在籍生徒の9割が東京と神奈川の学校
しろくまさんにアドバイスを頂きたい人集まりましょう。
6年生。
難関校を目指しております。
国語が大の苦手。
元講師だったしろくま様
しろくま様のアドバイスは温かくってほっとします。
国語についてアドバイスを頂けたらと思っております。
宜しくお願いいたします。
「クアトロ」さま
まずはお悩みの件は、特別なお悩みではないのでご安心ください。昔からそのお悩みはあって、きわめてスタンダードな迷いですので、いくらでも処方箋がありますよ。
勝手にお話しの内容を整理して
(1)復習テストはできつつあるが現段階で公開に反映されていない
(2)「伸びる」前提で志望校別特訓をきめるか、「伸びない」前提で志望校別特訓をきめるか、「見通し」がわからない
(3)(2)と関連して受講資格に合わせて志望校別特訓を選ぶべきか否か
(4)夏と秋の成績の差は受験にどのような形となって影響するのか
という4点からお話しさせていただきます。
(1)は前にレスしたようにタイムラグが出るので心配はあまりありません。ただ、復習テスト「を」勉強することに傾斜しているといけませんから、この点は精査してほしい、というのは既に述べました。「を」型の復習テストの勉強をしている場合は、是非、模範解答から正解になる理由を思考させていく方法で、暗記型国語学習から脱却をはかってください、と再度強調しておきます。
(2)と(3)なのですが、
A 「伸びる」ことを前提として「上の」志望校別特訓を選ぶ
B 「伸びる」ことを前提として「適応した」志望校別特訓を選ぶ
C 「伸びない」ことを前提として「上の」志望校別特訓を選ぶ
D 「伸びない」ことを前提として「適応した」志望校別特訓を選ぶ
の4パターンを設定します。(いずれも資格は満たしているとして)
現段階で判断するときは、A・Dのパターンをおすすめします。
その伸びるか伸びないかわからない教科を、伸びると想定するならばAで、伸びないなぁ、と考えられるような教科ならばDで、という心持ちでどうでしょうか。
難関校をめざす場合ならば、
2教科クリアしている、1教科が弱い、でも、伸びる手応えがある(今ベクトルが上向き)ならば強気の選択でいきましょうよ。
2教科クリアしている、1教科が弱い、もう限界(今ベクトルが下向き)ならば安全志向でいきましょうよ。
Bだと結局、めざすところよりも下方になびきがちになります。
Cはプライドと意地だけで、テスト「を」勉強するばかりに陥って力がつかずに時間が浪費されます。
(4)に関してですが、夏休みの成果は10月前に出始めます。むろん社会や理科の暗記分野はことのほか速効ですが、国語・算数は、夏休みの努力は秋ごろに報われてきます。
加えて、現段階は、「まだ本気を出していない潜在的優秀者」たくさんいる時期です。量的学習が足りておらず低迷している層も、入試が近づけばやり始めるのは当然でしょう? そういう人より早くまじめに勉強しているだけの理由で現在のアドバンテージがあるだけの子もいますから、順位や偏差値の変動は夏と秋で場合によっては劇的に変化します。
志望校別特訓の基準を満たしている場合は、「今の志望より1つ上」をめざす勢いがあってもいいですが、子どもには他の選択肢や他校の良さも十分アピールして、志望校変更が「敗退した選択」という意識にならないような配慮を考えてやってください。
またこれは、塾の裏話的ですが…
塾の志望校別特訓によっては、学習内容にコース間の落差が大きすぎる場合もあり、うっかり「下の」コースにすると「おれより下のクラスのヤツばっかりや」「あんな低いレベルの内容わたしにはむいていない」という「傲慢と侮り」を子どもがあからさまに持つようになり、集中度とモチベーションの低下が顕著になる「志望校別特訓変更病」になる子が出てきます。
ですから、「上のコースの資格が満たされていて下のコースを選択する」場合は、お子さんの性格や、ここまで引っ張ってきた動機付けの内容をよくよく吟味して、判断をしてください。
「月桂樹」さま
文系と理系… 実は、わたしはこの安易な分類は、子どもたちの可能性の幅を狭める原因の1つだと考えているのです。
医学部をめざす人… ぜったいに文系の知識と教養、つけておいてほしいですよね。人間を知らない人に、命を預けたくありません。
法学部をめざす人… ぜったいに理系の知識と教養、つけておいてほしいですよね。論理的思考と証拠に基づく判断なき人に、裁かれたくはありません。
抽象的な話から始めてしまいましたが、ちょっと前から気になっていたことなので…
さて、灘・甲陽は、たとえば医学部などに素晴らしい実績を出していますが、だからといって文系に不向きな学習環境かというと、そうではないと思います。灘などの「自由な学風」(あえて校風とはいいません)の中では、文系理系、いずれも本人の自由意志で学び深めていけると思います。甲陽とてその点、同様でしょう。
灘は、なんというか、上位20人くらいは、ごく自然体に東大理Ⅲかな、という、本人も周囲も教師も、そんな空気があって、ほんとに気がついたらそうなってた、みたいな感じが20年前にありました。
甲陽は、こう、目標を定めて、そこに邁進する、というような修行僧みたいなヤツもおれば、いろいろな趣味を楽しんで(この点灘におとらず)、実に気楽に難関大学合格しました~ みたいな二つの派に20年前は分かれていました。
受験生や保護者の質が変わった、というご指摘をいただきましたが、そのような感じは今でも残っているのでしょうか…
文系、数学できたら有利です。旧帝大系は、文系学部でも試験にみな数学ありますからね。センターだってこの点いうまでもなし。
理系、国語・社会ができたら有利です。学部試験に国語がある理系学部、やっぱりたくさんありますし、阪大医学部なんて理科3教科は3分の1に圧縮されちゃうから、社会1教科が理科3つと同じ値打ちにセンター試験では換算されてしまいます。
イメージとしては、大学入試は、「二つの頂を持つ山への登山」だと思えばよいのです。ある段階までは文系も理系もない深い学習の積み重ねで、あるところから右が文系頂上、左が理系頂上、と分かれて登山していくようなもんです。
そもそも「月桂樹」さまのお子さんも、文系だと思っていたら、学年が進むにつれて理系教科に興味を持って、ぜんぜん違う道にすすんでしまう「可能性」があるんですよ。
ようするに子どもの未来は文字どおり、「未だ来たらず」なのです。そのときが来てから決めればよいこと、たくさんあります。
つまりはどちらを言い出すかわからない可能性を考えた学校選びが大切で、成績が許せるかぎり、いろいろな方向に転換できる要素があればあるほど問題はないと思うのです。
機会があれば、文系こそ、理系の学習を徹底してほしい、そういう環境、友人がいる世界に接しておいてほしい、と思うのですが…
それから「学ぶ場」、学校が必ずしも快適である必要はないでしょう。陳腐な例ですが、良薬は口に苦し。中学時代にひきしめられて、高校では自主性を尊ばれる、という変化がある環境が良い子もいます。
その自分にとっての「良さ」を、どちらかの学校に見出してくれて、勢いよく、ぼくはこっちを選ぶっ と言うてくれることが一番よいのですが…
それにはたくさんの情報=可燃物の準備が必要です。まだ五年生ですから、そういうところに、保護者のフットワークを働かせてみてください。
しろくま さま
お忙しい中、志望校別特訓選択に関して、ご教授ありがとうございました。
親としても初めての中学受験の為、手探りの状態です。
来春、子供の笑顔が見れるようにフォローしていきたいと思います。
ありがとうございました。
しろくま様
お礼が遅くなって申し訳有りません。
懇切丁寧なアドバイス、ありがとうございました。
塾の先生との交換ノートは無理そうですが、答えを導き出すまでのプロセス重視の取り組みが大事ということですね。心にとめておきたいと思います。
単元テストはいつもいいのに、広範囲な模試に弱いというのもそのあたりが原因なのでしょうか?
しろくま様
皆様への丁寧なご返答を拝見して、アドバイスをいただきたく書き込みさせていただきます。
「クアトロ様」へのお返事の中に「敗退した選択」という意識にならない配慮、と書かれていますが、これを具体的に教えていただけませんでしょうか。
息子は6年生で、努力して少しづつ成績を上げて今は灘を目指す方々と机を並べております。しかし、成績は親の目から見て最終的な志望校にはなるまでには至らないだろうと思います。性格的にも幼さが残る子供ですので、中学の間は規律ある学校で少し厳しくいろいろと教えていただいた方がいいのではないかと感じます。ただ現在本人は何とかまわりのお友達について行こうと努力しております。
親としてはどこかの段階で志望を甲陽に定め、邁進していってほしいと願っていますが、やはりまわりの雰囲気から子供は偏差値重視で考えているようです。
6年生の幼さの残る子供にどのように言えば「敗退した選択」をしたのではないと意識させることができるでしょうか。確かに塾では合格者偏差値がでるので、志望校変更を「敗退」と感じてしまうのは無理もないのかもしれません。また私たち夫婦がことあるごとに甲陽の魅力をちらちらと語るので、少し拒否反応をしめしているところもあるように感じます。
夏休み前後できっちりと親子で話をしようとおもっておりますが、親の考えを聞き、自分は頑張っているのに親は信頼してくれないと思ってしまうかも知れず、それによってモチベーションが下がってしまうことを一番恐れています。
大学受験なら子供の意志を尊重するのも大切でしょうが、中学入試でも子供の意志を尊重して(塾の考えもあり)強気受験をすることが増えてきているように思います。ただ、まだ小学生、かわいい勝ち負けの世界にいるようです。長い将来を考えての選択は無理なのではないか、とも思います。
親子での話の時、どのように進めて行けばよいか本当に悩んでおります。
塾に相談しても強気受験をすすめられるか、もしくは子供が今の手厚いフォローから捨てられて行くのではないか、という不安もあります。
塾の先生というのは、こういう相談が親からあるとどのように感じられるものなのでしょうか。合わせて教えていただければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
「レモンティー」さま
おそらく、それ「も」教科によっては原因となるところですが、国語の場合はそういうケースが多いことも確かです。理科もとくに物理・化学分野では、プロセスをじっくり考えていく、というのができていないと、なかなか復習テスト-公開テストの連動性が出てきません。
まずは復習テスト、次に公開テスト、というように「順に」成績にあらわれていくものですが、暗記型、答えを先に知りたい派、思考よりも先に解き方を求めがちになる子は、復習テストの点数が高くて公開は低い、現象をみせます。
昔の講師は、大手でシステム化が進んでいても、「手作り」的な指導というか個別の対応、というのをよくしたものですが… でも、ノートの見開き左に問題を切って貼り、右を空欄にして解き、その次のページに参考書なり問題集の解説なりを写す、まとめなおす、という作業は自分でも可能のような気がします。
新しい教材ではなく、塾の既に使っているもの、復習テストなどでやって、そのノートを講師に見せながら質問する、というような方法ならばできると思います。たびたび申しますように、お通いの塾は夏休みなどの質問受け付きの自習室などありませんか? そういう機会にうまく講師を自分に「とりこんで」学習していくこともできないわけではない、とは思います。いろいろくふうしてみてください。
しろくま様
子供が塾に出かけたので、やっと書き込みできます。
早々のお返事、どうもありがとうございました。
一晩、よく考えてみました。
「未だ来たらず」・・・そうですよね。
躓いたその時、我が子本人が悩むべき問題なのですね。
私も「一体化」系の母である自覚があるので、
過干渉や共依存を避けねばと、心掛けはしているのに・・・。
だめですね。
ついつい、我が子の出会いそうな障害物は、極力除こうとしてしまいます。
こんなことでは、我が子の成長を妨げかねませんね。
本人がより良い選択をできるよう、
引き続き、情報と「可燃物」収集、がんばってみます。
親身で的確なご助言、本当にありがとうございました。
「シュガー」さま
これはよくある、しかし最も慎重に対応しなくてはならない難しい問題です。軽々に扱うと、おっしゃるように失敗します。
すでに「ささやき作戦」や「他校の情報供与(具体的には甲陽)」が十分にできているが、イマイチお子さんはそれにうまくのっていない… このままでは「敗退した選択」の意識になるであろう、とシュガーさまが判断されている、という前提でお話しを続けていきたいと思います。
では逆に「名誉ある撤退」という作戦も1つの方法ですよ、ということを申したいと思います。
お子さんのキャラクターとして、わりと「一本道」の子どももいます。
「単線思考」の子どもが悪い、というのではありません。そういう考え方の子は、「入試の過程」では強く、「入試の結果」に弱い、という「特徴」がある、と、あらかじめお考えください。(あるいは覚悟しておいてください。)
そんな子は、途中で本人の意志に反して志望校変更を強要すると、ぽっきり心の支えが折れてしまう場合もあるのです。
もう十分、セカンドプランを提案し(甲陽の良さを伝え)、かえってそれにイラダチをおぼえるならば、それはそれで十分成功ですよ。
「よし、わかった、じゃあ灘で行こう!」と力強くお子さんにまずは「宣言」してください。
そうした上で、「ほんとはお母さんは(お父さんは)、あなたの偏差値が灘に届いていたとしても甲陽がいいと思っていたけれど、あなたの意志を尊重しよう! がんばろうねっ」とキッチリとこちらがわの思いをぶつけた上で、本人の意志の尊重をしてやってください。
さらに「もうあなたも子どもではだんだんなくなってきているのだから、自分で届きそうにない、と思ったらちゃんとお母さん(お父さん)に言うてね」と伝えてやってください。
むろん、本人にまかすという「形」をとるだけで、成績の推移はしっかりと見ておく、ということです。
さて、そうしておいてから、色々とフットワークをきかせてください。
塾によって、色々と違うのですが…
お通いになっている塾は
① 「灘コース」と「甲陽コース」は別になっていますよね?
② それぞれの担当講師はまったく別ですか、一部教科でかぶっていますか?
③ 「灘コース」と「甲陽コース」の質的な教材の相違よりも、量的な教材の相違がありますか? (つまり、課題の量などが二つのコースで著しく違うかどうか、ということです。)
塾の講師は「現場」と「統括(担当責任者)」で、正直、やや「思い」が違います。いずれも生徒の合格を、ほんとうに商売抜きで、願っていっしょうけんめいです。
でも、コースの統括としては、やはり、見込みがある子が他のコースへ逃れていくことは避けたいし、逆に見込みのある子が他のコースから来てほしいと思うものです。また上から来ようが下から来ようが自分のコースとなった子は、かなり気合いを入れて、めんどうをみようという覚悟があります。
その統括の下で授業を担当する「現場」の講師たちは、あまり経営者の利害に左右されません。どなたかが別のスレで書かれていたと思うのですが、(わたしもそう思いますが)上が経営や実績の都合を考えようがどうしようが、現場の講師としては生徒本人の力を伸ばしてやる、苦手な部分をなんとかしてやる、というところに力点を置いて指導しています。
さて、そのような講師たちの「特性」をうまく活用していくことも、巧みな塾の利用法です。
①の場合、自分のコースの担当の先生に相談するだけでなく、たとえば移ろうとするコースの先生に、そのコースの様子や、本人は○○中学をめざしていますが親としては××中学を考えているのですが… と相談しますと、その担当者がその子を知っていたり、あるいは知らなくても、灘のコースと甲陽のコースは、往来が激しいコースですので、過去の経験から、その子に適したアドバイスがあります。
何も強気のことを勧める者ばかりとは限りませんよ。それに甲陽のコースの先生は、そういう例をよく経験して対応の方法を知っており、コースを変わる前、変わった後に、個人面談をしてくれてモチベーションの下がらない導き方をしてくれたりします。
そこで、まず、②で質問したように、コースを被って指導している講師がいるならば、まず、そういう講師に相談してみます。
そして次に③の質問もしてみます。灘と甲陽の場合は、そんな差は無いと思うのです。しかし、塾によっては「量」的差があって、コースを移るとそのことが不安や不満に思える子がいるので、その場合などはコースを変更しないで、受験校を直前に変えたほうがよい場合もあります。
「シュガー」さまの場合に関しては志望校の変更を親が企図して本人はその気がない場合ですので、灘コースに在籍しながら、甲陽コースの先生に、事情を説明して意見を聞いてみる、というのがよいと思います。
このような根回しというか、準備や情報をしっかり収拾した上で、本人がいつでも変更できる態勢を整えておいてやれば、むろん意識としては「負け」と捉えるかも知れませんが、次にうつってもしっかりと勉強していってくれて、やるだけのことをやったんだから、次でがんばろう、おまけにあらかじめ事情を知っている講師がきっちりとフォローをしてくれる、という「名誉ある撤退」にもっていくことができます。
かなり手の込んだ作戦ですが、こればかりは、いくら重厚に「布石」を打っておいても損はありません。何か追加質問があればお願いします。




































