ちょっと頭が古いですが、徹底的にローカルなものは実はインターナショナルである、と思っています。日本の着物、日本の芸術は、世界に通用するでしょ? マネごとはマネごとなんですよね。
語学もまずは日本語を豊かにすることに徹し、文化や歴史も身につけた上で、英語を学ぶべきだと思っています。自国の文化の造詣が深い者ほど外国文化を理解できる、と思うのです。英語を早期にするなら同時に日本の文化や歴史も早期に学んでいく、ということを併せる、というのを強くおすすめしたいです。
お話しのように、低学年からの勉強で何が大切か、ということは「学習の習慣化」だと思うのです。一定の時間がきたら勉強するのがあたりまえ、というような習慣ですよね。点数とか順位とか偏差値とかは低学年のうちは後まわしで、習慣化に成功すればそれでよし、と思っています。
それからよく「基礎」という言葉を使いますが、「基礎=簡単」というイメージは払拭してくださいね。
建築物を建てるときの「基礎」って、その建築物が大きく高いものほど、基礎部分はしっかりかつ深くしなくてはならないでしょう?
勉強における基礎とは簡単なこと、単純作業と同一とはかぎらない、ということをお忘れなく。「数」ではなく「質」で、一つのことをしっかり掘り下げて深く理解するのが「基礎」だと思うのです。
「あさく広く」が基礎とは限らない、「せまく深く」も大切な基礎だと思ってください。ですから、具体的には、本人が好きな教科はどんどんさせてやってくださいね。好きな教科ばっかりする… というお嘆きもわかりますが、嫌いな教科をイヤイヤするよりはるかに得点力があがります。それも立派な「基礎力」養成になるよ、ということをちょっと頭に入れておいてください。
ちゃんとした回答になっていないかもですが、こんな感じでどうでしょうか。小4や小5からの通塾でうまくいった、というご家庭は、こういう「基礎」がしっかりできていたからだと思うのですが…
「ひまわり」さま
わりと簡単にわかりますよ。この前、久しぶりに発見した異学校同傾向分析集に書かれているメモですと
「親和中」→「神戸女学院中」→「甲陽」
と書いてありました。自分のメモなのにすっかり忘れていたのですが、昭和62年までの親和中の国語の問題は、「なぜですか」「気持ちを説明しなさい」など、すべて字数制限がなく、解答欄も大きい空欄でマス目なしなんです。それに対して神女は字数制限あり…
たぶん、こういう流れで訓練していけばよい、という意味でメモしたんだと思います。
現在のものはまだ見られていなくてすいません。でも、素人がみてもチョイスできますよ。記号選択でもなく、抜き出しでもない理由説明題や「~とはどういうことですか、説明しなさい」という問題です。
神女は昔は二日間入試で国語も第1日と第2日がありました。大問の最後がわりとそういう形式でしたので、そういう問題をセレクトしてやっていけばよいと思います。
もし甲陽の国語の対策を考えておられるなら親和中の過去問やって神戸女学院中の過去問やってみられては?
おもしろいメモ書きも「発見」しました。
「甲南女子中=灘・甲陽受験予定者で国語が苦手なもの・語句」
「甲南女子中=灘・甲陽受験予定者で国語が苦手なもの・韻文」
と書いてあって、
(語句)甲南女子中 昭和62年3・問4・問5 昭和63年4・5
(韻文)甲南女子中 昭和62年1 昭和63年・2
と記されていました。もうすっかり忘れていましたが、類似問題のことなんでしょうね… こんな感じでいっぱい書いてあります~
さすがに昭和60年代の問題なんて手に入らないでしょうから、ちょっとしろくまも本屋さんに行って20数年ぶりに調べてみます。
昭和50年代の過去問もありますよ。昭和58年東大寺学園中…
むかしのことをいろいろ思い出しました。
早速のお返事、ありがとうございます。
まずは、親和中からみてみます。みて判らないようでしたら、再度、ご相談させていただきます。
しろくま様のネタ帳(失礼な言い方ですが)すごいですね。
今の塾の先生方も、きっと、同じようなことをされ分析されておられるのでしょうが、なかなか私たちのところまで情報として伝わってこないで、与えられた問題やテキストの中に織り込まれているのでしょうね。でも、今回のように情報として伝われば、家庭での学習方法が組みやすくなるので、出し惜しみしないで塾でも出していただきたいです。(先生方個々の財産なんでしょうが)
あと、甲南女子中の件、しろくま様には、お手間取らせてしまいますが、調べていただけると、大変うれしいです。続きの情報お待ちしております。
詳細なお返事、ありがとうございます。
もう一点、質問させて頂きます。
今後の参考にさせて頂きます。
しろくまさまの理想の塾像を教えて下さい。関西圏で、その理想像に近い塾があれば教えて下さい。
個人的には、今の塾は拘束時間が長すぎ、受動的な生徒ばかりができているように思います。
甲陽の先生も昔と比較して自主性がない、塾の弊害だとおっしゃってました。
「ひまわり」さま
昔々は、まだ塾も指導のマニュアル化が進んでおらず、計画表などの大きな枠を破らなければ、それぞれ講師が自由裁量で講義展開ができました。いろいろ工夫してプリントをつくったり… でもある段階から「教材統一化」が進み、講師発行の教材が制限され、講師個人の技量に左右される講義、ではなく、均質でレベルの高い講義の提供が謳われるようになりました。
若いときは、それに反発して、上の人と衝突も対立もしちゃいましたが、今となれば、そういう流れや動きもじゅうぶん理解できます。それぞれ塾が、いろいろ工夫して教材や授業に盛り込んでくれていることでしょう。お子さんに向き合っているのは、しろくまではなく、今お通いの塾の先生ですから、よ~くお子さんの様子を聞いて、おおいに塾の先生を活用・利用してくださいね。出し惜しみなどはされないと思いますが、しっかり働きかけて引っ張り出すっ くらいの勢いで塾をご活用ください。
まぁ昔は講師一人一人が独立した塾みたいなもんで、それぞれのネタは企業秘密みたいなもんでした。
でも、もう、しろくまは、はるか昔にこの業界からは撤退し、しかも20年以上も前の話ですから、なにも隠すネタも必要などもありません。いろいろ垂れ流していきますから是々非々でご利用ください。
新しい入試問題もいろいろ見て、「新版・異学校同傾向問題分析」発表してみますね~




































